鯖缶@3rd&forever

2児(娘8歳、息子6歳)の父のエッセイブログです。子育て、英語ネタ、コールセンターあるあるなど。

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「このコロナ禍において、○○するなんてけしからん」という言説が好きじゃないんだ

先日、職場のビルのエレベーターでのこと。僕が乗った次の階で、3人のグループが乗ってきた。ちょうど定員いっぱいぐらいの「密」な状況の中で、その3人は「大声でのおしゃべり」をやめないので、ちょっと腹が立ってしまった(全員マスクはしている)。


「コロナ禍なのに、大声でおしゃべりするなんて、けしからん」


と、僕は反射的に思ってしまったのである。


で、その15秒後に、エレベーターから降りて、「ちょっと待てよ」と思った。僕は、コロナの流行があろうがなかろうが、そもそも「エレベーター内での大声のおしゃべり」が嫌いなんだ。


だって、下品じゃないですか。他人に聞かせるほど、自分の話が面白いつもりなんですかね。エレベーターに乗ってる時間なんて、30秒とか2分とか、そのぐらいの時間ですよね。そのぐらいの時間、少し黙ってもいいんじゃないですかね。どうしてもおしゃべりしたいなら、声を落とすぐらいしてもよくないですか、と。


で、僕は今までの人生で、「エレベーター内での大声のおしゃべり」が嫌いなのは、やや神経質すぎるかな、と自分を反省して、「エレベーター内で大声でおしゃべりしてるからといって、バカだと決めつけるのはよくない」と自分に言い聞かせて、攻撃的な目でおしゃべりマンたちを見るのを必死に我慢してきた。


でも、「このコロナ禍において、けしからん」という呪文を唱えることで、僕はさも自分が正しい側に立ったつもりになった。自分の中の攻撃性が開放されてしまった感じがした。

 

そこで、今までなんとなく気づいてたことを、身を持って理解した。「このコロナ禍において」という枕詞で語られる「○○はするな」という話、コロナとか関係なく元から嫌いだったことを、言ってるだけなんじゃないの?


「コロナなのにパチンコ行くなんて」とか。パチンコが感染拡大にどの程度リスクがあるのか分からないまま、ただ単に元からパチンコが“嫌い”だっただけで、叩いていた人が多かったのではないか。


風俗店とか、デモとか、演劇とか、ホストのやる演劇とか、ライブハウスとか、芸能人のゴルフとか、スポーツとか、甲子園とか、ハロウィンとか、政治家のパーティーとか、帰省とか、電車通勤とか。老人のこと、子供のこと、なんでもいい。「このコロナ禍において、けしからん」と、様々なものが叩かれてきた。

 

でもね、そういうことを思った人、言った人は正直に考え直してほしい。コロナがあろうとなかろうと、元から“嫌い”だっただけなんじゃないですか。


思えば、なんと寂しいことか。この状況下で、むしろどんな時よりも増して励まし合っていかないとツラいのに、ちょっと油断すると普段より攻撃的になって、嫌いなものを責めてしまうなんて。


不安な気持ちの中で、冷静、正確な判断を下すのは難しいから、僕は「混んだエレベーター内でおしゃべりをする人」にムカついた自分のことを、そこまで非難するつもりはない。でもまあ、「好きか嫌いか」と、「安全か危険か」は別の問題だから、「嫌いなもの」に心を揺らされる必要はないのかな、と思った。


(蛇足)

僕がここで言ってきたのは、「好き嫌い」と「リスクの高低」を混同するな、という話であって、実際に何が安全で何が危険なのかについて僕の基準を主張する意図はないです。


厚生労働省のQ&Aでは、「近距離で会話が必要な場合はマスクを着用せよ」というものと、「1メートル以内で15分以上の会話はリスクあり」というものであって、基本的に「マスクを着用していたとしても会話はできるだけ避けるべき」との記載はないように思います。ロックコンサートやスポーツイベントの感染防止策で、「常時マスクを着用」「大声での声援はしない」というガイドラインはあるので、マスクをしていたとしても叫んだりするのは非推奨なのでしょう。


僕には「大声」に聞こえたエレベーター内のおしゃべりも、飛沫が出るかどうかの基準で考えればおそらく「日常会話」のレベルではないでしょうか。ならば、正直に言えば「俺を不安にさせないでくれよ」という話であって、その基準を他人に押し付けるのは慎重になるべきかな、と僕は思っています。


僕はエレベーター内で会話はしませんが、他人の基準に対して根拠もなく攻撃的になるのは、意味がないな、と自分を反省しています。

 

(参考)

新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)|厚生労働省

 

 

 

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