鯖缶@3rd&forever

2児の父のエッセイブログです。子育て、英語ネタ、コールセンターあるあるなど。

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【日記】マンガばかり読んでるうちに年を取る㉒(「まな板の上の鯉」を体験できるアトラクション)

2023年5月某日 「意思決定の手順」がナゾすぎる件を思い出した日

職場での「マスク着用」の扱いが、「業務命令」ではなく「個人の判断」となったので。マスクをつけずに働いてみる。これが、まあ、なんというか。うれし恥ずかしい、というか。やっぱりちょっと、落ち着かない、のである。


よく、ニュースで中学生が「マスク外していいって言われても、恥ずかしいし外したくない」みたいに答えるのを見て。「おいおい、空気読んで期待に応えた回答してんじゃねーよ」とか思ってたんだけど。あろうことか、僕もやっぱり、恥ずかしかったです。思春期気分長すぎかよ。


この3年間、「後から振り返った時に資料的な意味が出るんじゃないか」と思って、「コロナ禍ならでは」の感慨やエピソードはなるべくメモしたけど、この「会社でマスクを外してみた」というのが「うれし恥ずかしい」というあっけなさはなんとなく面白いな。


僕は、仕事中のマスク着用がイヤだったわけではないけど、どういう根拠で「業務命令」とできるのかは気になってた。何を根拠に、誰の責任で決めたことなのか。「マスク着用を求めます」という判断は自然な方針に思えるけど、「根拠」と「責任」があいまいだと、「どういう状況ならその命令は解除になるのか」がナゾすぎて、いつまで経っても解除されない、みたいな現象。本当は、あいまいでなく決まっていたことかもしれないけど、特に説明されたことはないから、それって同じことだよね。


もはやどうでもいい話だと思ってたけど、やっぱり気になるな。マスク以外でも、「飲み会は控えてください」みたいな通達。時期によって基準が緩和されたり厳しくなったりしたけど、ガイドラインみたいなのが常に出されていて。あれって何なんだろう。あの基準を破ったら罰則とかあるのか。でも、会社を離れているプライベートの時間、空間で、従業員が誰と食事しようと管理する手段がないから、シンプルに無意味なんじゃないですかね。


コロナ禍を通して、「恋人と会うな、キスやハグをするな」とまでは言われなかった気がするけど、「友人と飲み会するな」はどうして言っていいのか。その差はなんなのか。誰が決められるのか。「感染予防に努めましょう」はいいとしても、生活上の様々な行動の必要性とか、誰にも決められないじゃないか。


感染予防って、正確な知識がなく議論しても無意味だと思うんだけど、正確な知識を得てそれをアップデートするのって簡単じゃない。だから、慎重な判断になるのはしょうがないと思うんだけど。一度決まったことがなかなか解除されなかったのは、現象として興味深い。


やっぱり興味あるな。いろんな「決まりごと」や「方針」が決まるまでの「意思決定の手順」がナゾすぎる件。「全員が納得する決定」を共同体を構成する全員に配れない以上、その決定に至るまでの手順ってすごく大事だと思うんだけど、どうなのか。めんどいけど、興味を持ち続けようと思ってる。

 

5月某日 「まな板の上の鯉」を体験できるアトラクション

待ちに待った(逆の意味)、歯の治療の日。麻酔をして、口の中を何やらされる。口をずっと開けているのが大変だけど、特に痛いことをされるわけじゃない。でも、それはそれとして、怖いよね。「ウィーン」とか「ガタガタガタガタ」とか「シュー」とかいう擬音で動く機械類を次々とねじ込まれ、時おり焦げ臭いようなにおいもあったり。「まな板の上の鯉」を体験できるアトラクション。


怖いのよ。いつ、どのタイミングで人生で体験したこともないレベルの拷問が来るのか。痛みは麻酔できても、想像力は麻酔できてないからね。数年前に治療を受けてた時のことを思い出す。こんな時はオレはどうしてきたか。そうだ、エロいことを考えるんだ。なんというか、「恐怖」と「エロ」って両立が難しいような気がして、歯の治療を受けている時は、エロ妄想を楽しむといい、とかマジで思ってたんだった。


でも、情けないことに、都合よくエロ妄想が続かない。これはなんというか、ちょっとしんみりしたよね。ひょっとしたら、僕はあんまりエロくなくなってるのかもしれない。そんなことってあるのか。まだ現役のムッツリスケベだと思ってたのに、なんというか、中身が薄くなってるのかもしれない。


仕方ないので、村上春樹ごっこだ。TVピープルを見つけた時のように、パン屋に強盗に入ることを決めた時のように、近所の納屋をジョギングで巡回する時のように、諦めに近いテンションでただ「やれやれ」と思い続ける。でも、なかなか春樹の心境になり切れない。まだ修行が足りなかったか。いや、今からでも遅くないはず。頭の中で、呪文のように唱え続ける。「村上春樹。象の消滅。ハルキムラカミ。ジ・エレファント・バニシィズ」


なかなか疲れました。次に行く時には、頭の中で歌う歌を、決めていくといいかもしれない。

 

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