鯖缶@3rd&forever

2児の父のエッセイブログです。子育て、英語ネタ、コールセンターあるあるなど。

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【日記】マンガばかり読んでるうちに年を取る㉓(「不幸のピタゴラ装置」が常に発動しがちな件)

2023年5月某日 「不幸のピタゴラ装置」が常に発動しがちな件

職場で、同じチームのBさんが明らかに不貞腐れていて、ちょっと心配なほど。あいさつの声が低く、電話対応のテンションも低く、端的に言うと安定して不機嫌。


職場でも、街中でも。不機嫌そうな人を見かけると、ヘタレな僕は、つい反射的に「僕のせいで怒ってるのかな」と考えてしまいがちなんだよな。なので、自分を守るために、「いい気味だな」と思うようにしています。「怒りっぽい人が怒るハメに陥ってるのか。ざまあ」などと思って、落ち着きを取り戻すんだけど(実際の対人関係よりも、電話のクレーム対応の時とかよく使う)。


で、「Bさんが不機嫌なのは、別に僕のせいじゃない」と思うことによって、やさしくなれる面もあって。「僕のせいじゃないなら、僕が対応する必要もないだろう」と思って、そっとしておいてあげられる、ということなんだけど。まあでも、その「不機嫌」な状態がもう1週間ほど続いてるので、さすがにウザいな、と思うようになってきた。


なんというか、職場のチームとか、家庭とか、学校の部活とかで。それぞれ「集団が許容できる不機嫌」って、限界があるんじゃないか。「これ以上、不機嫌が蔓延すると、集団が崩壊する」という一線があるんじゃないか。その、「不機嫌の許容量」を、1人で独占しちゃってるのである。ズルいじゃないか。


なにせ、大人の男が不機嫌なのって、近くにいると怖いんだ。「この人、もし暴れ出したら、僕は躊躇せず逃げるぞ。備品も同僚も守らない。まずは逃げる」みたいな警戒を強いられる感じ。おい、Bさんよ。不機嫌は内に秘めてくれよ。お互い人間性をよく知らないんだから(なんとなく想像はつくけど)、「敵意も武器も持ってない」って、示し合わないと、ダメでしょ。


と、徐々にBさんに対して腹が立ってきた。で、ここで僕の「争いを避けるヘタレだからこその機能」として、腹が立った分、「許してやろう」みたいな方向に心を持っていきがち。どうするか。心配して、同情するんである。


僕にも身に覚えがあるよ。オッサンなのに、非正規雇用で。若手社員や、電話をしてくるお客から、バカにされてるんじゃないか、ってひがんじゃうんだ。実際には何とも思われてなかったとしても、自分で自分のことをみじめに思ってるから、他人からもそう思われてるんじゃないか、と思い込んでしまう。負のマインドセットが強化される。「どうせオレなんて」という味しかしないガムを、噛み続けてしまう。


人生ムズいな、って思うのは、ちょっとした不運が不機嫌につながり、それが膨らめば不摂生や不健康や不仲や無理や無気力や無職に加速する、みたいな「不幸のピタゴラ装置」が常に発動しがちなところ。Bさんよ。大丈夫か。不機嫌は放置すると、借金みたく膨らむぞ。スキーのゲレンデで雪玉がデカくなりながら加速する、アレみたくなるぞ。


Bさんの態度には辟易してる。不幸が伝染してきそうで、怖い。いい加減にしてくれよ、と思ってる。でも、彼のことをどうこう思っても無意味なので、僕は僕で自分の不機嫌をいなしていくよ。完全には制覇できなくても、便所の個室に入って、音を立てないように気をつけながら放屁するように、なるべく気づかれないように不機嫌を消化する(次に個室に入った人は臭うかもね。でも、まあそのくらいお互い様じゃないか)。


Bさんに対してできることはない。その不機嫌に、気づかないフリをしてあげてるだけで、相当やさしいでしょ。君のことは嫌いだけど、ずっと不機嫌でいてほしいわけじゃない。不機嫌を克服したら、「よくやったな」ってちゃんと認めるよ。僕は、嫌いなヤツこそ、フェアに扱う。しっかり立て直してくれ。


5月某日 「RRR」見てきた

3月に、映画館の会員になって、「できれば週1回ぐらい行きたいな」と思ってたんだけど、子どもたちの春休み以来、映画に行くのは習慣化せず途絶えていて。僕は月曜と火曜が会社休みなんだけど、歯医者に行くと「ミッションをクリアした」という気分で、外出HPを使い果たした、みたいな流れになっちゃって。「映画館に行きたい気持ち」を「映画館に行くのはダルい」という気持ちが凌駕してしまう。


それで、というか。月曜と火曜、あんまり気分よく過ごせてない。添削仕事を片付けるんだけど、それぞれ2時間ぐらいで十分終わるはずなのに、ダラダラしてしまってノルマ達成が午後になってしまう。月曜と火曜ぐらいは料理をがんばろう(一品ぐらいは気の利いたものを子どもに食べさせたい)、という気持ちはこのころにはもうしぼんでしまっていて、「何もできなかった」と落ち込みながら1日が終わってしまう。


考えてみれば、添削仕事は一応済ませているわけであって、それを「何もやってない」扱いにしてしまうのは、お金を払って添削を受けている受講生の人に失礼なような気もするんだけど、何しろ、そういう雑な気持ちになってしまいがち、みたいなこと。


で、そういう雑に落ち込みやすい空気を換えるために、映画館に行くのはちょうどいいんじゃないか、とやっぱり思い直した。前の日に予約して、クレジットカードで決済も済ませてしまう。そうすると、添削には午前中の2時間しか使えないから、その時間で終わらせるよう集中できる。映画館に出かけて、スマホの電源を切れば、さっきまで「ここから出るのがめんどい」と思っていた日常が、「帰るのがめんどい」という地点に反転するじゃないか、と。


行ってきました、「RRR」。“ナートゥ”のシーンはYouTubeで見たことあって。それで、やっぱりそのシーンが一番面白かった(他のシーンがつまらないわけではない)。


夜、子どもたちと一緒にナートゥをYouTubeで見てたところに、妻が帰ってきた。それで、帰って来たばかりの妻にも、もう一度そのシーンを見せて、そのシーンまでのストーリーを説明して。「これ、ただのクセつよ面白ダンスじゃないからね。このシーン見てる時、観客としてはこのヒゲ男2人をめちゃくちゃ応援する気持ちで見てるわけよ。痛快さのタガが外れてる。興奮のダムが決壊する瞬間だから!」みたいに熱弁してしまって。そうか、自分が面白いと思ったことを大げさに伝える時が一番楽しいかも、とか思った。(だから流行したんだろう)


3時間の映画の一番面白いシーンを、先にYouTubeで見てしまってるのは、損なのか。しょうがないことなのか。YouTubeで見た時に想像した面白さの種類はだいたい予想どおりだったけど、その熱量は予想以上だった、というか。(まあ、「どうせ予想以上なんだろうな」とは思ってたので、そういう意味では予想どおりだったんだけど)

 

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