鯖缶@3rd&forever

2児の父のエッセイブログです。子育て、英語ネタ、コールセンターあるあるなど。

スポンサーリンク

他人のミスを許せよ

 

僕はコールセンターで働いてるから、「他人のミスを起因にしたクレームについて謝る」ことは時々よくある。「頼んだはずの物が届いていない」「約束した時間が守れてない」とか。


そんな時「それ、僕が悪いわけじゃないのに」みたいなことは、あんまり考えないようにしている。職業倫理的な心構えではなく、もっと実践的な判断として。「僕のせいじゃない」みたいな態度は、一番お客をイライラさせるので、そう思うだけムダだからだ。


じゃあどう思うか。「僕という個人の人格で話しているわけじゃない。会社としての答えを話せばいい。それには謝罪も含まれる」というのが1つ。もう1つは、「自分のミスの尻拭いは、どこかで誰かがしてくれている」と思い出すことだ。


僕が入力を間違って、次の工程の人がその間違ったデータを元に取った行動でお客に大小の迷惑をかける。僕のミスが原因だけど、次の工程の人が謝ってくれている。もしくは、お客が怒るほどのことじゃない、と許してくれている。そして、そのことに僕は気づいていない。


自分のミスは、自分では取り返せない。なぜなら、気づいていないし、覚えていないから。だから、他人のミスの尻拭いをしている時は、「それを取り返すチャンスなんだ」と思えばいい。


自分が客の立場になった時も、そう思えばいいのにな、と思う。「仕事が遅い」「不機嫌そう」「順番を守ってくれなかった」とか、店員に腹が立った時に、「自分も気づいていないけど、誰かに許されながら働いてるんだ」と思い出せないだろうか。これは、「そっちの方が明るい世の中になる」みたいな話をしたいんじゃなくて、ただ単に自分の精神衛生上の話。そう思った方が、嫌な腹の立ち方にならないんじゃないか。


と、過去にも似たようなことは書いたのに、なんでこんなことを思ったり書いたりするのかと言えば、それが難しいからだ。他人のミスを許すのは難しい。自分のミスに気づくことが難しいのと同様に。


ネットを通じて、ものすごい数の「他人の失言や失敗」を目にする。迷惑行為や犯罪まがいの動画を見て、許す気持ちになるのは難しい。「この人も普段はしっかりしてる」「自分で気づいて今では反省してる」というニュースなんて、努力しないと見つからない。


そう思うと、「ストレスの原因をネットで増幅させてるのかよ、現代人よ」みたいなことを思う。多分、似たようなことをまた書く気がする。

 

(スポンサーリンク)

?

スポンサーリンク