鯖缶@3rd&forever

2児の父のエッセイブログです。子育て、英語ネタ、コールセンターあるあるなど。

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【日記】マンガばかり読んでるうちに年を取る⑯(「ライバルこそが一番の理解者」っていう構図が好き)

2023年4月某日 「ライバルこそが一番の理解者」っていう構図が好き

早起きしてNBAを観戦。NBA、そんなに安くないサブスク(1ヵ月換算で3000円ぐらい?)に加入してるのに、あんまり追いかけてなくて。レイカーズの試合だけ、しかも第4クオーターだけ見る、みたいな感じでとうとうレギュラーシーズン最後まで来てしまって。


レイカーズ、そんなに好きかと言われると、「いやあ、そうでもないんだけど、レブロン・ジェームズぐらいしか知らないし…」みたいな消極的なテンション。じゃあ、見ててつまらないかと言うとそんなこともなく、見ればちょっとは手に汗握る、というか。


僕はまったく熱心なNBAファンじゃなくて、毎年ファイナルだけ見る、みたいな感じ。ファイナルを見忘れる年もあったり、ヒマな時はその前のカンファレンス決勝とかも見たり。その程度。


だから、レブロン・ジェームズ、ステフィン・カリー、ケビン・デュラント、カワイ・レナードぐらいしか知らなくて。要するに、複数回ファイナルに出場してるスター中のスター、本命中の本命、みたいな選手たち。それで、毎年プレーオフの時期になると、「知ってる選手を見た方が楽しい」という至極単純な理由で、本命選手のチームの方を応援するような気分が多くて。


それで、その中で特に、レブロン・ジェームズが好きになっていった。レブロンは、怪物的なフィジカルの強さ(ゴツくて、デカくて、速くて、鋭い)もあり、視野の広さもあり、とにかく「なんでも持ってる」選手なんだけど、ちょっとぎこちない感じが応援したくなる。もちろん、レブロンはテクニックも超一流のはずなんだけど、ライバルのステフィン・カリーの動きが努力などしたことがないと思えるレベルで滑らかすぎて、それに比べるとレブロンは「不器用なオレは気合で何とかするしかない」という雰囲気があって、プレーが決まった時に盛り上がれる、みたいな感じで好きになった。


NBAがNHKBSで放送されなくなって、「もう見ないかも」と思ったけど、2020年(もう3年前なのか)のプレーオフはサブスクに課金して見た。この年は、コロナのパンデミックでNBAはシーズン中断。秋になって“バブル”での再開(ちゃんと分かってないんだけど、ディズニー・ワールド内に隔離空間を作って、選手、スタッフ、関係者が集団合宿するみたいにして2ヵ月ぐらいのスケジュールを消化した。間違ってたらすみません)。BLMのうねりもあった年で、「これは、アメリカの雰囲気を理解するためにも見た方がいいのでは?」みたいな勉強気分もあって見たんだけど(結果、あんまりよく覚えてない。秋にプレーオフだったので、NFLと重なって観戦がキツかった記憶はある)。


それで、そこでレブロンとレイカーズは優勝したんだよね。こう書くと自分でもまあまあ熱心なファンなような気がしてきたけど、実際はなかなか「ハマりそうでハマらない」みたいな感じ。第4クオーターだけ見る、というのがちょうどいいぐらい。


さて、今日の試合は勝って、レイカーズは7位でレギュラーシーズン終了。あと1勝でプレーオフ出場の位置まで来た(NBAは少し前からプレーイン・トーナメントというのをやっていて、レギュラーシーズンでカンファレンス7~10位の成績だったチームが順位決定戦をして、第7、第8シードを決めている、という)。今日も1試合を通して見て面白かったし、ここから先はなるべく見ようかな(敗退したらそれでシーズンエンドなわけで、終わりが見えてきたらちょっと見る気になってきた、という)。


子どもたちは、先週から新学年での1学期がスタートしていて。「僕の会社が休み」と「子どもたちの登校」が重なるのは今日が最初。ようやく春休みが終わった感じか。映画とまんがパークと、シルク・ドゥ・ソレイユに連れて行ったんだけど、インドア派丸出し、というか。まあ僕としては出不精に打ち勝って、それなりに頑張ったつもり。旅行、なかなか気が進まないんだけど。今後どうなることか。お金を使うだけじゃなくて、有給を消費したり、子どもに習いごとを休ませたりしないといけないので、「その分楽しくないとみじめに思うんだろうな」とか想像しちゃって、なかなか踏ん切りがつかない。


映画とか見に行くと、「面白いのか面白くないのかよく分からない映画」でもむしろ、頭が軽くなる感覚がある。「旅行なんて、楽しくなくてもOK」とか思ってた方が人生いろいろうまくいきそうに思うけど、まあそう思うのは簡単じゃないよね。


夜には、ラップバトルの配信を見たな。「FSL」っていうらしい。フリー・スタイル・リーグ。リーグと言っても総当たりでやるとかそう言うことじゃないから、何がリーグなのかよく分からない(ヨーロッパサッカーの、「チャンピオンズ・リーグ」から取ったのかな)。


あんまり面白くないかと想像してたら、そんなことはなく、ちゃんと面白かった。なんで面白くないと想像してたかというと、普段よく見てるトーナメント形式の大会じゃないから、スポーツ的な「勝ち上がり」のストーリーがなくて、初心者ファンの僕にとっては見どころがよく分からないかも、と。だけど実際には面白かった。出場するラッパーに目の前の1試合に「勝ちたい」「負けられない」という気持ちがあれば、それだけで見ている側はハラハラできるのか。


それにしても、この1年で新しく好きになった対象として、ナンバー1は「呂布カルマ」かもしれない。今日も呂布カルマ、面白かったな。「相手の言ってることを、言い返す」みたいな芸風なんだけど(スタイルとか言えよ)、それって「ケンカを野次馬してる気分」「スリリングな即興をハラハラ見守る」という、ラップバトルの面白さをめちゃくちゃ体現してるやり方なわけであって。


今日も、相手の晋平太が「勝ちたい」という姿勢を前面に出したラップで、それをちゃんと真っ向から打ち返していて、カッコよかったな。そう思うと、フリースタイルバトルのラッパーっていうのは、「相手」がいてこそ成り立つ芸であって、「ライバルこそが一番の理解者」みたいな構図が、僕にとってはグッとくるんだろうな。


日本語ヒップホップやラップバトル、どこまで行っても「茶番」「ごっこ遊び」っぽさが消えないようにも思うんだけど、でもだからこそ、その中で闘志がぶつかる瞬間に「ホンモノ(っぽさ)」が宿るとむしろカッコいい、みたいな。個人的には、そろそろ飽きてきたかと思ったらやっぱり面白い、みたいなところもスリリングだったりして。


4月某日 言葉にする直前のエロさが一番エロい

読んだマンガ。


「ハピネス」(押見修造)…4~10巻。前半は吸血鬼となった少年の目線からで、生々しいエロさがスリリングだった。「血を吸いたい、けどそんなことはしちゃいけない」みたいな描写が、思春期に入った男子が、自分の性欲を恐怖する感覚(性欲に支配されて自分をコントロールできなくなるんじゃないか、という恐怖)を思い出させて引き込まれたな。


吸血鬼を描くホラーだから、「エロ」を直接描いてるわけじゃないんだけど、「これってエロいな」って、言葉にする直前のエロさが一番エロい、っていうか。なんというか、ある対象を「うわ、エロいな」と認識すると、認識したことによってそのエロさは強まる(「パブロフの犬」的に、その対象や状況に出会うと発情する)のは間違いないんだけど、逆に言うと自分の中の「エロフォルダ」に入って無害化できる(日常化できる)、というか。だから、「これってこれってエロい」と「エロ認定」をする寸前が、一番生々しくエロいんじゃないか。どうか。(「エロ」のところに、「エモ」とか「恐怖」とかを当てはめても成り立ちそう)


「僕とロボコ」(宮崎周平)…1~2巻。「ハピネス」のアルコール度数がキツめなので、チェイサーとして1話ずつ読んで。そう思うと「僕とロボコ」を「おまけ」っぽく扱ってしまう感じになるか。アルコール度数はなくても味はしっかり濃いめなので、ツマミに例えた方がいいのかな。


ジャンプの過去作のパロディギャグが散りばめられてるけど、コントのフォーマットとしては「ドラえもん」なわけであって、そう思うと「ドラえもん」の影響力ってなかなかにすごいのかもしれない。


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