鯖缶@3rd&forever

2児の父のエッセイブログです。子育て、英語ネタ、コールセンターあるあるなど。

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【日記】47歳からのHIPHOP入門⑭(いくらかの「共鳴」があったという実感)

2024年1月某日 縁起のいい行事に参加できてよかった

PTA行事の「どんど焼き」の手伝いに行ってきた。校庭に鉄板を敷いて、竹3本で三角錐のように「やぐら」を組んで、回収した正月飾りや書き初めの書き損じやなんかをその中に積み重ね、外側を松飾りでコーティングするような、和風キャンプファイヤー。


学校の先生方も準備に来ていて(ボランティア出勤なのかな)、七夕の短冊も隠すようにやぐらの中に入れていた。そうか、「願いを込めて書きましょう」と言って書かせた短冊、七夕が終わったからといってゴミには捨てられないのか。捨てたら縁起が悪そうなものを捨てる時には、祭りが必要なのかもしれない。


毎年準備に参加してきた「顔役」的な「お母さん」がテキパキと指示をくれて、僕のような初参加の「お父さん」がおっかなびっくり作業を進めて。やや人数は余ってるぐらいの状況だったので、僕は「特に何もやってないけど、手持ち無沙汰感は出さずに、機嫌良さそうに近くに待機」っていうポジションで活躍させていただきました(いや、自虐ネタっぽく書いたけど、これはこれで重要なのよ)。


僕には、パパ友もおらず、世間話をしたり、連絡先を交換して飲み会の約束をしたりすることもないんだけど。でも、周りの保護者の人たちがお互いを見知っていて、コミュニケーションを取っている場に参加しただけでうれしかったな。


もし、何かの災害で、学校の体育館に避難することになったら、この人たちと運命を共にすることになるわけで、「そんなヤバい人ではなさそう」と思えるかどうか(あるいは、思ってもらえるかどうか)で、かなりストレスが変わりそう、とも想像した。

 

「不審者」って、「ヤバい人かもしれない人」ってことだと思うんだけど、そんなの誰だって同じわけであって、どちらかというと「友人、知人がいないくて、ヤバくないと分かってくれる人がいない人」なのかもしれないな、とかも連想したりした。都会で「不審者が増えた」みたく感じる時、ひょっとしたら「顔見知りが減った」というのが近いかもしれない。


僕は、来年この行事が廃止されても特に傷つかない程度には無関心なんだけど、それでも今日は、縁起のいい行事に参加できてよかった、とは思った。


1月某日 いくらかの「共鳴」があったという実感

友人2人と飲み会。劇団時代の後輩Kと、Kの友人のHさん。Hさんは、僕らの劇団を気に入ってくれて、K抜きでも忘年会に来てくれたりしてた人。


夕方、家を出たタイミングで、ほんの少しの雪が降って。体の芯に響くような寂しさを踏みしめながら駅に向かって、ちょっと泣きたい雰囲気が心に混ざるのを感じた。


僕は半年に1回ぐらいしか飲みに行かないので、ひょっとして、残りの人生で友人と飲むのはあと30回ぐらいかもしれない。「あと30回しかないうちの1回」がなんとも惜しい。そのうちの1回がつまらなかったらどうしよう、と。そんな気持ちがみじめでもあり、でもちょっと自己憐憫の甘さもあるような。


実際には、18時から23時半まで、(途中で一度店は変えつつも)あっという間。もう、「あっけなく」時間が過ぎて驚いたよ。普段話せないような中年の悩みを打ち明けるわけでもなく、時の流れにしみじみとため息をつくわけでもなく、20代の頃と変わらないようなサブカルの話ばかりで5時間以上が過ぎて。


友人たちと別れてから帰り道。あまりにもあっという間で、あっけなくて、「せっかくの機会なのに面白くなかった」みたいなむなしさを感じそうになって。でも、そんなの錯覚だろう。話の内容は何でもよくて、そこにいくらかの「共鳴」があったという実感が、とてもありがたいことなのだと知ってるじゃないか。ひょっとしたら、その「あっという間のあっけなさ」「終わった後のかすかなむなしさ」が、生の喜びに似てるんじゃないか。

とても楽しい時間だった。ありがたい。


1月某日 Mさんと僕

職場のMさんと僕との間には定番の話題があって、それは「誘惑に負けてドカ食いしてしまった」という話。


「子どものために買ったつもりのお菓子、夜中の間に8割盗み食い」「カレー。ライスがいいかナンがいいか。いや、両方でしょ」「休憩室の自販機で、チョコパイ120円買ってみた。1個だと思ってたら2個セットだった。そうか、1個120円だと高すぎるか。おやつにチョコパイ2個は食べ過ぎなんだけどな。誰かに1個あげよう。いつもお菓子をくれるSさんか。それか、こわもてのTさんがチョコパイもらった時にどんな反応をするのか見て見たい気も… って思ってるうちに2個とも秒で食べ終わってた」「パスタは大盛が並盛でしょ」みたいなやつ。


そんな話を持ち寄ってはわかち合ってきたMさん。今日、Mさんを見てみると、想像してたよりひと回り膨らんでた気がしたのね。なかなか迫力のあるお腹で。そういえば、Mさんがしばしば息を切らしている場面を見る気がする。ひょっとしてMさん、DEBUとしてのランクが一階級上がってないか… 

「当たり障りがなく、短い時間でも楽しめる雑談」のつもりで、食欲ネタをわざわざ覚えてまで話してたんだけど、ひょっとしたら、MさんのDEBUスパイラルに貢献してたかも。申し訳ない気持ちになってしまって。まあ、「Mさんの食生活はMさんの責任であって、僕が与えた影響を心配するのはMさんを子ども扱いしすぎで逆に失礼」とは思うんだけど。

僕の方は、度々誘惑に負けて食欲を野放しにしてしまうことはあるとは言え、週4日の通勤ジョギングは続けていて。「だらしない体ではあるがDEBUではない」をなんとか維持できてるので、人のダイエット失敗を見て優越感に浸りたい、という心理があったのかもしれない。

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