鯖缶@3rd&forever

2児の父のエッセイブログです。子育て、英語ネタ、コールセンターあるあるなど。

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【日記】マンガばかり読んでるうちに年を取る㉚(自分だったら手に取らないマンガを貸されること)

2023年7月某日 「自分だったら手に取らないマンガを貸されること」

朝から添削仕事を断続的にやるものの、なんとなく落ち着かない。Kさんが、待ち合わせに来るのか心配なんだ。この3年で、何度かLINEもメールも無視されていたので、ひょっとしたらそのことを謝らせなくちゃいけないのかもしれない。もしくは、僕の何かが彼を怒らせていたんだとしたら、僕が謝らなくちゃいけないのかもしれない。別にいいんだけど、そんなの、緊張するじゃないか。Kさんもそう思っていて、ドタキャンや無断キャンセルされたらどうしよう。そしたら、「そんなのひどい」と、ちゃんと彼に怒れるんだろうか。というか、そんなチャンスなんて来るんだろうか。


それで、仕事もあまり進まず、かと言って他のことも手につかないから、時間を持て余したりして。それで、待ち合わせの前に、やっぱり本屋に行くことにした。昨日は本の洪水に圧倒されて買えなかった「ゆるキャン△」を買おう。半分はウケ狙いだけど、半分は本当にプレゼントしたいんだ。人と人が関わるのって、「自分だったら手に取らないマンガを貸されること」じゃないか。


早めに家を出て、書店に向かう。「ゆるキャン△」の1巻を2冊手に取って、でも心配になってきた。ひょっとして、2人はすでに「ゆるキャン△」を読んでるかもしれない。だって、めちゃくちゃ有名な作品じゃないか。そして、ひょっとしたら嫌いかもしれないじゃないか。まあそれはそれで面白いというか、しょうがないんだけど、「読まず嫌いで済ませていた作品との出会いをオレが演出」という主旨が不発になってしまうのは悔しい。


それで、もう1つ選ぶことにした。そうだ。Kさんは村上春樹が嫌いだったから、きっと読んでないに違いない。もう中年になって久しい今、ひょっとしたら案外読めるかも、となるかもしれないじゃないか。「読んでみたら、やっぱり嫌いだった」となってもいいんだけど、できれば「なるほど」と思ってほしい。


それで、「神の子どもたちはみな踊る」にした。目立たない短編集ではあるけど、読みやすさと読み応えが両立した作品だ。「ハルキ臭」がデキャンタージュされてまろやかになっていて、でも「ハルキ味」はしっかりとボディがある(ワインで例えるのがダサすぎるけどそれはすみません)。昔、村上春樹にアレルギーを感じた人でも、イケる作品だと思って。


レジで、「カバーはかけるか」と聞かれ、新潮文庫は販促キャンペーンのプレゼント(しおり)があるから選ぶように言われ、同じ巻数を2冊で間違いないか確認されら。その段階になって、「ゆるキャン△」を買うのが恥ずかしい気がしてきた。ていうか、村上春樹だってむしろもっと恥ずかしくないか?(恥ずかしくないし、恥ずかしくても仕方ないし、もうあとは図書カードで払うだけのタイミングなんだけど)


本屋で、対面で本を買ったのが久しぶりだったので、「自分が欲しい本(いわば、なりたい自分じゃないですか)」を、誰か(店員)に見られる恥ずかしさを思い出して驚いた、という。


あおちゃんとKさんとは無事に会えて、あっという間に3時間過ぎて。「オタク活動の悲喜こもごも」を話してるうちに終わってしまった。「人生はいろいろ大変だけど、なんとか楽天的に構えて乗り切っていこう」というようなことを話したかった気がするけど、「人生を語る雰囲気」にはならなかった。でも、話してる内容が問題なんじゃなくて、「自分が話したい話し方で話せる相手がいる」ことを確認できてよかった、というか。


店(サイゼリヤである)から出て、駅前で3人でセルフィ―撮って解散。次に会うのはまた3年後か。それとも案外3カ月後か。元気でいてくれるといいな。僕も元気でいられるといいな。

 

7月某日 どんな気分転換だよ

子どもたちの登校を見送った後、朝から添削仕事をやろうとするんだけど、どうにもこうにも進まない。質問に答えようとしたり、修正点だけでなくその背景にある考え方も伝えようとしたり、ついつい真面目にやってしまう。それで、せめてやってる間は無心になればいいものを、「こんなに時間をかけてやるのはあまりにもアホらしい」と邪念が入ってしまい、ただでさえショボくれた集中力がますます元気を失くしてしまう。


それで、スプラトゥーンをやるんだけど、全然勝てない。勝てないどころか、コントローラーも調子が悪い。Bボタンを押し込むと、戻らなくなってしまうのだ。これは致命的、ジャンプしたくないのにジャンプし続けてしまう。こんなのでは当然面白くないので、新しいコントローラーを買うなりすればいいんだけど。「いや、これを機会にスプラも引退してしまおう」みたいなことも思って、つい先延ばしにしてしまう。壊れかけのコントローラーでイライラしながらやるゲーム。なんなんだ。どんな気分転換だよ。


午後になって、まだ添削が終わらない。すぐサボってマンガを読むんだけど、イマイチ夢中になれるマンガもなくて。今日読んでたのは「不思議な少年」の4巻。引力のある絵とストーリーとキャラなんだけど、それで引っ張られた関心や感情がどこかに着地せず宙ぶらりんに放り出されるような不完全さがある。その不完全さが魅力なんだろうけど、「夢中になって読めて、納得できるオチがある」みたいな尺度では測れなさそうな作品なのよな。


仕事も進まず、得意なはずの気分転換もはかどらず。途中で料理を挟んでみた。ミネストローネ。多めに、3日分ぐらいの分量を作る。これはいい。なんというか、手を動かすと具体的に仕事が進んでる実感がある。いろいろやって、火にかける(IHだけど)ところまで進めてからPCの前に戻って。


結局、夕方までかかって添削仕事のノルマは終了。本当なら1時間で終わらせないとまともな仕事とは言えない分量なのに、情けないよ。正味2時間ぐらいなんだけど、「ああ、まだ仕事が終わらずにダラダラしてる」と思ってる時間は7時間ぐらいだった。さすがに頭悪そうなので、ちょっとやり方を考え直さないとな、と思ったところ。


あとがき(8月29日)

さて、不定期に書いてきたこの日記ですが、ここで最終回ということにしようかと思います。


「マンガを読むこと」で、それを日記のネタにする(マンガの感想を書いて、それを種火にしていろんなことを書く気になる)。日記のネタにすることをモチベーションにして、マンガを開拓する。そんなイメージで始めてみて、なかなか楽しくできました。


ここまで読んでくださってありがとうございました。また、気が向いたら別のタイトルで日記は書くと思います。それまでお元気で。

 

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