鯖缶@3rd&forever

2児の父のエッセイブログです。子育て、英語ネタ、コールセンターあるあるなど。

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【日記】マンガばかり読んでるうちに年を取る㉙(朋あり遠方より来てる)

2023年7月某日 朋あり遠方より来てる

寝苦しくて、2時ごろ目が覚めてしまう。目が覚めたことに気づかないフリをしてもう一度眠りに戻ろうとするんだけど戻れない。ついスマホを見ると、旧友からのメールが届いている。東京に来てるから会おうぜ、と。


ずっとそうだったんだけど。東京に来てからではなくて、東京に来る前にアポを取ってくれよ。僕だって、会社と副業と子育てで忙しいんだ、とか反射的に言ってみたくなる。

 

とはいえ「忙しいんだよ」というのは言葉だけで、実際は会える時間は作れる。会社は休もうと思えばいつでも休めるし。自宅でやっている翻訳の添削は、毎日1時間程度の分量だから前後にズラして2日分やればいい。両親と同居をしているから、半日程度なら子どものことは頼める。つまり、忙しいけど、忙しくはないんである。


つまり、会えるんである(前回も前々回もそうだったんだけど)。うれしいな。「朋あり遠方より来たる」か。いや「遠方より来てる」か。そう思いながらも、グズグズと布団の中で返事をせずにいて、なんとか布団から出てから、メールの返事をして。


午前中。子どもたちが何かにモメている。どうやら、それぞれの友達が明日の午後遊びに来るんだけど、その間、どこで遊ぶのか(2人とも、リビングのテレビでSwitchをやりたい)。妻は、「みんな一緒に遊べばいいじゃない」と言う。それはそうだ。スマブラ(とか)を5人か6人で遊べるチャンスじゃないか。娘の方は、それもアリかもというような感触だったけど、息子の方はそれじゃイヤらしい。たぶん、友達がみんなで遊びたがらないかもしれないと、心配してるんだろう。


なんとも幸せなもめごとじゃないか。ずっと2人で話していて、ようやく夜になって妥協点を見つけたようだ。「基本的には交代で、それぞれ別々にリビングを使う」だけど、「友達に聞いてみて、OKだったら一緒に遊ぶ時間もあってもいい」みたいなことらしい。なんか、まともっぽい着地点じゃないか。


子ども2人が、ちょっとケンカになりそうな雰囲気もありつつも(主張が平行線で、繰り返してるうちに感じが悪くなる、みたいな)、親が介入せずに様子を見てたら、自分たちで着地できたっぽくて、うれしかったな(2人がケンカになるのがイヤすぎて、僕も割り込みそうになったんだけど、なんとか我慢できたので)。


7月某日 本の多さに圧倒された件

明日、旧友のあおちゃん(イニシャル表記しないのかよ)に会うので、何かプレゼントを渡そう、とか思って。会社からの帰り道に本屋に寄った。何か1冊マンガを買おうと思ったんだ。でも、本屋に入ったとたんに、あまりの本の多さに圧倒されてしまって、そこから「1冊選ぶ」というのが難しすぎて考えることを脳が拒絶する、というか。イヤになっちゃって。


「ゆるキャン△」がいいかな、と思ったんだけど。この3年間で読んだマンガでベストというわけではないけど、あおちゃんが自分では選ばないマンガなんじゃないか、と。1巻をあげて、気に入ったら続きは電子書籍なんかで追えばいいかな、とか思って。


でも、なんか1周していろんなマンガを見ているうちに、やっぱりめまいがするような、「プレゼントを選ぶことのダルさ」から逃げ出したくなった。そして、「ゆるキャン△」がどこにあるのかも分からず、結局何も買わずに店を出た。店内の端末で検索してもいいし、もちろん店員に聞いてもよかったんだろうけど。なんかテンション下がっちゃって。


それで、家に帰ってから、僕の大学時代のサークル(ロシア語劇団である)の記念誌をあげるのはどうか、と思いついた。50周年の時に、歴代のメンバーがサークルの思い出を寄せ合った文集だ。あおちゃんも、一時期メンバーの一員だったから、もう手元に届いてるかもしれないんだけど、国外にずっといるし、もらってないかもしれない。これをあおちゃんへのプレゼントにしよう。


それで、僕はその記念誌に載っている、Kさんの文章を読み直したんだ。Kさんのことは、この日記にも何度か書いたことがあるかもしてない(そして、イニシャルはいつも適当なので別のイニシャルで出したかもしれない)。彼とは3年ほど音信不通になっていて。理由が分からず心配してるんだけど。


それで、そのKさんの文章が、まあ、ものすごい名文なんだ。Kさん以外のメンバーは、「サークルの思い出」を「過ぎ去ったもの」としてセンチメンタルに思い出してるだけなんだけど、Kさんは、毎年メンバーを変えながらも、演劇を続けてきたことの重みを、過ぎ去ったものではなく、今も続く1回1回の生みの苦しみの連続だと正面から捉えていて(彼はコーチのような立場で後輩たちと一緒に活動してるから、その実感があるんだろう)、文章が薄っぺらくないんすよ。特に、2020年の文章だ。コロナ禍のツラさのピークで書かれたことを思えば(演劇も、大学生のサークル活動も、「不要だ」と言われた時期だ)、なおさら響くものがある。


それで、いてもたってもいられなくなって。KさんにもLINEを送った。「明日あおちゃんと会うから、Kさんも顔を出しませんか」みたいな。3年前に無視されて以来、たまに勇気を出してLINEを送るんだけど、半年ぶり4回目ぐらいのLINE。Kさんもあおちゃんのことは知ってるから(そして好きだろうから)、ひょっとしたら会いたいと思うかもしれない。


そしたら、すぐに返事がきて驚いた。「行きます」と。「今まで無視しててごめん」とかないのかよ、とツッコみたくもなったけど、そんなことはもうどっちでもいい。返事があってよかったよ。本当にびっくりした。


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