鯖缶@3rd&forever

2児の父のエッセイブログです。子育て、英語ネタ、コールセンターあるあるなど。

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「少女ファイト」のアンビバレントな魅力に惚れざるを得ない件

最初に結論をはっきり書くと、日本橋ヨヲコの女子高バレーマンガ、「少女ファイト」を読んでみたら、ものすごく好きだった。途中なので続きが楽しみ。まだ読んでない人がいたら全力で薦めたい。これが結論。

 

 

少女ファイト(1) (イブニングコミックス)

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僕は、「おいしいのかマズいのか自分でもよくわからない食べ物」が好きだ。例えば、マックグリドル。朝マックで食べる「甘いパンケーキに肉が挟まってる」あの意味不明なやつ。「これ、おいしいのかな? おいしくないのかな?」というモヤモヤ感が、最高のスパイスになる感じ。お笑いのネタでも、ちゃんと整っている感じのものよりも、「これで笑っていいのかな、どっちかな」と思ってるうちに笑っちゃう感じのやつとかが好き。


ひょっとしたら、「少女ファイト」も、そんな感じかも。このマンガの魅力は、すごく説明しにくい。でも、その「説明しにくさ」を書くと、魅力の一端を伝えられる気がするので、そこを書いてみたい。


・絵が上手いのか下手なのか分からない

・「暗くてウジウジしてる」かつ「分かりやすく痛快」なストーリー

・主人公が「かわいい」のか「かわいくない」のか決められない


「切り絵」みたいなテイストの絵を最初見たとき、「オシャレ」なのか「下手」なのか、自分の中でちょっとカテゴライズしにくかった。(それで、手に取って読まずにスルーしていたのかもしれない)


で、実際読んでみても、自分でもこの絵が好きなのか嫌いなのか判断できないまま、そのモヤモヤを感じながら読みすすめた。でも途中から(僕の場合は9巻ぐらいから)、「この絵しかない」と思えるようになってくる。なんというか、「エモーションがビンビン伝わってくる」という感覚。


人形浄瑠璃で、「無表情なはずの人形」「シンボライズされた動き」なのに感情の機微がダイレクトに伝わってくるあの感じ。多分それに似てる(人形浄瑠璃見たことないけど)。


ストーリーやキャラもなかなか伝えにくい魅力を持っている。「様々な不幸を様々にこじらせている少女たちの人間模様」というAメロと、「今時珍しいほどのシンプルなスポ根もの」というBメロ。

 

普通、「相反する要素」という言葉を主語にしたら、述語は「絶妙にブレンドされている」だと思うんだけど、「少女ファイト」の場合は、それぞれのメロディーラインが強すぎて、邪魔し合うような印象もある。読んでいて、ちょっと混乱する。


こう書くと、まるでディスってるような感じになっちゃうんだけど、違う。その混乱のまま読み進めると、ある時から、何でもないシーン、カット、そのすべてで「泣ける」ような気持ちになる。主人公の大石練も、その他の少女たちも、少年たちも、そうだ。結局は惚れてしまった。


かつて自分も味わった思春期の記憶。または、「パラレルワールドの自分は味わったかもしれないけど、この現実では体験できなかった青春」の予感のような痛み。それを、「頭で理解する」のではなく、「心で感じ取る」ようなマンガ。そう言ったら、言いすぎなのかな? でも、似たものをあまり知らないから、こうとしか伝えられない。


拙い感想文になりました。もう一度最初に書いた文をコピペして終わりにします。

 

「少女ファイト」を読んでみたら、ものすごく好きだった。途中なので続きが楽しみ。まだ読んでない人がいたら全力で薦めたい。これが結論。

 

 

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