鯖缶@3rd&forever

2児の父のエッセイブログです。子育て、英語ネタ、コールセンターあるあるなど。

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【日記】TOEIC受けてる場合じゃねえよ㉒

2022年4月某日 店に文句を言えない

昼飯の時。僕は子どもたちの下校よりも早く帰りたいからだいたい「早く食えるメシ」に昼食が偏りがちなんだけど。某店の丼についてきた小鉢の「とろろ」がすっぱくなってて。後から思えば、「ちょっと色が黒いかな」と言う感じだったんだけど、なんとも思わずにご飯にかけてしまった。


それはまあいいとして、俺ってば、店にそれを言えないでやんの。大人なのに。「作り直して」とか「返金して」とか。


「ようやくありついたメシが不味い」っていうのは魂を削る悲しさがあって、しょんぼりしちゃうんだ。それで、冷静に言える自信がなくて、黙ってしまう。「このとろろ、たぶん悪くなっちゃってると思います」と言った時、不機嫌を超えて泣いちゃうんじゃないかと無意識に思って、一瞬でなかったことにしてしまう。


結局、とろろがかかった部分のご飯はよけて、残した。ああ、怖い。これからもっと年を取って、嫌なことがあってもそれを口に出せずに、そんな気の弱い自分をみじめだと思いながら毎日を過ごしていくのか。そんな嫌なことは毎日あるわけじゃないかな。でも、やっぱり怖いな。


以前も似たようなことがあって、その時はひどく落ち込んで。今日はそこまで落ち込まなかったんだけど、今思い出して書いてたら、ちょっと悲しくなってきた。「ちょっとした気まずさ」を極端に恐れて、なかったことにして自分が我慢する、というこの流れは誰も幸せにしない気がする。手紙で書くか(いや、そんなヤツいないよね)。

 

4月某日 引き続き、子どもたちに将棋を教えてる

僕が最近気をつけてることは、「子ども自身で、考えを言葉にできるように誘導すること」。感想戦で、よかった手、悪かった手を僕が指摘するんじゃなくて、なるべく子どもに思い出させて、自分で言葉にできるように誘導する。


「この手はよかった」で終わらせずに、「この手はよかったと思うけど、どうやって考えたらこの手を見つけたか覚えてる?」と、聞いてみる。着手に至った思考を言語化できれば、それは再現性がある。


同じ局面は出てこないから同じ手は使えないけど、「同じ考え方」で対応できる局面はきっと出てくるので。もうちょっと続けてみたい。


娘は、話している途中で自信がなくなると、語尾を濁してしまう傾向があることが分かって、これは将棋だけでなく他のいろんなことにも影響を及ぼしそう。直した方がいいと思うけど、どうしたらいいか。「もっとハッキリ話して」と伝えるだけでいいとはあまり思えない。あわてずにゆっくり聞くことかな。


「結論に至るまではっきりと話す」を覚えるのは娘であって、僕じゃない。僕は、「最後まで話すまで、粘り強く待つ」ことに集中するのがよさそう。できるかな。いやあ、なかなかに奥が深いぜ。

 

4月某日 「ドロヘドロ」読んでる

僕が最近読んでるマンガ。「ドロヘドロ」(林田球)。いままで2回ぐらい読んだことがあるんだけど、完結したと聞いたので(たぶん1年ぐらい前かな)、1巻から読み直してる。


このマンガの面白みはなかなかに独特で、ちょっと形容しがたいんだけど、ボキャ貧を自分に許して伝えるなら、「面白さを形容しがたい」ところが魅力なんじゃないか。


記憶を失った主人公カイマン(魔法でトカゲの顔にさせられてるらしいことが、物語が進むにつれ分かる)が、なくした記憶を取り戻そうとする。それが物語の縦軸なんだけど、その過程がダラダラと「日常マンガ」みたいなのんびりしたテンポで語られている感じ。


魔法、サバイバル、記憶を探す旅、謎、悪魔、秘密。いかにもジェットコースター的な展開になりそうな断片なんだけど、無理やりにスリルに連れていかれるジェットコースターという感じのマンガではない。どちらかというと、美術館とか水族館みたいな感じ。「順路は一応決まってるけど好きなペースで自由に歩いていい」というような展開。作品に提示された順番でこちらとしては読むんだけど、エピソードの出てくる順番を変えたとしても、それはそれで読めてしまうような。

 

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じゃあそれの何が面白いんだろう。自由な感じがして、カッコいいからかな。ストーリーやキャラ、設定の作りにスキのないマンガの方が、エンタメ的には楽しみやすいんだけど、逆に言うと「読者を楽しませるために用意された演出」の味はある程度想像できる。「ドロヘドロ」はもっと遊びがあって、洗練されてない感じ。それで、能動的に読まないと進めない感じが「旅」っぽくていいのかも。目的地に一直線に移動するんじゃなくて、自分でも目的地が分かってなくて、ただのんびりと異文化を味わう旅、のような感覚。


まだ読んでる途中。のんびりと読み進めたい。

 

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