鯖缶@3rd&forever

2児の父のエッセイブログです。子育て、英語ネタ、コールセンターあるあるなど。

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【日記】マンガばかり読んでるうちに年を取る⑭(妙な説得力持っちゃうのやめてくれませんか?)

2023年4月某日 あだち充と麻雀マンガ(?)

最近読んでたマンガ。

「麻雀小僧」(押川雲太朗)…1~23巻。ここ数日で、ダラダラと少しずつ読んできて、ついに最新話に追いついてしまった。もう、明日からは「麻雀小僧」読めないのか。めちゃくちゃ面白いというわけでも、続きが気になるというわけでもないんだけど、なんとなく読めちゃうマンガだったな。


主人公のまー坊が、速攻指向の「鳴き麻雀」なんだけど、それがちょっとだけ新鮮。なんとなくだけど、麻雀マンガではメンゼン派が主人公のイメージというか、「鳴き麻雀」はあんまり「映えない」というか。(※「哭きの竜」は「鳴き」を超えた「哭き」なのでちょっと除外)


鳴き麻雀は、ムリに高い手を狙わない、という意味で「手堅い現実派」にも思えるけど、実際にはチーやポンをすること自体にもリスクがあるわけで、メンゼン派の方がリスクとリターンを手堅く評価してることの方が多い気がする。そういう意味では、「鳴き麻雀」は「なるべく多くの局で勝負に参加する(命運を他人に任せない)」「ベタオリがしにくくなる分、シビアな読みがないと勝てない」みたいな、「あえて難しいことをやって勝とうとする」ロマンがある、かもしれない。アガるつもりのないブラフとか、ハイリスクローリターンの極致であって、だいたい面白い。ブラフが成立する場面を読み切って、その読みを信じて勝負に出て、得られるリターンは「相手もろとも局をつぶす」だけ、というめっちゃ度胸が必要な選択なわけで。


まー坊の明るいキャラもちょっと新鮮。読みがハマって勝った時は「偶然うまくいったよ」みたいな態度でヘラヘラして、「勝負への執念」を表に出さないのはいいよね。意外にも、あだち充のテクニックって麻雀マンガにもマッチするのか。


と、こう書くと「麻雀小僧」を気に入ってるように思えるんだけど、主人公以外はイマイチなんである。勝負の間に出てくるミニコント的なやり取りはサムいし、ヒロインはいてもいなくてもどっちでもいいし、「豪華クルーザーで多額の賞金を賭けた団体麻雀大会」は端的に言ってダサい(アウトローが大会とかまどろっこしいことやってんなよ、孤高でいてくれよ、と)。だから、「面白くない」と思ってもいいんだけど、ひょっとしたらちょっと面白いのかも、と思いながら読み続けてしまった。そうしたら、単行本換算で23巻分か。ここまで読むと、もう「面白くない」と思うのはちょっと勇気が要るかもしれない。


4月某日 村上春樹のいけ好かなさが煮詰ってる

この日記は、「日々マンガを読んで、読んだマンガのことを書く」「ついでにそれ以外のことを書く」みたいにして続けてきて。

 

何しろ、書くことが大事だ。書くと、自己肯定感がちょっと回復する。みじめなことがあって、みじめな気持ちになった時でも、それを書くと「そのみじめさを受け止めることのできた自分」になれる(大げさに言えば、だけど)。


だから、毎日何かを書くことを習慣にしたらいいんじゃないか、みたいな話。マンガなら、だいたい毎日読めるし、実際にだいたい毎日読んでる。そのことを書こう、と。何も書きたいことがないと思ってたとしても、実際は書き始めれば、何か書くことがあるのが不思議だ。ヤル気が湧いたから行動するのではなく、行動してからヤル気が湧いてくる、みたいな話。


そう思ってたんだけど、ここのところずっと読んでた「麻雀小僧」が、特に感想を書きたくなるようなマンガではなくて、ちょっとルーティンが崩れちゃったな。(「感想を言いたくなる」は、マンガの面白さの一部かもしれないけど、基本的には別物のはず。感想を言いたくならないマンガでも、面白いマンガはあるはずなので、ちょっと混同しない方が楽しそうだな)


今日は、村上春樹「ファミリー・アフェア」を読んだ。これは、村上春樹のいけ好かないところばかり詰め込んで煮詰めた短編で、アンチ村上春樹にとっては身の毛もよだつ感じなんじゃないか。


主人公は、何でか知らないけど、「カネ」と「女」には困ってない。それで、世の中のことを変えようとしないくせに、世の中のことをバカにしてるんだ。バカにしてることを直接口には出さないけど、ジョークやたとえ話でアウトプットして。それが伝わらないと、ため息をつきながら酒を飲む、みたいな。ナルシシズムが止まらない。


そんな短編。まあ、つまり、僕にとっては大好物なんだけど。この作品のどこがいいのか。いやあ、案外難しいな。ちょっと宿題にさせてください。


4月某日 妙な説得力持っちゃうのやめてくれませんか?

読んだマンガ。

「ハピネス」(押見修造)…1~3巻。五所さんというヒロインが出てくるんだけど。吸血鬼になった主人公が、家族や友人たちを「捕食対象としてはいけない」みたいに葛藤するのと、読者である僕が、五所さんを「エロい目線で見てはいけない」と葛藤するのとがリンクして、妙な説得力持っちゃうのやめてくれませんか?(なんだこの感想)


「幻に賭けろ」(原作:土井泰昭/著:嶺岸信明)…全4巻。「天牌」とかでもそうなんだけど、まあ勝負ごとに勝とうと思ったらストイックに自分を鍛えなくちゃいけない(ことがある)、のはいいとして、なんか、「俺の麻雀道」みたいな感じになるの、なんなんですかね。(まあ、ドラマとしては分かりやすくなるんだけど、ちょっと興ざめな面もあるよな)


子どもたちを連れて本屋さんに行った。子どもたちは、3000円分の図書カードをもらっていて、それを使うため(親戚の子がちょうど高校と中学に入学だったので、入学祝をあげた。そのお返しでうちの子どもたちに図書カードをくれた、という)。


娘は、「暗号学園のいろは」の1巻と、「物語のカギ」(なんか、表紙を見て気に入ったらしい。小説を読むコツをまとめた文芸的実用書、みたいなやつ。1800円ぐらいなんだけど、よく選んだな)を。息子は、「転生したらスライムだった件」を1~4巻まで。この前まんがパークで気に入ったらしい。このマンガも高くて、4冊でだいたい3000円までいってしまった。


帰ってきて、それぞれ買った本を交換しながら読んでいて。自分で選んだマンガを読むのは楽しいだろう。春休みらしいのんびりとした、ほんのちょっとだけ特別な1日みたいになってうれしかったな。それにしても、3000円なんてすぐなくなっちゃうのな。続きを買ってあげたい気もするけど、なんかそれも楽しくなさそう。


…あ。つい先日、ようやく娘が「マンガ日本の歴史」を読み始めたと思って喜んでたのに。その流れを途絶えさせてしまった。まあ、仕方ない。いつかまた、読むタイミングあるでしょ。

 

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