2024年1月某日 僕のオリジナル風水的には縁起がいいこと
職場の同僚2人と、男3人で遊んでみることにした。「月曜がシフト休み」という理由だけで、試しに集まってみる。日付だけ先に決めて、やることは後から決めよう、みたいな話をして。
昨日書いたこととも関係するんだけど、「あんまりやったことのない行動を試す」ことで、「自分では気づきにくいことに気づく可能性を上げる」というのが、僕のオリジナル風水的には縁起がいい、ということに決めたので。
スーパーボウルを一緒に見ようと同僚を誘ってみたものの、平日の月曜だと思ってたら、その日は祝日(建国記念の日の振り替え)だと判明して、「妻も子どももいる自宅の祝日に、同僚を朝から呼ぶのはちょっとイヤだな」と、思い直して。それで相談した結果、別の日にリスケしたっていうだけの話なんだけど。
何をするかはこれから決める。こんな時、お酒が好きだったら「飲みに行こう」で話は終わるんだけど、3人ともお酒はそれほど好きでもなく、ちょっと工夫が必要。今のところ、「ボドゲ専門店に行ってボードゲームを選ぶ」みたいなことになりそうで。大変恥ずかしながら、ちょっと楽しみなんである。
2月某日 「ポイントカードよ、滅びてくれ」
先日スマホを楽天モバイルに変更して、それは僕の中では「携帯会社、料金プランの見直しっていう、ずっとサボってたタスクを終わらせた」ということであって、大変晴れやかな気分で過ごしていた。
その流れで、僕にはもう1つ終わらせたタスクがあって、それは「QR決済の体験」である。そう、「楽天ペイ」を使ってみたのだ。
2024年にもなって、「QR決済」を使ったことのない人がどのぐらいいるのか知らないけど、そういう人は「別に一生使わないでもいい」と薄々思ってる人なんじゃないか。少なくとも、僕はそう思っていたんだけど。
でも、使ってみた。大変恥ずかしながら、「ポイントに釣られて」の導入。アプリをダウンロードし、クレジットカードを紐づけて、街のお店の支払いに5000円使うと、1000P獲得できる、みたいなやつ。
で、最寄りのコンビニで使ってみました。スマホ操作に手間取って、QR決済初心者だとバレるのが恥ずかしいので(よくよく考えれば別に恥ずかしくないんだけど)、空いてる時間を見計らって、セルフレジで。そしたら、あっけなく使えたんですよ。お金を使ってる実感がかなり少ないですね、あれは。いや、クレジットカードやSuicaでの決済と変わらないような気もするんだけど、「お金ってただの情報」みたいな感じが、「スマホに表示されたバーコードを読み取る」という手順で強調される、というか。
で、その次の日には職場の自動販売機でも使ってみて。「あ、これはこっちの画面を読ませるんじゃなくて、自販機に出たコードを読み取るパターンなんだ」みたいな体験もあって。
恥ずかしながら、ちょっと楽しかった。「ポイントカードを毛嫌いしてきた自分」という殻を、脱いだような解放感もあったのかもしれない。「0.5%とか1%とかのポイントで一喜一憂するのはバカらしい。ポインに釣られて判断を変えるのは屈辱的」と、過剰に憎んでいた呪いから自由になれたような感覚、というか。
…だけど、今日。僕とポイントとの蜜月は終了した。やっぱり我慢ならないのである。
覚えたてのQRコード決済でのコンビニショッピングを楽しんで、その帰り道。「あれ、キャンペーンに参加した1000P、ついてなくね?」みたいなことが気になり始めて。それで、ひょっとしてエントリーができてないのか、それともポイントがもらえるための条件を満たしてないのか、自信がなくなってきて。
確認しようとして楽天のアプリを開いて。どこを見たらいいのか、分からないのである。おそらく、「翌月に付与される」みたいなレギュレーションなんだと思うんだけど、そのための条件を満たしたのかがよく分からない。その代わりに、画面には様々なポイント獲得キャンペーンのお知らせがあふれて、「○○したら○○ポイント」みたく僕を誘ってくる。
それで、僕の判断能力をバグらせてくるんですよ。僕がしたかったのは、「QRコード決済をはじめて使ってみたというキャンペーンに、ちゃんとエントリーできてるかどうか」だったのに、気づいたら「楽天キャッシュをはじめて使ったらポイント獲得」のポイントが欲しくて、楽天キャッシュをチャージしてるんである。
楽天キャッシュってなんだよ。プリペイド的に、クレジットカードの決済で「楽天キャッシュ」をチャージしておいて、「楽天ペイ」で支払う時に「楽天キャッシュ」で精算する。チャージの時にも、支払いの時にもポイントが付きます、って、うっせえよ。最初からまとめてポイント付けてくれよ。
…もう、イヤになっちゃって。「もらい損ねてる特典があるかもしれませんよ」って言って、その恐怖感でこっちの行動をコントロールしようとしてくるシステムが、不快なんですよ。
この不快感に対応するの、結構難しくないですか? ポイントをもらい損ねるのがもったいない、ポイントを使い忘れるのがもったいない、という小市民的な感情に付け込まれて、見たくもない広告を見させられるみたいなのが人生なのか、と。まあ、わずかの間とは言え、それを楽しんだから良しとしますか。
2月某日 なんという甘ったれた世界観
昨日書いたことの続き。というか、書きながら考えたことなんだけど。「お金の話をするのがみっともない」という価値観があるとして、それが僕にもインストールされてるんだなあ、と今さらながら思った、というか。
「○○で得をした」とか「○○しないと損」みたいな情報を目にすると、自分の中のものすごく自然に何かの機能がシャットダウンしてしまっている気がする。それが美徳なのか、もしくは蒙昧なのか …と書きかけて、いまだに僕は「お金の計算が苦手なこと」を美徳だと、半ば思ってることに気づいてしまった。
なんという甘ったれた世界観なのか。これこそ、「長すぎる思春期がまだ終わってない」っていう話じゃないか。若いうちはまだいいのよ。不条理演劇に憧れて、ゴドーを待ってれば一生が過ぎると思ってるんだから。でも、年を取ったら、貧乏のみじめさは骨身にしみるよ。「苦手」とか言ってる場合じゃなくね?
まあ、47年間をかけてつちかってきた甘さを急に変えられるわけじゃない。俺ってダメだなと卑屈になるのもある種の思考停止だろう。ちょっとずつ苦手意識をほぐしていこうかな、と思った。