鯖缶@3rd&forever

2児の父のエッセイブログです。子育て、英語ネタ、コールセンターあるあるなど。

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【日記】TOEIC受けてる場合じゃねえよ④

2022年2月某日 断捨離したい

将棋盤を買った話を昨日書いた。2面指し(子ども2人と同時に対戦することによって、子どもが手を読んでる間の「もどかしさ」を軽減する、という発想)を思いつき、すぐに必要なものを買ってきて行動に移した、という僕としては大変恥ずかしながら内心ガッツポーズ、という件。


実は、もう1つ僕は勝利したことがあったんである。折り畳みの将棋盤が入っていた紙の箱。一瞬だけ迷ったけど、容赦なく捨ててやったわ。だって、要らないもん。どこかに持っていくとき、箱があった方が便利? いや、持っていかないでしょ。中古で売る時、箱があった方がいい? いや、売らないでしょ。ていうか、売れないでしょ。みたいなことを瞬間的に思って、古紙回収リサイクル用の紙袋に、捨てたんだ。


笑わば笑ってくれ。僕にとっては、「やってやった」という出来事だったんだ。ちょっと考えれば「要らない」と気づくことでも、考えるのが面倒だから捨てずにとっておく癖がついてしまっている。


会社の自分用のボックスは「もう2度と読まないであろう資料」でパンパンだし、財布もレシートと診察券と会員証とポイントカードでパンパンだ。ああ、嫌だ。あの、醜い財布が、僕のダメさの象徴なんだ。


3年ぐらい前に、「少女ファイト」というマンガを読んで、好きだった。女子高バレーボールのマンガで、「スポ根×こじらせ思春期」の熱量でアツいマンガだった気がするんだけど。


その中で、「断捨離」のエピソードがある。ローテーションの谷間の捨て回みたいなエピソードで、部室の大掃除をする話。主人公たちが、部室が片付いてないことで、コーチにものすごく怒られる。「断捨離ができてないのは、それだけ断ち切れてない未練がある、ということ」みたいな強烈な説教で。


いやいや、ここは「アソビ」の回としてもっとリラックスした感じにしようよ、ただでさえ密度の高い暑苦しいマンガなんだから、みたいなことを思った記憶がある。前後のストーリーに関係ないのに、「断捨離」への迫力が半端なくて、不自然なんである。


でも、こうして3年経っても覚えてるんだから、僕にとっては説得力のある回だったということだろう。


そうだ。この、「断捨離できてなさ」は、僕にとっては「優先順位の整理がついてない状況のなれの果て」と似ている。で、今。ミドルエイジの人が突然ミニマリストを名乗り、「断捨離」にハマる心境が僕にはよく分かる。


読みかけの小説、もうこれから、死ぬまでの間に1ページでも読む機会があるんだろうか。翻訳スクールのプリント類。読み直したりするんだろうか。別に、場所を取らずにちゃんとファイリングされてるものでも、「未練」の象徴であることは変わらない気がする。20代のころの劇団でもらったアンケート。もう絶対読み直したりしなそうなんだけど、「当時の仲間もいるのに、僕の一存で捨ててしまっていいんだろうか」という疑問に結論を出すのが面倒で10年ぐらい放置してある。


ああ、そんなものを1つずつ捨てていけたら。その分心が軽くなるんでは、ないか。そんなことを思ってる。

 

 

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2月某日 大根おろしを食べてる

最近ハマっているもの。それは、大根おろし。


「葉っぱに近い方を使う」「あまり力をいれずにゆっくりおろす」と、辛くならずに甘い大根おろしができる、と。豆知識的には知ってたけど、「そう大差ないやろ」と思ってた。


でも、試しに言うとおりにしてみると、確かに甘い!!!


これが、ウマいんである。納豆ごはんに、大根おろし。鯖の水煮缶をごはんに乗せて、大根おろし。ちょっと、「健康にも味にも気を使ってる」っていう感じが、テンション上がる。何というか、自分や家族のことを大事にしてる感じがして、自己肯定感が上がる。

大根おろしただけで、自己肯定感って回復するのかよ。割とチョロいな。自己肯定感、大事ではあるけど、ビビっちゃいけない。ちょっとしたことでしぼんでしまう一方で、ちょっとしたことで回復するんだ。

 

2月某日 「乙嫁語り」


「乙嫁語り」(森薫)を読んだ。(タイトルの読み方は、「おとよめがたり」らしい。今調べた)


さても僕は、このマンガをたたえるボキャブラリーが自分の中に見つからない。「繊細かつおおらかな情感」「ジャンプ、サンデー、マガジンとか、オタクカルチャーとか、少女マンガとか、そのどの文脈とも違う、オリジナルなエモさ」とかかな(何にも言えてない)。


19世紀の、中央アジア。遊牧民の生活を描く。物語の起点や着地点がはっきりとしないから、読みやすいとは言えないんだけど、読者の感情移入のルートを限定しない大人っぽい物語展開。


絵がいい。特に女性キャラが魅力的。「魅力的な女性キャラ」と言って思い浮かべる、どのステレオタイプからも外れている。「遊牧民の世界観」がどの程度描けているのか僕には判断できないけど、あんまり他のマンガでは読めないような「強さ」「繊細さ」「ユーモア」「奥ゆかしさ」を感じ取れるような表情を見せてくれる。


うーん、やっぱり僕の中に「乙嫁語り」の「良さ」を伝える物差しを見つけるのが難しいや。いつかまた感想文を書きたい。

 

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