鯖缶@3rd&forever

2児の父のエッセイブログです。子育て、英語ネタ、コールセンターあるあるなど。

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【日記】47歳からのHIPHOP入門㉟(「新人へのタメ口」が嫌いなんだ)

2024年3月某日 「新人へのタメ口」が嫌いなんだ

職場で。イヤなものを見てしまって苦笑した話。真面目で謙虚な性格で、威張ったところのないNさんが、新人のYさんに仕事を教える時に「タメ口」なんである。Nさんは、老若男女の誰に対しても敬語を使う人なのに、どうして新人には「タメ口」で接してしまうのか。

 

僕の予想では、「先輩の自分が、立場が上なんだと示したい」が15%、「そういうものだと思ってる」が20%で、残りの65%は「親しみを示して、新人さんにリラックスしてもらいたいと思ってる」なんじゃないかと。

 

それが、なんとも絶妙に、イヤなんだよなあ。真面目で謙虚な性格のNさんが、新人さんにリラックスしてもらいたいという「善意」で、「真面目」に選んだ結果としての「タメ口」。

 

確かに、Yさんは新しい仕事に緊張している様子で、先輩たちと接する態度もどこかオドオドしてる感じ。先輩としては、「早く仲良くなって少しでもプレッシャーを減らしてあげたい」というのは優しさなのかもしれない。

 

でもさ、その「早く仲良くなりたい」は、Yさんのためというよりは、先輩たちが「早く安心したい」というエゴなんじゃないかな。Yさんからしてみたら、「新しい仕事を覚えなくてはいけない」状況にプラスして、「新しい人間関係を作らなくちゃいけない」というミッションが加わるわけで、お客にだけでなく先輩にも気を遣わなくちゃいけない状況は、ますます緊張を強いることなると思うんだけど。(まあ、それが仕事だと言えばそうなんだろうし、実際YさんはNさんのタメ口を嫌がってないかもしれない)。


僕がイヤなのは、「距離を縮めること」がまるで「いいこと」のように捉えられてること。「リラックスできる距離感」は人によって違うんだから、「仲良しっぽい雰囲気」が必ずしも最適とは限らない。それなのに「距離感を決める主導権を、職場で優位な側の先輩が握ること」って、気持ち悪くないか? 先輩にとっては面白いつもりのジョークや噂話が、それに合わせるしかない新人にとっては、苦痛かもしれないじゃないか。先輩は、自分のタメ口トークが、仕事に不慣れな新人を緊張させてないかどうか、落ち着いて考え直してみてくれよ。


それで、僕が一番ウンザリしたのは、「フレンドリーな接し方であれ」みたいな雑な感性の風習が、ふだん積極的に人と話すことのないNさんにまで浸透してる、ということを目撃したからなんだと思う(Nさん以外だったら、ここまでは印象に残らなかった気がする。よくある光景だし)。

 

いやいや、Nさん、無理しないでいいよ。シャイなままな君であれよ。新人には敬語を使おうよ。タメ口は、距離感が難しいんすよ。フラットでシンプルなコミュニケーションで、業務習得に集中してもらうのが、やさしさじゃないですか、と。


3月某日 ありがとう本田圭佑

通勤電車で、本田圭佑の写真が入った英会話スクールのポスターを見る。どうやら「スパルタ」が売りらしくて、「朝6時半に起きて通勤までシャドウイング。通勤電車では洋書を読み…」と1日3時間の勉強メニューが書いてあって、「ガチな人が来てください」みたいな主旨の宣伝。

 

それを見て、「いや、オレの方がやってたわ」と、反射的に張り合ってしまって。「3時起きでスクールの課題。5時に家を出て、マックで1時間文法書。通勤中は行きも帰りもずっとpodcastでブツブツシャドウイングしてたわ」みたいな。しかも、ポスターには「ガチの勉強を3ヵ月」みたいに書いてあるのに対して、「こちとら5年は続けたからな」とか思って。恥ずかしいことに、優越感が盛り上がってしまったんである。

 

それで、その勢いで、「なんなら今もおなじぐらい勉強してるわ」って思って。それで、その7秒後ぐらいに、「いやいやいや」と。「待てよ。さすがに今はそんなに勉強してなかったわ」と気づいて赤面したよ。確かに4時には起きてるんだけど、それでやってるのはMリーグやNBAを見つつダラダラとこの日記を書くことであって。それはさすがに勉強とは違うよな。勉強してないのはともかく、「なんとなく勉強したつもりになってる」のはさすがに自分に甘すぎるでしょ、と。

 

いやあ、ありがとう本田圭佑。おかげで、自分を見つめ直せたよ。

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