鯖缶@3rd&forever

2児の父のエッセイブログです。子育て、英語ネタ、コールセンターあるあるなど。

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【日記】47歳からのHIPHOP入門⑨(僕にとっては「革命的」な出来事)

2023年12月某日 マウンテンバイクの乗り方を知らなかったこと

子どもたちの冬休み初日。息子と一緒にマウンテンバイクのコースに遊びに行く。(娘は塾の冬期講習。妻は在宅勤務)

 

マウンテンバイクをレンタルして、いくつかある練習用のコースで遊ぶんだけど、奮発して「プライベートレッスン」を申し込んでみた。いや、違うな。「奮発して」というほど値段は高くはない。「引っ込み思案の僕がちょっとだけ思い切って」みたいな部分に、僕なりの「奮発」感があったのかも。

 

このレッスン、申し込んでみて大正解だった。サドルから尻を離したゆるい立ちこぎの基本姿勢はなんとなくイメージできたけど、下りの急坂では後輪の上まで尻を下げるあの乗り方(重心をできるだけ後ろにしないと、ブレーキをかけた時に自転車ごと前のめりになってしまうということ)は、教わらないと到底思いつかなかっただろう。全身を使って、最適な重心を選び続ける、みたいな遊びなのかな。

 

「マウンテンバイクの乗り方を知らなかったこと」って、教えられて初めて理解できる、というか(「知らない」とは、「知ってないことにすら気づいてない」と同義であることが多いのかも)。

 

ところで。マウンテンバイクのコースに隣接して、「サバゲ―場」があって(「雑木林の丘」のレジャーという共通点があるんだろう)。迷彩服でモデルガンを持ち歩く人たちとすれ違う。「いや、リアル戦争の時代に、迷彩服着て遊ぶなんてどんな神経だよ」みたいなことを反射的に思って、我ながら狼狽した。僕の中にも「不謹慎警察」がいるのか。そして、特に前触れもなく、緊急出動してしまうのか(集団で仲良さそうにしている様子に嫉妬したのかもしれない)。

 

ただの趣味だし、ただのファッションじゃないか。それを外野からどうこう言う必要ないでしょ、とあわてて考え直す。僕だって、スプラトゥーンをやるじゃないか。スプラだって「撃ち合い」の遊びでしょ。サバゲ―がNGで、スプラがOKなのか? どこに本質的な違いがあるんだ? などと、慌てて「僕の中の不謹慎警察」を否定したりして。

 

僕が「時々は思い出そう」と考えてることがあって。「裏の裏は表とは限らない」みたいなこと。「迷彩服でモデルガンなんて無神経」と思ったところで、その感性を否定してる側の僕の方が、丁寧で繊細な感性だとは限らない(同じように無神経だということが十分あり得る)。サバゲ―をしてるからと言って無神経と決めつけてはいけないと、「アンフェアなジャッジを1つ避けた」からと言って、その次のジャッジがフェアだとは限らない。

 

こうやって考えると、いつまで経っても歯切れ悪いんだけど。その歯切れの悪さに安心してるところもあって、それがいいこととも思ってないんだけど。

 

12月某日 僕にとっては「革命的」な出来事

妻と2人で、新しいメガネを買いに行く。

 

こう書くと、何に変哲もない1日に思えるけど、僕にとっては、「革命的」な出来事なんである。なにせ、「メガネ新調」はもう10年ぐらい先延ばしにしてきたタスクで、それを片づけたんだから、「革命的」と言ってもいいんじゃないか。

 

レンズの表面に傷がつき、汚れが取れなくなって「不潔」と言ってもいいメガネが何とも恥ずかしく、メガネ屋さんに見られるのがイヤすぎて、ついつい後回しにしたまま10年が過ぎてしまった。(ヤバくね? ていうか、「不潔なメガネ」ってなんだよ。そんなのあり得るのかよ)

 

で、妻も僕ほどではないにせよ、メガネを買いに行くのがダルかったらしく、一緒に行こうと誘ってくれた。しかも、ただのメガネ屋ではなく、「顔面タイプを診断し、似合うメガネを提案してくれるカウンセリングつき」という、なかなかに香ばしい店を、「予約」までして。

 

メガネ選びを店員さんと相談するのって、「なりたい自分」を口にすることじゃないですか。それを、妻の横でするなんて。なかなかの高さのハードルじゃないか、とも思うんだけど、その「イヤさ」が必ずしもデメリットとは限らない。むしろ、わざわざ予約して、顔面タイプを診断され、妻の横でオシャレカウンセリングを受けるまでしたら、「もうメガネ買うしかないでしょ」ってなるわけで、その「カウンセリングのみでメガネは買わなくてもいい、といいつつも、事実上買わざるを得ないシステム」こそが、僕(と妻)にとっては必要としていたことであって。

 

で、注文してきました。オシャレメガネ。店員さんからおすすめされた6つフレームを順番につけ、鏡を見て、これかなというフレームを1つに絞り、一応おすすめ以外のフレームも見て回り、もはや何が正解なのか分からなくなりながら。結局「おすすめ」の中から、第一印象で気に入ったやつを選択。「これ、ファッショナブルすぎて僕のキャラには合ってないのでは?」と頭をよぎるものの、「顔面タイプをプロが診断して選んだからバッチリ似合ってる」と自分を言い聞かせて、GOを出して。


いやあ、楽しい時間でした。フレーム選びもレンズ選びもめっちゃ説明してくれて面白かった。その説明、なぜか僕に全部説明した後、妻にもまた最初から説明してて、「そこは2人同時の説明でいいんじゃね」と思った以外は、まったく不満はなく。なんにせよ、10年先延ばしにしたタスクが片付いたわけで、こんなにうれしいことはないでしょ。受け取りが楽しみ。

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