鯖缶@3rd&forever

2児の父のエッセイブログです。子育て、英語ネタ、コールセンターあるあるなど。

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【日記】47歳からのHIPHOP入門③(早起きとMリーグと早送り)

2023年12月某日 早起きとMリーグと早送り

冬になると、早起きがツラくなる。シンプルに布団から出たくなくなるわけであって。それでも僕は早起きを続けてきた。この早起きにはコツがあって、目が覚めた瞬間に、「布団から出る」という動機を思い出すための一言をあらかじめ決めておいて、それを心の中でつぶやくんである。


その一言は恥ずかしいからここには書かないけど、まあ「俺がナンバーワン・HIPHOP・ドリーム」みたいに、自分を奮い立たせるような言葉を選ぶ。「この言葉をつぶやいたら、やる気になる」と、あらかじめ思い込んでおくことがたぶん大事で、「用意しておいたスイッチを押す」というイメージで、布団から出る、というような。

 

早起きして、何をやってるかというと、Mリーグ(麻雀)を後追いで見ているんである。なんだそれ。そんなの全然HIPHOPじゃないじゃないかとも思うけど見たいんだから仕方ない。


今まで食わず嫌いしてきたMリーグ。この秋から、将棋の鈴木大介九段が参戦すると聞いて、見る気になった。将棋ファンというものは、「将棋こそ至高で、世の中で一番頭がいいのは棋士だ」と信じたがる傾向にあり、大変恥ずかしながら僕もその1人なんである(今ではほとんど将棋を追いかけてない僕が、どうして自分を「将棋ファン」と思ってるのかは我ながらよく分からないんだけど)。鈴木大介さんがどの程度かましてくれるのか、興味を持った。


それで、いざ見てみると、相当面白いんである。Mリーグ、特に根拠なく、なんとなくバカにしてた自分がバカだったよ。


どう面白いのか。シンプルに、麻雀がめちゃくちゃ上手い。相手の手牌読みの精度がマンガ並み。選手たちは「ピッタリ読み切れてるわけじゃない」と謙遜してるけど、「たぶん○○は持ってるんじゃないか」「点数の高い手なんじゃないか(安い手なんじゃないか)」「そろそろテンパイなんじゃないか」みたいなことを、常に感じ取りながら打牌を選んでることがよく分かる。


そして、「チーム戦」という演出がニクい。選手たちの表情から、「勝たせてくれ」「負けるのが怖い」というような感情が漏れてくるのが、なんともドラマチック。


相手の手牌読みとか、打牌選択が選手の「できること」であって、「次に何をツモってくるか」は「運」だから、その「運」の部分に一喜一憂しても仕方がない、というような考え方はよく聞くし、「ツモらせてくれ」「当たらないでくれ」と願ってもしょうがないことは重々承知の上。でも、「チーム戦」という状況では、やっぱり無感情ではいられないんじゃないか。


昔、伊集院さんのラジオで。「AKBのファンにとって一番ハマるコンテンツはじゃんけん大会らしい」という話を聞いたことがある。「勝ちたい、勝たせてくれ」というじゃんけんの前と、結果が出た直後の「勝っちゃった、負けちゃった」の瞬間に、人は感情を隠すのが不可能なんじゃないか。つまり、アイドルたちの「素」の表情がどうしても出てしまうのがじゃんけん大会で、それがファンにとってはタマらない、というような話。(※うろ覚えです。伊集院さんのトークじゃなかったらごめんなさい)


それに近いような面白さが、Mリーグにはあるんじゃないか。ポーカーフェイスが競技としても有利なことは当然分かってるんだけど、どうしても感情が漏れてしまうのが人間じゃないですか、と。


こんな風に、Mリーグに興味と思い入れを持つに至ったわけなんですが、ちょっと、困ったこともある。それは、週4回の放送の消化がキツすぎる、っていうシンプルな話。1回の放送で半荘2回。リアルタイムで見ようとすれば4時間以上のコンテンツ。いくらなんでもそんなにたくさん見られないよ。特定の「推し」だけ追えばいいのかもしれないけど、今年から見始めた僕にとっては、まだ決められない状態(興味を持つきっかけになった鈴木大介さんと彼のチームを応援する目線ではいるんだけど)。


どうするか。「早起きして後追いで消費」なんである。リアタイよりも後追いの方が10秒飛ばしできる分、優秀。1.5倍速で見ることで、快適に「消費」できる、っていう話。


なんともアホらしい話である。「隠し切れない感情の部分が人間ドラマとして魅力的」とか言ってたのに、それを早送りで見て楽しいのかよ、と。多いに疑問ではあるけど、他にやりようがないんである。たぶん、しばらく続けると思う。優勝が決まるような段階になったら、リアルタイムで見ることにしようかな。

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