鯖缶@3rd&forever

2児の父のエッセイブログです。子育て、英語ネタ、コールセンターあるあるなど。

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【日記】マンガばかり読んでるうちに年を取る⑨(見てみると意外と嫌いじゃない)

2023年3月某日 「SLAM DUNK」にも届いてるんじゃないか

息子を習いごと(将棋)に送っていって、レッスンの間にネットカフェでマンガを読んだ。1時間で2冊しか読めなくて、ちょっと「もったいないな」とも思ったり。


僕は、1カ月で1万円までマンガにお金を使っていい、と今年に入ってから決めてるんだけど。1万円というのはなかなか贅沢な予算設定にも思えるけど、「無料で読めるもの」だけに限定してしまうと読むものが限られてしまいそうに思って、課金を自分に許すことにした。「タバコを吸うようにマンガを読む」ので、喫煙者がタバコにお金を使う分ぐらいなら、僕もマンガにお金を出してもいいのでは、みたいな金額設定。


ネットカフェ1時間570円。高いのかどうか。ネットカフェに行かずに、カフェで過ごしてもヨーグルト&アサイー535円だし、別に高くないような気もする。ネットカフェにはヨーグルト&アサイーないけど。ドリンク飲み放題だけど。


読んだマンガ。


「ちはやふる」(末次由紀)…49~50巻。完結してたのは知ってたんだけど、なかなか読めずにいて、ようやく読めた。これは、なかなか、素晴らしかったんじゃないでしょうか。まぶしい。さわやかだけどしっかり熱がある。描写に引力がある。シンプルで読みやすい展開だけど、グルーヴもヴァイブスも芯を食ってる。


「SLAM DUNK」を思い出したよ。スラムダンクは、綾南戦ぐらいから絵が加速度的に上手くなって、バスケの躍動感や人物の感情にグングンと迫力が増していったじゃないですか。その、マンガとしての成長が、主人公たちの成長とシンクロしたことで、唯一無二の説得力が生まれた気がしていて。


この、「ちはやふる」も、序盤は競技かるたの面白さや主人公たちのキャラを伝えるのに、ちょっと説明が一生懸命すぎる印象があったけど、途中から(周防や詩暢のキャラが固まってからかな)、どんどんシンプルになっていった気がする。千早たちのまぶしすぎるひたむきさが、ストレートに伝わって、息を呑んだ。ひょっとして、「SLAM DUNK」にも届いてるんじゃないですか、どうですか。いいもの読んだな。

 

3月某日 見てみると意外と嫌いじゃない

祝日。春休みの旅行の計画をサボっていた罪悪感もあって、どこかに出かけようと子どもたちを誘ってみたものの、家でのんびりしたい、という。子どもらは、ニュースや子ども新聞で知ったWBCを見て応援したい、というのだ。それならば、と家でのんびりする日に。


午前中からテレビで野球をつけて、僕はそれをBGMにして添削仕事を。添削仕事の合間にはツマミのようにマンガを読むルーティンなので、なかなか落ち着きのないことだけど、仕事自体は案外捗った。テレビが野球に占領されていて、スプラトゥーンができないので、PCの前から動く必要がない。テンションとしてはダラダラと気が散ってるんだけど、チマチマ仕事が進むことには変わりない。今日のノルマ以上片付いて、7回裏からは「ながら」をやめて、テレビの前に座って野球を見た。


野球、「オヤジが好きなもの」みたいなイメージで(うちの場合は祖父がジャイアンツファンだった)、サブカルクソ野郎の僕としては当然反発するので、小中学生の頃からずっと食わず嫌いしてたんだけど。見てみると意外と嫌いじゃない。僕の好きなアメフトと、観戦体験がすごく似てる。


ストライクとボールのカウントが1球ごとに変わること。1塁、2塁、3塁にランナーがいるか、アウトカウントはいくつか、と打者1人ごとに状況がデジタルに有利不利が変わるのが、アメフトの「ダウン&ディスタンス」と感覚的に一緒。投手が投げるまでの「タメ」が、アメフトの、フォーメーションを組んでからプレーを始めるのとリズムが似てると思った。


要するに、あまり戦術に詳しくない素人観戦者でも、プレーの成否が見えやすいということ。試合の終盤になるにつれて1プレーごとの重要度が増していって、アウトとセーフ、ストライクとボール、勝ち負けが紙一重で決まることが可視化されてる感じが、エンタメ的によくできてる。


「よく似てる」と思ったからこそ、「どうして俺は夢中になってNFLを見てるんだ」とも思ったな。試合の最初の方はBGM的につけっぱなしにして「ながら」で仕事を進めて、最後だけ見る、みたいなコスパのいい楽しみ方があるじゃないか。アメフトだと、試合の最初から最後まで全力で見てしまう。ひいきのチーム以外の試合も見てしまう。まあ、「自分の好きなもの」というのは、自分ではコントロールできない欲求みたいなものがあるから、カタルシスがあるのかもしれないけど。


午後、家族でスーパー銭湯に行くことにする。妻が提案して、子どもたちが「行きたい」となった。妻も、息子も、娘も、スーパー銭湯がものすごく好きなのだ。家族4人がそろうことあんまりなくて(僕と妻が交互に働いてる感じなので)、やっとそろった時の「お出かけ先」としては特別感がないけど、「おうちでのんびり」のテンションの豪華版、と思えばベストの選択だったかもしれない。


車で20分の店まで出かけ、受付でスマホを預け、脱衣所で裸になった時点で、もう「普段の自分の続き」に戻るのが面倒になる感じ。それがなんか痛快でよかったな。旅行の計画をサボってた自分を責めていたけど、たったこれぐらいのことで楽しいんだから、自分を責めるのもバカバカしいような気がする。


帰宅後、思い立って夏休みの旅行の計画を立てた。春休みとゴールデンウィークは1泊する旅行はしなくていいや。子どもに習いごとを休ませたり、僕か妻が有給を使ったり、ちょっと無理しないと旅行に行けないので、「無理した分楽しめるか」みたいな気分になって、行き先を考えるのがダルかった。いっそのこと夏休みだったら、この3日は旅行優先、と最初からキッパリと決められる気がして、そこまでダルくない。


やることは大して変わらないのに、ちょっとした前提の違いで、感じるダルさが変わってくるの、なんなんですかね。

 

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