鯖缶@3rd&forever

2児の父のエッセイブログです。子育て、英語ネタ、コールセンターあるあるなど。

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【日記】TOEIC受けてる場合じゃねえよ㊻

2022年7月某日 息子がティーポットを割った件

午後のことである。僕は会社から帰ってきて、学校から帰ってきた子どもたちを迎え、おやつを食べさせ、その後。子どもたちはレッスンに行く前に交代でピアノの練習をして、僕は洗濯物を取り込んだり、生協の宅配で届いた食品を冷凍庫に入れたりとかの家事。それが済んで、僕は夕食の準備をするまで、束の間のまったりタイムに入ろうとしたその矢先。


息子が、ガラスのティーポットを割ってしまったんである。ヘッドフォンごしに、「ガチャン」という音が聞こえた気がしたので、イヤな空気を感じながら振り返ると、泣きそうになりながら立ち尽くす息子の姿。ヘッドフォンを外して、声をかけると、「ごめんなさい。片づけるね」みたいなリアクション。息子のいるキッチンまで様子を見に行くと、派手にガラスの破片が散らばっている。


お茶をコップにつぎ終えて、中のティーバッグを捨てるためにフタを取ろうとして、うまく取れずに力を入れた反動でポットを落としてしまった、という。「キッチンの台は高いから、テーブルの上でやればよかったんじゃない?」 と指摘して、「ガラスは危ないから、片づけはパパがやるよ」と伝える。


怒鳴りつけることはしなかったけど、不機嫌にはなっちゃったよね。僕がため息をついて破片を片づけてる間、息子はシュンとしてその場で立ってて。座ってユーチューブ見始めたりされたら僕も腹が立つだろう。息子もそれを感じ取っていて、「何かをしたら怒らそうだから、仕方なくただ立ってる」みたいな状態。片づけの一部を手伝わせたら、「罰を受けた」みたいな感じになってむしろ息子も気が楽になったんだろうけど、ちょうどいい仕事を思いつけない。僕としては怒りを爆発させまいとして必死なわけであって、そういう「臨機応変な創意工夫」を考える余裕はなくて。


クイックルワイパーをほうきみたいに使って破片を集めて、それを袋に。あたりをガムテープでペタペタやって、残った破片を回収。もう一度クイックルワイパーをかけて、ガムテープをやって、終了。「お、もうピアノに行く時間じゃない?」と息子に声をかける。息子は「じゃあ、行ってくるね」と努めて機嫌良さそうに返事して、1階にいた娘のことを呼びに行く。


それで、自転車で出て行く子ども2人を見送ったんだけど。1人になって、本を読んだり、スプラトゥーンやったり、夕飯の準備をしたりしてるうちに、ちょっと心配になってきた。息子が「パパが怒ってるかも」と不安になって、そのことで気が散って、その不注意が事故の原因になったらどうしよう、みたいなことが。


「誰でも失敗はある」「ガラスはいつか割れる」と、もっと力強く「ドンマイ」を伝えてやればよかった、とか思って、後悔が募ってきた。結局、もちろん子どもたちは無事帰ってきたし、息子の様子も、気まずそうにしおらしくしている態度も消えて、ちょっとナメた感じと甘えた感じがブレンドされたいつもの彼に戻ってたから安心したんだけど。


今後も、たぶん似たようなことは時々起きるだろう。そんな時、どうしたらいいのか。考え直してみて、もちろん僕の𠮟り方や態度に改善の余地はあるんだろうけど、正直言うと「あんなもの」なような気もする。自分の気力や体力に余裕がある前提で考えるとロクなことにならない。


「理屈を超えた仲直りの印」として、肘タッチとかをするのがいいかな。このコロナ禍に、握手のかわりに肘同士をタッチするゼスチャーができたと思うけど、ちょっとユーモラスでいいんだよな。僕も子どもたちと時々やる。あれなら、機嫌が悪くてもできる気がする。そんなに恥ずかしくない。肘タッチだけでもしたら、息子にも伝わるものがあるんじゃないか。息子が帰ってくるまでの間、あんな気持ちで心配せずに済んだんじゃないか。そうかもしれない。どうだろう。

 

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