子どものちょっとした言い間違いが可愛いすぎる件について、たくさんのツイート、ブログを目にする。やや飽きた感もあるんだけど、それでも嫌いにはなれない。
僕が今読んでる本(育休を取ったコピーライターのエッセイ。下にリンクを張っておきました)に、ものすごく好きな一節があって。0歳児を連れて街を歩いて、「乳児連れでも入れる店」を探す日々を紹介した場面から引用。
僕と妻の頭のなかでほぼ出来上がっていた“わが町の飲食店MAP”が、こうして新しい文脈で塗り替えられていく。
(引用元:魚返洋平「男コピーライター、育休をとる」大和書房)
という一文。子どもと暮らすことになって、新しく世界を体験し直すことになった喜びと驚きが、実感を込めて綴られた名文だと思って好きだった。そんな風に感じられたら、この上なく幸せだ。
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子どもたちの言い間違いも、ふと「大人たちの世界」を脱臼させてくれる。言葉遊び的に、大人が創作できそうで、でもやっぱり難しい。好きな言い間違いがあると、メモしてしまう。
子どものなかで、まだ「必要なもの」と「不要なもの」、「いいもの」と「悪いもの」が整理されてなくて、全部が大事でもあり、全部が大事じゃないような、そんなカオスな世界が、言い間違いから垣間見えてくるような感じ。
5歳息子が、「ハゲして」と。
— 鯖缶 (@savacanmemo) 2019年1月1日
一瞬分からなかったけど、
「ハグして」だった!!
ハグした(^○^)
えばりんぼうで、生意気ざかりの娘7歳ですが、昨日の午後は「ねえ、ひなたごっこしよ」と言ってた。
— 鯖缶 (@savacanmemo) 2019年1月8日
息子5歳「口の中にコラーゲンできちゃったかも」
— 鯖缶 (@savacanmemo) 2019年1月19日
僕「...?」
息子「なんか、コラーゲン、ちょっと痛いかも」
僕(口内炎だ!)
娘7歳。学校から帰ってくるのが少し遅かったので聞いてみると、
— 鯖缶 (@savacanmemo) 2019年1月29日
「え? 全然夜遊びしてないよ。絵の具の片付けで遅くなっただけだから、夜遊びじゃないよ。夜遊び禁止だし」
・・・「寄り道」と言いたかったらしいです(^O^)
昨日、友達が子ども2人連れて遊びに来てくれたんだけど。
— 鯖缶 (@savacanmemo) 2019年1月26日
うちの息子5歳、「いとこが来るんでしょ?」って、血のつながりを超えた世界観で素敵だった。
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こんなのも、好きだった。
息子5歳、テトリスのピースみたいなのを描きながら「一筆書き、できた!」と。
— 鯖缶 (@savacanmemo) 2019年1月15日
「何が描けた?」と聞くと、「これは、何でもない、ただの一筆書きの形!」と。
息子よ、君に幸あれ!
「星」とか「チューリップ」だとかの形を、「“息継ぎなし”でいっぺんに描ける」というのが一筆書きの面白さかと思っていたけど、「ただの一筆書きの形!」というのはすごい。鉛筆を紙に滑らせること自体が楽しくてもいいじゃないか。
息子5歳「たまご時計ごはん、食べたい。たまごと、時計をごはんに乗っけて、ぐちゃぐちゃにかき混ぜて、食べます。クギとかネジとか」
— 鯖缶 (@savacanmemo) 2019年1月30日
僕(??)
多分、「たまごかけごはん」が、「たまご時計ごはん」になったんだと思うんだけど。それに、レシピを説明する人の口調の真似が加わった。この時の息子は、自分でもめちゃくちゃなことを言ってることがわかってて、「ネジとか」と言いながら自分でバカ受けしてた。だんだん複雑なギャグを言いそうでもあり、本人としては「ウンチ」って言ってるのとあまり変わらないテンションでもあり、そこがグッとくる。
魚返さんの本を読みながら、「子どもたちがもっと小さい頃から、文章を書いておけばよかった」とも半分ぐらい思った。上の子(今7歳)が生まれて方から、下の子(今5歳)が4歳ぐらいになるまでのことはあっという間すぎて、ほとんど何も覚えていないので。でも、一度忘れたことを何かの拍子に思い出すのもまた面白いので、それはそれでよしとしている。
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