鯖缶@3rd&forever

2児の父のエッセイブログです。子育て、英語ネタ、コールセンターあるあるなど。

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【日記】TOEIC受けてる場合じゃねえよ⑩

2022年2月某日 将棋の棋譜アプリを解約した

かなり前から、薄々「解約しようかな」と思ってたんだけど、ちょっとサボっててやらなかったこと。1つ実行した。「棋譜中継」のアプリの解約、である。


ほとんど見てないのに、月額料金を払い続けるのはアホらしい。でも、なんで続けてたのか。我ながらちょっとよく分からない。月額550円ぐらいだから、将棋界の存続のために寄付するつもりで、何となく続けてたんだ。


いや、違う。解約方法を調べるのが面倒で、実際にやる前から億劫がってたのと、自分は「将棋ファン」であることで、「ちょっとマトモな人間」だと思ってて、「棋譜」の価値を(ほんの少しでも)理解できることで、少しは安心する気持ち、それを捨てるのが「もったいなかった」んだ。


解約は2分でできた。「ああ、僕はそれほど熱心な将棋ファンじゃないんだなあ」と、認めるのはちょっと寂しかったけど、まあ事実なんだからしょうがない。とはいえ、ちょっとスッキリした。また、追いかけたい棋譜があるなら、その時に加入したらいい。なければないでしょうがない。


2月某日 ヤムウンセン(もどき)を作る

かなり前に、生春巻きを作った時に買ったスイートチリソースが余ってた。スイートチリソース、調味料としてなんにでも合う気もするけど、なんにでも合わない気もする。なかなかなくならずに、冷蔵庫の肥やしになってた。


職場で、料理上手のTさんにスイートチリソースを使った料理を聞いてみたら、「ヤムウンセン」を薦められた。なるほど、エビと、春雨か。パクチーじゃなくて、セロリでもおいしい、らしい。ヤムウンセン、そういえば好きだ。巻いてないだけでだいたい生春巻きと同じような気もするけど、そこは気にしない。


家に帰って、レシピを検索してみる。なるほど、ナンプラーと、砂糖、唐辛子、ライムのしぼり汁… あれ、スイートチリソース使わないじゃん。今度は、検索ワードにスイートチリソースを入れて検索。よかった、こっちもたくさん出てくる。「スイートチリソースを使えば、簡単だし、本格派とはちょっと違うかもしれないけど、これはこれでウマい」みたいなことか。


で、作ってみて、子どもも食べてくれたし、味もまあまあ。エビがゆですぎだったかもしれないけど、そこは経験値不足で火を通しすぎちゃうのはしょうがない。


月曜と火曜(会社休み)は、ちょっとずつでいいから作ったことのない料理に挑戦しようかな、とか思った。


「初挑戦の料理」って、「失敗したらテンションさがるな」って思って、「念のため他のおかずも用意するか」みたいになったりして、ちょっと疲れる(終わってみればそんなに大変じゃないことが多い)。でも、レパートリーが増えると、献立を考えるのが楽になるから、余裕のある日には意識して挑戦してみようかな、とか思った。

 

3月某日 「バトルスタディーズ」読んでる&「通過儀礼」へのノスタルジー

「バトルスタディーズ」(なきぼくろ)読んでるんですけど面白くないですかこれ。超名門校、PL学園の野球部出身者らしい作者が、PL学園の独特すぎる寮生活、野球への思い、野球、を描くみたいなやつ。(一応、作中では架空の「DL学園」として描かれているんだけど、そこで描かれる「風習」「野球部用語」「不条理な伝統」は事実にかなり基づいてるっぽいことが繰り返しアピールされている)


僕は去年、「鬼滅の刃」と「進撃の巨人」という大ヒット作を読んで(流行から2周ぐらい遅れて、かな)、恥ずかしながら大いに面白かったんだけど。「現実はツラく、僕は今にもくじけそう」なのが前提で、そんな時に「煉獄さん」「リヴァイ兵長」の存在がどれほど心強いことか。「ツラすぎる現実」と「強すぎる先輩」のミルフィーユを味わう楽しさなのかな、とか思いながら読んでた。


「通過儀礼へのあこがれを刺激されること」が魅力の1つに含まれてるな、と思った。通過儀礼。バンジージャンプとかしたら、「お前一人前じゃん」とか仲間として認められる、みたいなやつ。あの、「通過儀礼」とセットの、「共同体としての強烈な絆」にリアリティが失われて、現実世界ではあまり流行しなくなってきた。(その流れと裏表で、フィクションでは流行するのかな、と想像した)


僕(45歳)は、ちょうど「通過儀礼」みたいなものを、なんとなく知ってる(けど実感としてはあまりよくわからない)。中高一貫の男子校に入って、母校には「伝統の新入生イジメ(手荒な歓迎、みたいなノリで、新入生に水風船をぶつけまくるやつ)」があった。僕が中1の時は「既にすたれた伝統の余韻」みたいな感じで、一部の先輩だけがちょっとやる程度だった(とは言っても中1としてはもちろん怖い)のが、僕が高3になり卒業する頃にはもうほとんど誰もやってなかった。


大学生になって、僕が入ったロシア語劇のサークルでは、「一気飲みの強制」みたいなカルチャーが、ギリギリ余韻として残っていたけど、そのサークルを卒業する頃には、ほとんど誰もやらなくなった気がする。おそらく、世の中でも似たような感じではないか(地方や大学や団体の性質によってグラデーションはあるだろうけど)。


「通過儀礼」が流行しなくなったことって、「終身雇用の神話が崩壊」「オウム真理教のトラウマ」と時代の心情的にはリンクしてると思うんだけどどうか。


僕は「通過儀礼がすたれたこと」自体は「いいこと」だと思う。「通過儀礼」なんて、「伝統」とかそういうどうとでも解釈できるものを背景にした、単なるイジメであり、暴力だ。なんであれ許されることじゃない。


その上で、「通過儀礼&考えられないほど固い絆」へのあこがれは克服できてないことを、「鬼滅の刃」と「進撃の巨人」を読みながら思い出した。フィクションとして、空想物語の上でなら楽しめる。楽しめる、というか、「そういう、宗教的な陶酔を含んだ、共同体に僕も含まれたい」という、ちょっと危険なあこがれ。


さて、「バトルスタディーズ」はどうか(今5巻まで読んだところ)。「通過儀礼&考えられないほど固い絆」について描かれてる。フィクションではあるんだけど、でもかなり具体的に「ちょっと昔の現実」だ。そして、「伝統を背景にして新入生をイビること」が、「もはや許されない時代」であることを3年生は理解して、葛藤してることも描かれた。これはちょっと、続きが気になりすぎるでしょ。


もうちょっと読み進めたら、また感想をまとめたい。

 

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