スーパーボウル53、退屈だった人へ。(今シーズンのNFLは判定基準の変更もあって、攻撃優位な試合が多くて、54-51なんていう派手なTD祭りもあって。そんな中、攻撃が得意なはずの両チームが最後の最後にディフェンスを仕上げて相手の長所を消し合うという神シナリオで…)頼むから来年も見てください!
— 鯖缶@NFL三昧 (@savacanNFL) 2019年2月8日
僕はこのブログとは別にNFL(アメフト)ブログをやってるので、スーパーボウルの話はそっちで書けばいいんだけど、でも日記的にこちらに。しかも1カ月以上経ってからだけど。
「アメリカで、一番ピザが売れる日はスーパーボウルの日」というトリビアがあって、僕は特に真偽を確かめてないんだけど、調べるまでもなく本当だと思う。みんなで集まってスーパーボウルを見る(視聴率40%以上のコンテンツって、今時すごくないですか?)。それでピザを食う。
7年ぐらい前からまあまあヘビーなNFLファンになった僕はと言えば、「漫画喫茶の狭く薄暗い個室で、酒も飲まずに見る」のがスーパーボウル観戦の定番になっている。なぜかというと、「観戦しているところを誰にも(妻とか)邪魔されたくない」という幼稚なワガママが理由であり(実際には妻は邪魔しないだろうけど)、もっと正確に言えば、「食いつくように観戦してる自分の姿を誰にも見られたくない」という謎の防衛本能がその理由だ。
僕が応援しているのは「ニューイングランド・ペイトリオッツ」で、ここ5年間で4回スーパーボウルに進出した「ド本命」のチーム。
8年前に、英語の勉強のためにアメフトの試合見てみようかな、と思ってBSの中継を見た時。解説の人が(多分)ペイトリオッツびいきで、「このチームの勝利にかける完璧主義はすごい」みたいなコメントを「ふーん、そうなのか」と思いながらゲームの推移を見守った時に、自分でも無意識に「このチームのすごいところを見てみたい」と、勝つところを期待しながら見たのがファンになったきっかけだ。
「インプリンティング(すりこみ)」である。「本命チームであるペイトリオッツが勝つだろう」という予想を聞かされて、他にこれといった情報を知らずに見ていると、自分でも気づかないうちに、その予想が期待に変わる。そして、期待どおりのことが起きると動物的な快感があり、それが繰り返されることを脳が求めるようになる、という。
なので、僕にとってのNFL観戦は、エロ動画を見ているのと本質的には変わらない所業なのであって、誰にもその姿を見られたくないし、ましてや自分の推しチームが出場する決勝戦となればなおさらである。
さて、スーパーボウルはどんな試合だったかと言えば、ロースコアの「我慢対決」のようなシブい試合。将棋で言えば「相手の狙いを事前にツブしあって、派手な手の出ない中盤戦の長い勝負」だったし、麻雀で言えば「お互いに決め手を与えずに、流局が続いて同点のまま南3局」みたいな。
スーパーボウルの前のカンファレンス決勝では、「若手MVP(QBパトリック・マホームズ)対絶対王者(QBトム・ブレイディ)の終盤第4クオーターでの点の取り合いからの延長戦決着」というマンガみたいな試合があって(将棋でたとえれば「詰めろ逃れの詰めろの応酬の果ての秒読みで、長手数の即詰めを逃さず絶対王者が勝利」)、それを超える展開はなかなかないはずなのに、「この手があったか!」とでも言うべき名勝負だった、ということ。(しかも、自分の応援するチームが勝ったのだから、言うことは何もないです)
長々と書いたけど、端的に言えば最高でした。来季も楽しみ。
(ファン以外には退屈だったとの評判もありましたが、ハイライトのリンクを貼っておきます↓)
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(NFLブログに書いた記事がこちらです。スーパーボウル47~52を紹介しています↓)