職場で。バイトリーダーである僕は「ペアのリーダーと交代で昼休みにして。順番は自分たちで決めて」と上司からオーダーを受けた。後輩男子は、もう少ししてから決めたい、という。理由を聞くと「え、仲のいい友達と同じタイミングがいいじゃないすか」とさわやかに。思わず「女子か!」とツッコんだ。
— 鯖缶メモ (@savacanmemo) 2018年8月31日
「そういえば、〇〇君は案外女子っぽい」みたいな会話ってよくあるし、肯定的なニュアンスが多い気がするけど、それでも注意は必要。「女子っていう生物は群れたがるから、昼休みも友達と一緒に行きたがる」っていう根拠のないステレオタイプ的な判断なら、不快に思う人が多いだろう。
— 鯖缶メモ (@savacanmemo) 2018年8月31日
「友達と一緒の昼休みがいい」とさわやかに言える後輩男子に、「女子か」とツッコんだとき、僕は「男子がそう思ってもいいし、そう言ってもいい」というニュアンスを込めて言ったつもり。
— 鯖缶メモ (@savacanmemo) 2018年8月31日
(「つもり」だからOK、かどうかは別の問題。個別に場面ごとに判断するしかない)
アメリカのシットコムから。服装がダサい弟に、遊び人の兄が「服を買いにいけ。ゲイの店員に選んでもらうのが一番だ」というセリフがあった。別のシーンで、手の込んだ料理を食べた兄は「うまいな。こんな料理法はゲイしか思いつかない」とも。これはアリなのかどうか。
— 鯖缶メモ (@savacanmemo) 2018年8月31日
「ゲイはおしゃれで気が利いてる」という、(プラスイメージでの)思い込みや決めつけがあったとして、それは人を不快にするのかどうか。
— 鯖缶メモ (@savacanmemo) 2018年8月31日
また、コメディの中でバカにされているのはゲイではなく、「ゲイについての思い込みを不必要に話してしまう兄の軽率さ」がネタになってるわけで、やはり難しい。
「俺には嫌いなものが2つある。1つは人種差別で、もう1つは黒人だ」っていうジョークがあったとき、ここでバカにされているのは黒人ではなくレイシストであることは、ほんの少し頭を使えばわかる。
— 鯖缶メモ (@savacanmemo) 2018年8月31日
でも、「頭を使う」というのは面倒なことなので、「人種差別ジョーク自体が不快」な人もいる。
僕としては、ステレオタイプを強化してしまう言説、は嫌い。ステレオタイプを柔軟にする言説、は好き。ただし、そのつもりはなくてもステレオタイプを結果的に強化してしまうことはあるから、それは注意。
— 鯖缶メモ (@savacanmemo) 2018年8月31日
個別に判断していくのは面倒だけど、面倒だからといって嫌いなわけじゃない。
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以上はツイッターで連続してツイートしたことで、引き続き覚えておきたいので、ブログとして貼っておきました。 特にこれ以上無理やりつけ加えたいことはあまりないけど、少しだけ。
僕が個人的に気になっているのは、ジェンダーの問題だとか、性について、人種差別について、とかの話を考えるときに、「もういいから、面倒なこと言うなよ」っていう感情が自分にも時々訪れるということ。
会社で、管理職の社員が、新人のアルバイトスタッフに説教をしているシーンを目にしたとする。説教の仕方があまり上手じゃなく、スタッフは納得がいかず、ややふてくされたように話を聞いている。
そんなシーンを目にしたとき、話の中身をよく吟味せずに、「ハキハキと謝れば、説教なんてすぐ終わるのに。この新人スタッフ面倒だな」と思ってしまうことが正直言って僕にもにある。 本当は、その新人スタッフの言い分もある程度正しいかもしれないのに、確かめるのが面倒くさい。
もちろん、わざわざ僕が吟味したり判断したりする義理もないことが多いんだけど、だったら「面倒だな」とか、「さっさと謝ればいいのに」だなんて思う必要もない。それなのに、ただ「さっさと解決すればいいのに」「権力の弱い方側が譲った方が早く話が終わりそう」とか思ってしまう。
これには危機感を感じている。また関連することを思ったら、随時書き留めていきたい。
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