鯖缶@3rd&forever

2児(娘7歳、息子5歳)の父の雑記ブログです。子育て、英語ネタ、コールセンターあるあるなど。

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「打ち歩詰め禁止のルールがなければ、将棋は先手必勝かもしれない」(ゲームを面白くするためのルール②)

中学から高校にかけて、トランプや将棋やボードゲーム(バンカース)ばかりやっていた。文化部の部室あるあるかもしれないけど、「本当は4~5人でやったほうが面白いゲームなんだけど、部室には2人しかいない」みたいな状況に、「いつもやるゲームを2人用に変更して遊ぶ」みたいなことをよくやっていた。
大貧民も7並べもナポレオンも、2人用のルールを作っていた(いつか福本伸行さんにお伝えしたい!)。

例えば、バンカース(モノポリーの短時間バージョンのボードゲーム)であれば、本来35万ドルを持ってスタートするところを、「1万ドルずつ持ってスタート」に変更する。そうするとすぐ破産しちゃうんだけど、ある意味破産するかどうかのギリギリのダイスの一投を楽しめるわけで、終わったら何度もやればいい。それに、持ち金が少ないとどの場面で投資したらいいのかも運命の別れ目になるから、それも面白い。その頃から「ルールフェチ」な僕が、「グッとくるルールについての話」を紹介する。

(↓「バンカース」面白いですよ!) 

バンカース(復刻版)

バンカース(復刻版)

 

 

(↓この記事の続編です)

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①打ち歩詰め禁止

羽生善治さんの発言だったと記憶するが、「例えば、打ち歩詰め禁止のルールがなかったら、将棋は先手必勝なのかもしれない」という発言が僕は大好きだった。

(↓こちらの記事で、紹介されています!興味がある方は是非)

羽生六冠王(当時)の予言 | 将棋ペンクラブログ

(↓打ち歩詰めとは)

打ち歩詰め - Wikipedia

5.反則について|本将棋|将棋の基礎知識|日本将棋連盟

 

「打ち歩詰め禁止」というのは、将棋のルールのなかでも比較的マイナーなルールで、ある限定された局面でしか出てこない。実際にこのルールがあるおかげで勝敗が左右されるということはほとんどないにも関わらず、このルールがあるおかげで「どちらかが勝つのか不明というバランスが成立している(つまり、ゲームとして成立している)」と言ってるのだ。
(将棋は、「初期配置が同じで、途中でダイスや山札などの偶然要素が介在しないゲーム」なので、先手必勝か後手必勝がが解明されると、ただ手順を記憶してるだけのゲームになってしまう)

 

奥が深すぎて僕には想像でしかできないのだが、この発言から僕は2つのことを感じて、グっときたのだ。

・実際の局面では顕在化しないけど、水面下の変化では「打ち歩詰め」の有無が勝敗に影響しているのではないか。棋士ってすごいなあ。

・羽生さんは、「先後の優劣不明」という、将棋をゲームとして成立させている絶妙なバランスが、わずかなルール変更で損なわれることを予感したのではないか。「かもしれない」っていうのもすごい。「まだわかんないけど、考えればわかるはず」っていう、謙虚と自信の同居。かっこいいなあ。

 

②チェスクロック(対局時計)

チェス クロック 将棋 囲碁 対局 用 アナログ 時計

(↑amazonのリンクです。)


棋士の先崎学さんのエッセイが好きで(将棋ファンで、彼の文が嫌いな人はちょっと想像しにくい。もちろんいるんだろうけど)、その中で僕が印象に残っているエピソードがある(例によってうろ覚えなので、細部は勘違いや記憶違いがあるかもしれません)。

「プロ棋士同士では、チェスクロックがなければ、絶対に遊びで将棋を指さない」というもの。もちろん「全ての棋士」が「絶対に」ということはないんだろうと思うけど、それでも敢えて「絶対に」と言い切ったのが面白い気がする。

おそらく、公式戦以外での対局は、「勝っても負けてもゲンが悪い」というようなことなんだと思う。公式戦以外で勝っても、勝ち星を1つ損したような気分になるし、かと言ってライバルに負けるのも勝負師としてはよろしくない。そこで、チェスクロックを使って、「これは練習、遊び」とお互いに合意がない限りは将棋が指せない、というようなことではなかったか。

まわり将棋は技術だ 先崎学の浮いたり沈んだり2

まわり将棋は技術だ 先崎学の浮いたり沈んだり2

 

 (↑amazonのリンクです。この本に入っていたエピソードかはわかりません・・・でも、どのエッセイも将棋を知らなくても楽しめます) 

 

すごく昔に、渋谷で「路上スピードチェス」を見たことがある。「ぼくはジャマイカでいちばんつよいチェスプレイヤーです」と書かれたダンボールを置いて、座っているレゲエ風の男がいた。「とうきょうではたらいて、びょうきのかぞくにおかねをおくります」みたいなことも書いてある。本当に「ジャマイカ人」かも、「国で一番のチェスプレイヤー」かも、「家族にお金を送る」かも非常に怪しいと思ったが、一種の大道芸としてスピードチェスをやっているようだ。
挑戦を受け付けるのにお金を取ったり、金を賭けて対局したりするわけでもなく、どちらかというと「カンパ箱を置いて座っている間のヒマ潰し」としてチェスをやっている感じ。その自称ジャマイカ最強棋士に、北欧風イケメン若者が挑戦した。持ち時間3分切れ負けの超スピードチェス。
僕はチェスのことはほとんど分からないけど、楽しんで観戦した。2人とも早差しでどんどん指していって、でもフッと時々止まって読みを入れる。持ち時間を使い切れば即負けなので、15秒でも考えれば、その分、命が流れ出ていってしまうようなものだ。でも、考えずに指せば当然負ける。両者、「月下の棋士」みたいなヒザをかかえたスタイル。「最強棋士」の面目を保ち、レゲエマンの勝利。

「まるで、振り付けされたコンテンポラリーダンスみたいだな」と思った。「宇宙人の視点で対局者の2人を見れば、対戦してるんじゃなくて、協力して何かを作っているように見えるんじゃないかな」とも。
つまり、ゲームとはそういうことなんじゃないか。「自分の方が実力は上だ」というところだけが対立していて、あとはルールや哲学、価値観の99%を共有しあわないと、成立しないんだな、みたいなことを思って、記憶に残っている。

Magnus Carlsen vs Seth Bannon (blitz) - YouTube

(↑試しに動画見てください。雰囲気だけでも面白いですよ!)

 

(最後まで読んでいただき、ありがとうございました。また、思い出したら続きを書きたいです!)

 

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