鯖缶@3rd&forever

2児の父のエッセイブログです。子育て、英語ネタ、コールセンターあるあるなど。

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勇気を出して他人の子どもを叱ったけど、大失敗だった話

他人の子どもを叱るのは勇気がいる。子どもだろうが、他人だ。引っ込み思案で、缶に閉じこもりがちな僕には、「叱る」なんて濃密なコミュニケーションなどなかなかできない。それに、だいたいの場合、その子どもの近くには親がいるのだ。その人に対して、どんな態度で接するのが正解なのか・・・「・・・(無言でおじぎして、子育てって大変ですねっぽく微笑みかける)」「はじめまして、この辺でよく遊ぶんですか?(なんて言うのは変か?)」「(子供に)パパと一緒だったんだね、じゃあパパに教えてもらってね(子どもに話すみたいにして親に話すとか?)」「・・・(無言でおじぎして、僕はこの辺で、みたいな感じで撤退)」みたいな流れを今イメージしてみたけど、想像しただけで頭がクラクラする。

なので、僕はできるなら他人の子どもを叱るような場面には遭遇したくないと思って、日々を過ごしている。

でも先日、他人の子どもを叱る機会があったので、今後のためにメモしておきたい。

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立川の昭和記念公園(大きめの公園。園内にはバーベキューやらサイクリングロードやら、あって、巨大な遊具がいくつもある。入場料大人400円)は、「近所の児童公園」ではなくて、「わざわざ出かけていって、お金を払って入場したからには半日は子供を遊ばせないと元が取れない」みたいな場所である。
なので、父親が子供を連れてきてる割合も多い(父母4割、母のみ4割、父のみ2割ぐらい?)。で、父親は子供を巨大な遊具に放し飼いにすると、近くのベンチでもっぱらスマホをいじっている。なんでですかね?スマホいじるの。通勤時間とか、会社の休憩時間とかでスマホをいじるので、「これはなんか落ち着く」みたいに脳が錯覚するんですかね?タバコと違って副流煙が出ないけど、子供から目が離れるので場合によっては危険で、かく言う僕もスマホをいじっているうちにあじ(娘。6歳)といわし(息子。4歳)を見失った。すぐに見つかってことなきを得たが、少し焦った。


朝8時に家を出て、「バス→電車→立川で映画→電車→スーパーで昼飯購入→昭和記念公園入場→レンタル自転車→遊具」という経過を経ているわけで、僕は既にかなりヘトヘトなんだけど、あじもいわしも水を得た魚のように走り回りまくってる。
2人が同じ場所で遊んでくれればまだマシ(スマホいじる余裕もある)なのだが、なぜかこの日は別行動。あじがブランコならいわしは滑り台、あじが滑り台に行くといわしは別の滑り台に、というような具合で、僕としては結構繊細なポジショニングを求められて(2人がどこにいるのか把握するために)右往左往していた。
と、ようやく2人が同じ場所で遊び始めた。意外にも砂場である。とは言え、砂場にも子供が興奮するような仕掛けがしてあって、手押しポンプの井戸風にポンプを押すと小さなバケツ3分の1ぐらいの水が出て、そこから砂場まで、合流したり別れたりしながら水が流れていくようになっている。これには2人とも大喜びで、ほかの子供にまじりながら遊び始めた。

2人が目の届く場所で遊んでいるのであれば、少し離れた場所から見守る(より正確に言えば:見守る33%、放置33%、スマホ33%だけど)ことが普段なら多いのだが、その日は遊び場所についていきなり2人を見失った経緯もあり、僕も近くにいた。いわしは、その辺から石を集めてきて、水の流れにダムのようなものを作ろうとしている(というか、誰かが残したダム的なものを壊したり直したりしている)。そんな時、事が起きた。

 

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あじの近くで遊んでいた男の子(やんちゃそうなイケメン。たぶん6歳ぐらい)が、結構大きな石(大人の握りこぶし程度)を、「ポイ」と投げたのである。「アンダースローで」「誰もいないところに向けて軽く」投げたので、その1回に関してはあまり危険な感じでもなく、注意した方がいいかどうか迷うところ。迷うのであれば、引っ込み思案の僕としては当然見て見ぬフリをした。でも、そのイケメンボーイは、なんか石を投げるのが面白かったらしく、どこかからかもう一度デカめの石を探してきて、もう1度投げたんで、「より小さな子がマネをするかも」「本人は気をつけてるつもりでもミスって誰かに当たるかも」と思って、これは注意をしないといけないな、と判断し、思い切って注意してみた。

「みんなが遊んでるところだし、大きい石は投げないほうがいいかもね~(ヘラヘラ)」

我ながら、ずいぶん腰の引けた注意である。でもまあ慣れてないとそんなもんだろう。
イケメンボーイは謝ることもなく、ふてくされることもなく、僕の思い切った注意がまるでなかったかのように去っていった。

ところが、しばらくするとイケメンボーイは戻ってきて、もう一度石を投げた。今度は、しっかり叱らねばと思い、すぐ注意した。

「コラ!ダメだよ!小さい子も遊んでるんだよ、危ないでしょ!分かった?」と、少し高めのトーンで明るく注意した。決してイヤな感じにならないように、幼馴染の喫茶店の娘が、となりに暮らす野球部のエースに注意するようないい感じの注意だ。イケメンボーイも、「うん、分かった」と返事をしてくれた。
「我ながらうまくできた。大人としての務めを果たしたぞ。いわし、あじ、見てくれたか?パパは今結構イケてただろ?」と内心満足してから1分後。

 

何が起きたか分かりますか?

想像しましたか?

 

そう、いわしがダムに使っていた石を男の子がもぎ取り、その辺にポイっと投げたんである!

これって、ちゃんと怒ったほうがいいですよね?

僕は、怒りました。(自分の子どもにはしょっちゅうキレてる僕ですが、よその子にキレたのは初めてのことです)というか、子供を怖がらせる怒り方をしてやろうと瞬時に判断したんです。ナメたらあかんよ、と。

「コルぁ!もう投げるなよ、ってさっき言ったよね?約束守れないんならここで遊ぶなよ!」と早口に低い声で一気に。


さて皆さん、何が起きたか分かりますか?

 

想像しましたか?

 


そう、この1回はさっきまでのイケメンボーイではなく、別の子だったのです・・・悪いけど、貧相な感じで、貧乏クジ引きそうな感じの・・・ゴメン・・・確かに石を投げるのはよくないけど・・・誰もいないところに、アンダースローで投げただけだよね・・・ダメだと思うけど・・・そこまで怒られるほどのことでもない・・・とか言ってももう遅いよね・・・

貧相ボーイは、「はーい」とかほんの小さい声で言って、なんとなくゆっくり僕を離れていく。

何かを察知したいわしとあじが、「パパ、また自転車乗って、ふわふわドーム行こうよー」と言ってくる。


ナイス! 偶然だね、パパも賛成! 一刻も早くこの場を去りたいと思ってたよ。

その辺でスマホをいじってた貧相ボーイのパパが、貧相ボーイを優しく叱り直してたので助かった。ヤバめの逆ギレお父さんじゃなくてよかったです。

 

この話に、特に教訓はありません。

 

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