子どもって、鬼ごっこが大好き。でも、雨の日だと外で遊べないし、外で遊べる日も、それぞれの年齢に応じて気をつけなきゃいけないこともたくさんあって、親としては疲れてると対応が面倒になる。
ある時、思いついた。僕が鬼になって、スローモーションで追いかければ、部屋の中でも遊べるのはないか、と。
試してみると、これが子どもにバカ受けした。どんな遊びか、紹介しよう。
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①「ヨダレを垂らした、ゾンビみたいなゆっくりした動きの鬼になりきる」
②「子どもを追いかける」
③「子どもを捕まえたら、食べるフリをしながらくすぐりまくる」
絶対に楽しいので、2歳~5歳までぐらいの子どもがいたら、試してみてほしい。
さて、当時この鬼ごっこがうちではあまりに流行して、何度も繰り返すうちに、特殊なルールが付け加わっていった。
追いかけても、子どもは机の周りをグルグル回るので、鬼(=僕)は子どもを食べられない。すると鬼は、子どもを騙すために、「寝たフリ」をする。いびきをかいて、グーグー寝てしまう。寝言で、「人間の子どもをたらふく食ってやりてーなー」とか言う。すると子どもは、寝てる鬼の周りに寄ってきて、本当に寝てるかどうか確かめる。鬼が一瞬起きると、子どもは慌てて隠れる。(隠れてる時の子どもは、ガチで興奮して笑いが止まらないほど喜びました)
鬼「あれ?おかしいな?人間の子どもの気配がしたのに、どこにもいねーのかあ?気のせいか。腹が減ったなあ。もうちょっと寝よう」
とか言って、また寝る。そんな寝たり起きたりを繰り返してるうちに、子どもは近づいてくる。そして、十分引きつけておいてパクリと食ってやるのだ。
しばらくして、当時4歳ぐらいだったわが娘(あじ)がこの鬼ごっこ(もはや追いかけっこではなく即興芝居である)の付け加えたアイデアが天才的だった。
「鬼さんは、ネコが好きなの。だから、あじ(=娘)といわし(=息子)がネコの真似してる時は、食べちゃダメなの」
このルールが加わるとこうなる。
鬼)グーグー。(寝言)腹減ったなー。人間の子どもがその辺にいないかなー。
子ども)ニャー、ニャー
鬼)ん?人間か?(起きる)
子ども)ニャー、ニャー
鬼)ん?ネコちゃんがいるぞ?こっちおいで。
子ども)ニャー、ニャー
鬼)鬼さんはねー、お腹すいてるんだけど、ネコちゃんは好きだから食べられないんだよねー。よしよし。あー食べたいなー。でもかわいいから食べられないなー。
子ども、バカ受けである。「本当は人間なのに、ネコのマネしてるからバレずに済んで、食べられない」という状況に非常に興奮する。
そして、僕が対抗策として考えたのは、「人間の言葉を喋らせたら食っていい」という新ルールである。(「DEATHNOTE」みたいに、新たなルールが加わるのです)
鬼)ネコちゃん、鬼さんねー、お腹すいたんだよねー
子ども)ニャー、ニャー
鬼)でもネコちゃんのことは食べられないんだよー
子ども)ニャー、ニャー
鬼)ネコちゃんたちは、ミカンとイチゴ、どっちが好き?
子ども)イチゴ!
(※いわし=当時たぶん2歳は、答えられる質問がくると嬉しくなって答えてしまう習性があったのだ!)
鬼)ん?ネコちゃんなのに、言葉が分かるのか?さては、人間の子どもだな?バリバリムシャムシャ
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僕がすごく嬉しかったのは、最初のうちは、「つい答えたくなる質問がくると黙る」しかできなかったあじ(=娘)が、そのうち「ニャー」と答えるようになった時。
鬼)ミカンとイチゴ、どっちが好き?
子ども)ニャー (イチゴ、のつもり)
鬼)そう、イチゴなの。
子ども)ニャー (うん、のつもり)
こうなると、興奮するのは僕の方である。子どもを笑わせたら、食べていいことにルールを再度追加。
鬼)じゃあ、ネコちゃんは、公園でボートに乗るときのお約束、わかる?(※なんでもいい。その日起きたことを話題にする)
子ども)ニャー(答えるのを我慢してる)
鬼)そうだね、ケンカをしないこと、だね。
子ども)ニャー
鬼)もうひとつお約束、わかる?
子ども)ニャー
鬼)そうだね、パンツを脱いで、おならすることだね(※なんでもいいので、下ネタを言う)
子ども)(笑う)
鬼)なんだ?笑うってことは、鬼さんの言葉がわかるってことは、人間の子どもだろうがー!!バリバリムシャムシャ
ぜひ、皆さまのご家庭でもお試しくださいませ。
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