鯖缶@3rd&forever

2児の父のエッセイブログです。子育て、英語ネタ、コールセンターあるあるなど。

スポンサーリンク

【日記】行列の店のことが急に気になった話(48歳になってもHIPHOP入門71)

2025年5月某日 今さら悔しくて並べない

ゴールデンウィークらしいイベントと言えるかどうか、妹家族が泊まりに来た。それで、妹たちが来る途中に見かけた行列について、家族で噂になった。

 

「バス通りの、○○ホテルの向かい側の、洋食屋、なのかな。小さくて、暗い感じの店あるじゃん」
「ああ、喫茶店みたいなところね。あれ、夜は飲み屋なのかな」
「あの店、行列できてたんだけど、どゆこと?」

 

ああ、そういえば。この半年ぐらいだろうか、土日のランチタイムになると、結構な確率で行列ができてる気がする。

 

毎週必ず通る道じゃないから、いつも行列ができてるかは確信を持てない。でも、ひょっとしたらいつも行列ができてるのかもしれない。家族で行ったことのある店でもなく、話題にすることもなかったからあんまり意識してなかったんだけど、そういえば、あの店、行列ができてるじゃないか。

 

これ、僕にとってはなかなかなアハ体験なんである。あんまり興味のある店じゃなかったから気にしてなかったんだけど、「言われてみれば確かにある行列」。そして、毎回その行列を見る度に、ちょっとした違和感があったんだった。だって、「暗い感じの目立たない店」で、たぶん30年以上前からあったその店に、今まで行列ができてたことなんてなかったはず。「なんでこの違和感を見逃していたのか」みたいな、名探偵が事件解決の糸口をつかんだ瞬間のような、小さな驚きがあった。

 

聞くと、妻も、両親も、「そういえばあの店に行列ができてた」と言う。おいおい、目撃者だらけだ。いよいよクロじゃないか。偶然じゃなくて、絶対なにか理由があって毎週行列になってるじゃん。気になる。気になるけど、こちとらその店を無視してきた30年間があるんだ。今さら行列には並べないよ。ちょっと前までは、まったく並ばずにランチにありつけたんだから。そんなの悔しすぎるでしょ。

 

やがて、父が「これじゃない?」とスマホを妹に見せている。あっけない事件解決。必要なのは推理ではなく検索。「あ、そうか。孤独のグルメじゃん。五郎さんが来たから流行ってるのか」と。なるほど、そういうことだったのか。ナポリタンとハンバーグ、そしてなぜかみそ汁のセット。うわあ、そんなの食べたい。喫茶店のナポリタン、「いつもそこにいてくれたはずなのに、そのことに感謝できてなかったこのオレ」みたいな郷愁がある。行ってみたくなればなるほど、今まで無視してたのが悔しくて、「いや、並んでまでナポリタン食べないでしょ」なんて言ってしまう。

 

家族で同じ気持ちになったらしく、「どうせ大したことない」「行列に並ぶ心理が理解できない」「ブームに乗せられてきた客なんて、どうせリピーターにはならない」「それまでの常連客にとってはいい迷惑だよね。"俺の居場所”みたいな良さがなくなるでしょ」「つまり、ブームで来た客ももう来ないし、店が荒れて、もともとの常連客も行かなくなる。やっぱりテレビは悪」と、根拠のない悪口を言い合う。みんな、「せっかく近所にいい店があるのに、入ろうとしなかった俺たちのマヌケさ」を認めたくないがために、「ブームに寄せられて店の雰囲気を台なしにしつつ、ナポリタンごときをありがたがってる行列客がアホ」というストーリーを信じたいのである。

 

でも、もうちょっと調べてみると、ドラマが放送されたのはもう10年以上前なんである。おやおや、おかしいな。これ、一過性のブームじゃなくて、もう聖地化してるのか。どうやら間違ってるのは我々のようだ。いやあ、まったく気づいてなかった。「こんな暗い雰囲気の店が流行ってるわけがない」という先入観で、その人気を無意識のうちに無視していたらしい。いやあ、ますます、行きたいような、行きたくないような。家族で悪口を言い合ってしまった以上、自分がミーハー客になるのはかなり抵抗がある。いやあ、悪口を言うと、自分の可能性を狭めてしまうなあ。

 

(続きはこちらです↓)

www.savacan3rd.com

 

(1つ前の日記はこちらです↓)

www.savacan3rd.com

 

スポンサーリンク