2024年12月某日 なんなら「ダメ」なんじゃないか
先日から、Kindle専用端末を妻から借りている。「私使ってないから、よかったら試してみて」と。妻のライブラリから選んで、村上春樹「街とその不確かな壁」を読み終わった。
「街とその不確かな壁」、すぐに読めたけど、これはさすがによくないと思った。なんなら「ダメ」なんじゃないかと思った。作品の根底に、「怒り」がない。「その比喩表現も、メタファーも、ユーモアも、根底に怒りがないのなら、ただの自己憐憫じゃないか」みたいなことを思った。
昔の作品はそうじゃなかっただろ。短編でも、長編でも、誰よりも怒ってたじゃないか。高度資本主義社会に対して。それを支えるあまたの嘘に対して。怒りがあったからこそ、比喩表現も、メタファーも、ユーモアも、「不誠実さへの抵抗」になってたんじゃないか。
…そんな感想を妻に話してたら、バイト先のMさんのことを思い出した。もう20年以上前か。Mさんは、周囲のことを基本的に見下していて、普段は誰ともほとんど話さないんだけど、2カ月に1回ぐらい饒舌になることがあった。「ねじまき鳥クロニクル」に対してツッコんでたんだよな。「猫を探した挙句に、近所の空き家で井戸に引きこもるってなんやねん。行動しろよ、行動を」とか。
まあでも、久しぶりに読書体験ができて、それはめちゃくちゃよかった。妻からKindleを借りるというきっかけがなければ、一生読まなかったかもしれないし。でも、きっかけがあったおかげで、ちょっとは読書ができたよ。
2025年1月某日 新年早々縁起がいい
年が明けて。ヘビ年。いきなり4時起き。新年の”初排泄”で、大蛇のような迫力のあるブツをひねり出したので、驚いた。これはさすがにウンがツイたか。縁起がいいぜ。
妻からKindle端末を借りパクしていいことになったので、自分のアカウントと紐づけて。サンプルでいくつかマンガを読んでみたら、悪くなさそう。スマホだとやや小さくて、「マンガをモバイルする」という生活は今までなかったのだ。ちょっとの違いだけど、こっちの方がだいぶ読みやすい。
さっそく、「Kindle Unlimited」を申し込んだ。3ヵ月99円で対象書籍借り放題のサブスク。僕にとってのセカンドシーズン。縁起がいいぜ。
1月某日 初夢は覚えてない
「一富士、二鷹、三なすび」って、めっちゃセンスいいよな。語呂がよくて口に出して言いたくなるし、組み合わせも面白い。「なすび」はなかなか浮かばない。理屈を超えてるからこそ妙に説得力があって、「縁起がいい」と思いたくなる。(初夢は覚えてない)
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