鯖缶@3rd&forever

2児の父のエッセイブログです。子育て、英語ネタ、コールセンターあるあるなど。

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【日記】TOEIC受けてる場合じゃねえよ㊽

2022年7月某日 読書マン

この日記でもそうなんだけど。書きたいことがあるから日記を書くんじゃなくて、書いてるうちに、書きたい気持ちが湧いてくる、という。ならば、読書も同じではないか。17年ぶりぐらいに、読書をする気になってる。


TOEICのリーディング対策として、「75分間集中して字を読み続ける」っていう訓練をしようと思い。かといってTOEICの模試をやるのも飽きるので、それならば好きな文章で75分。なんなら日本語でもいい、という。まずは36分からスタートしてみた。タイマーで時間を測って、その間はツイッターも見ず、席も立たずに文章を消費するのである。今のところ4日間続けられている。


やってみると、意外と楽しい。「ストーリーを味わって、登場人物に感情移入する」とか、「有益な情報や話のネタをゲットする」とか、そういうこと以前に、ただダンスするように、音楽を聴くように文章を読んでみる、というような。


村上春樹、「神の子どもたちはみな踊る」の英語版を読み終わった。「かえるくん、東京を救う」で、かえるくんが文学にものすごく詳しいのがいいな。人間の中から、「善きもの」をなんとか抽出しようとする営みとしての文学。もちろん人間にあるのは「善きもの」ばかりじゃないし、多くの場面で無力だったりするんだけど、それでもなお、「善きもの」を信じることは力になるし、「善きもの」を守るためにこそ闘うしかない。


「蜂蜜パイ」。ものすごくミもフタもなくまとめてしまえば、「僕たちはいつ死ぬか分からない。明日地震が起きるかもしれない。愛してる人がいるんならなりふり構わず愛せよ」っていう。僕は、ちょっと前に、「明日死ぬかもしれない」っていう覚悟と、「あと50年生き延びてしまうかもしれない」っていう覚悟と、それを同時に持つのって無理ゲーだろ、と思ったけど(今も思ってるけど)、それはちょっと短絡的なのかもしれない。明日死ぬにせよ、50年後に死ぬにせよ、本当に覚悟できていたら、いずれにせよ「今日を心静かに、祈るようにすごす」みたいなことを思うのかもしれない。(まあ、なかなかそうは思えないよね)


読書習慣、ゲーム感覚で生活に取り入れていこう、と思っているところ。

 

7月某日 アプリと老人

会社から、緊急連絡用にアプリをインストールするように指示された。もうこれが、ウンザリなんである。もう何年も友達は減る一方なのに、ほとんど使わないスマホアプリばかりが増えていく。パスワードの管理もしきれないし、スマホをフルに使いこなさていない劣等感を刺激されて、癇癪を起こしてしまうんじゃないか、と怖くなる。


以前、ヨドバシの修理コーナーに行った時。老人が店員に怒っていて。僕はその後ろで順番待ちをしてたから、野次馬的に見物することになってしまったんだけど。「なんでウインドウズ7はもうサポートが終わったのか」と怒ってるんだ。店員さんは、対応に苦慮したんだろう、ちょっとケンカ腰になっていて、「マスクをちゃんとしてください(鼻まであげてください)」とか、「大きい声を出さないでください」とか、そんなことを言い返したり。


でも、僕はそれを見て、「迷惑な老人ワロタww」という気分にはならなかった。店員さんとしては、勘弁してくれよ、と思っただろうし、もちろん同情する。誰だろうと、怒鳴りつけるような口調で、筋違いな文句を言っていいとはまったく思わない。でも、「ヨドバシで買ったパソコンなのに、なんでヨドバシが助けてくれないんだ」って、思っちゃうのも分かる。パソコンが不調だと困るし、どうしたらいいか分からずなんとか恥を忍んで聞きに来たら、「そんなことうちに聞かれても困ります」みたく嘲笑されるようなリアクション。そりゃあ癇癪を起こしたくなるだろう。


もちろん、癇癪を起こしてもいいとはまったく思わないので、そのお年寄りを擁護するつもりはない。その結果どうなるかというと、シンプルに悲しくなる。自分もいずれああなってしまう。自分が子ども扱いされることを恥じて、その反動で不機嫌をまき散らし、そんな自分を抑えられない。そんな未来が見えすぎる。


スマホにアプリをダウンロードする件で、あのヨドバシの光景を思い出して(2つの事象の関連性はあまりよく分からない)、反射的に悲しくなっちまったんである。案の定というか、パスワードが分からない。新規に導入されたアプリのはずなのに、「IDとパスワードは○○システムと同じです」と言われて、詰んでしまう。仕方ないので上司に「パスワードが分からなくて登録できません」と現場で報告すると、周りから数人「私もそうだった」と言う声。なんだ、「みんなも同じじゃないか」とかちょっと安心。「初期化する場合はこちら」みたいなリンクがあるはずです、と教えてもらう。


ここで、僕は見栄を張らずに「分からなくなると困るので、スマホ持ってきて見てもらってもいいですか?」と聞けたのでちょっと安心したよ。さっそく、ロッカーからスマホを持ってきて、会社で指示された通達のとおりに画面を移っていったけど、初期化のリンクは現れない。「あれれ、これじゃあ分からないですよね」と、上司も困っている。アホみたいな話なんだけど、これで僕もちょっと安心したんだ。僕だけが分からないんじゃなくて、みんな似たり寄ったりじゃないか。


協議の末、「アプリをダウンロードする最初の手順からやり直す」ということにして、結局無事にパスワードの初期化ができた。それはよかったんだけど、なんで最初にできなかったのかは分からないままなので、結局次に同じことが起こったらまた困るだけ、という。


まあでも、「アプリを増やしてくれ」と指示されることには若干ウンザリ、と思ってるのは僕だけじゃないのかも、と思って、そこの部分はちょっと安心した。そのちょっとの安心があるかどうかが、癇癪を起こさずに済むかどうかの違いかもしれない、とか思ってるところ。

 

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