鯖缶@3rd&forever

2児の父のエッセイブログです。子育て、英語ネタ、コールセンターあるあるなど。

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「違和感を覚える」という表現が好きじゃない件

「違和感を感じる」という言い方は重言として、(誤用とは言い切れないものの)避けた方がいいらしい。それで、言い換えとして「違和感を覚える」という表現をよく見るんだけど、そっちの方が「カジュアルなトーンだったのに急に文語混ぜてきたな」という気がして、(個人的には)よっぽど違和感がある。


だって、「覚える」なんていう言い方、普段しますかね。「焦りを覚える」「憤りを覚える」「うしろめたさを覚える」「悪寒を覚える」「充実感を覚える」などがありそうだけど、ちょっと日常で使うには、カッコ良すぎる気がして、あんまりピンとこない場面が多い気がします。


よくよく考えれば「覚える」だって、「自然にそう思われる、感じる」の意味で使ってるわけで、「違和感を覚える」だって意味が重なってるじゃないですか。(「一番最初」は、文字としては重なってないけど意味としては重なってる、っていうのと同じで)


だから、推奨の言い換えは「違和感がある」とかなんじゃないかと思います。「違和感に気づく」「違和感が残る」「違和感がふくらむ」とかも使えそう。

 

でも、僕としては「感じる」が述語としては一番使いたい。「哀愁を感じる」「秋を感じる」「息苦しさを感じる」など、「感じる」の伝わりやすさはなかなかに捨てがたいでしょう。


それなら、「感じる」を残して「違和感」の方を言い換えるか。カジュアルなトーンだったら、「モヤモヤを感じる」などはどうか。「不自然さを感じる」「居心地の悪さを感じる」とか。あるいは「違和感」も「感じる」も使わず、「しっくりこない」「収まりが悪い」「チグハグな印象が残る」とかもありそう。


「違和感を覚える」は、言葉の使い方に敏感な人が選ぶ表現だと思うんだけど、「何かを伝えたい」というよりは、「間違った表現だと言われたくない」という気持ちで、「覚える」が選ばれてる気がするんです。だったら、もっと伝わる言い方がないか、探さないともったいない。


(「この言葉、間違ってるな」と思われると、読むときにノイズになってしまうので、「誤用や、誤用と取られかねない表現を避けるのは重要だから、「違和感を感じる」は僕も文章ではあまり使わない。。だけど、「違和感を覚える」でいいかどうかはもう一歩踏み込んで考えたいな、と思ってメモしました)

 

※「的外れなこと書いたかな」と心配になって調べてみたら、かなり似たことを書いたものが見つかりました。「的外れ」ではなくて、「ありきたり」だったみたい(涙)。よくわかるので参考にどうぞ↓

文字にすると違和感が増す「違和感を感じる」 | 毎日ことば


※このコラムで書いた用例は、「てにをは辞典」を参考にして選びました。面白い用例集なのでぜひチェックしてみてください(Amazonのリンクです↓)

 

 

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