鯖缶@3rd&forever

2児の父のエッセイブログです。子育て、英語ネタ、コールセンターあるあるなど。

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【日記】マンガばかり読んでるうちに日が暮れる(019)

2021年6月26日(土)息子を病院に連れて行った話

月曜の話を思い出して書く。息子を、少し離れた総合病院に連れて行ったんだ。


うちの息子は、2月に軽く風邪をひいて以来、断続的に咳の症状が収まらないでいる。食欲はあり、発熱はない。風邪はよくなったと思ったが、時々咳が出る。


耳鼻科、小児科に通って、処方された薬をサボらずに飲んでも、完全にスッキリとはなくならない。胸ものども「状態は健康と言ってもいい状態です」との所見なのに、それでも咳症状は続く。どういうことか。要するに、「咳払いがクセになってる」みたいな状態。


心理的なストレスへの反応として、(自分では意識してないのに)目をパチパチさせてしまうなどの症状が知られる「チック」には、1つの表出として「せき払い」の症状があるらしい。どうやら「それ」かもしれない。


これがなかなかに困るんである。このご時世、どこに行っても「風邪の症状がある方は入店をお控えください」だ。「この咳は、コロナの症状じゃありません、他人に感染させる性質の病気を息子が持ってるわけじゃありません」と、周囲の人全員に伝えて回っても、「そうは言っても不安になるから咳しないで。というか店に入らないで」というのが、他の客の本音なんじゃないか。まあ、全員がそう思ってるわけじゃないかもしれないけど、誰か1人でもそう思ってたらどうしよう、とかは思ってしまう。


小児科で、血液検査をした。異常なし。「紹介状を書きますので、レントゲンを受診してみてください」と。「できる検査はやって、心配な病気はない、と確かめてもいいかも」ということだ。


それで、「大きな病院」に行ったんである。先生に診察を受けて、症状や経過を話す。お薬手帳を見てもらう。それから、血液検査(もう1回やるのかよ)、呼吸検査(肺活量の測定みたいに、息を吐いたりするやつ)、レントゲン撮影。


息子(7歳)はその全部の過程で「超絶おりこう」を発揮した。静かに順番を待って、でも順番になったらテキパキ動き、自分で話すときだけしっかり話した(返事をするぐらいだけどね)。問診のときは僕が横にいて先生とやり取りしたけど、検査を受けるときは1人で部屋に入って、緊張もしただろう。でも立派だった。


結果、「異常なし」である。もちろん安心は安心。ただし、「どこかに積極的に介入すべき問題があるわけではない」ということは、「なんらかの薬や治療があるわけでない」ということ。要するに、「様子見」が結論。ははは、とほほ。


自宅から、バス、電車、バス、と乗り継いで病院に来て、その逆のルートで帰る。息子は終始機嫌はよくて、「デカい病院で診察を受けた」というのが、なんとなく自慢なのかもしれない。


帰ってから、寝る前に気づく。「今日1日、バスと電車の待ち時間が全部3分以内で、めちゃくちゃラッキーだったな」と。電車とバスの待ち時間、「ギリギリ間に合わなかった」というアンラッキーは記憶に残るけど、「2分ぐらいでバスきた」というラッキーは案外印象に残らない。それで気づいてなかったんだけど、でも、往復の全部でそれが揃ったのはかなり幸運だった。寝る前に、その日の幸運に気づけてよかった。地味なラッキーは、なかなか気づけないことも多いから。


月曜以来、息子の咳症状はかなり改善傾向だったりする。「とりあえずやることやった」みたいな安心感が息子自身にもあるのかもしれない。それか、僕が安心したことが伝わったのかもしれない。このまま収まってくれるといいな。


6月27日(日)「人罪って何だよ」

ちょっと前に、会社の社内報で。あたらしく管理職(課長と同等ぐらいかな)になった人の挨拶が載っていた。


いわく、ジンザイには5種類ある。「人財、人材、人剤、人在、人罪」と。「私は人財でありたい」みたいなこと。


他のどこかでも見たことがあるから、何か元ネタがある言葉なのかもしれない。僕は、その挨拶を見た瞬間から残念で、好きじゃない挨拶だと思ってたんだけど、3ヵ月ぐらい経って、「なんで嫌いなのか」が言語化できた気がするのでメモしておく。


人財は、「言われた以上の仕事をして、積極的に貢献する人」だという。それに対し人罪は、「会社にただぶら下がってるだけの人」らしい。


まず、「人としてのランク付けをしないでくれよ」っていう話。もちろん、管理職が下位職を管理、育成するなかで、「評価」することは当たり前のことだし、「積極的に貢献する人」を高く評価するのはいい。でも、それはあくまで、「この会社の従業員」としてのランク付けですよね?


それを、「人財、人材、人剤、人在、人罪」と、「人として」のランク付けをするのは、「行き過ぎ」じゃないすか。どんだけ偉くなったつもりなんすか、と。


それに、「会社にただぶら下がってる」って、普通のことじゃないですか? そんなの、人として当たり前の気持ちだよ。それを、「罪」って言っちゃうのすごくないですか? しかも、「人として罪」なんすか?


「ただぶら下がってる」ことを、僕だって「よし」とは思わないけど、少なくとも、そんな日だってあるよ。「ぶら下がっていられてラッキー」って、言わば当たり前の感覚ですよ。「でも、それだけじゃ恥ずかしい」という気持ちも一方ではあって、たまに「チャンスがあれば、活躍したい」っていう気持ちもあって、それが混ざり合ってる。その中で、「少しでも役に立ちたい」って従業員が思えるような組織を準備するのが管理職の仕事、じゃないですか。


その挨拶によれば、真ん中ランクの「人剤」は、「給料に見合った仕事をする人」らしい。そんな文脈で、「この会社では“人財”と表記します」って、「給料以上の仕事をやらせます」っていう意味になるじゃないですか。それを、就任一発目の挨拶で、社内報に載せるセンスがすごい。誰も止めなかったのかよ。


と、そんなようなことを思って、「モヤモヤ」が言語化できたので、もう忘れる。たぶん、書いた人はただ単に気の利いた語呂合わせぐらいに思ってるんだろう。「部下を人としてランク付けする」「給料以上の働きをさせる」と本気で思ってる人はもっと狡猾だろう。まあ、悪意がなくても、許しはしないけど。

 

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