鯖缶@3rd&forever

2児(娘8歳、息子6歳)の父のエッセイブログです。子育て、英語ネタ、コールセンターあるあるなど。

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7ヵ月ぶりに髪を切った話

昨日、7ヵ月ぶりぐらいに髪を切った。そのことについてちょっとメモしておきたい。


実は今年、「2ヵ月ごとに散髪をする」ということを、1年の目標にしていた。そして1月の終わりの頃に散髪を済ませたとき、「実はこれはいい目標なのではないか」と、結構自分でも気に入っていた。


どういうことか。僕は、散髪に行くのが苦手だ。ナンシー関が美容室に行きたくないことを「自分がなりたい容姿を誰かに伝えるなんて恥ずかしくてできない」というようなことをエッセイに書いてたけど、その感覚がすごくよく分かる。


「お前みたいなゴミクソネガティブ野郎が、髪をさっぱりさせたいだなんて、随分図々しいことを考えたものだね」と、理髪師の心の中のいじわるばあさんに悪態をつかれてるんじゃないかと想像して、つい気後れしてしまう。そして、放っておくといつまでも行かないものだから、ますます「清潔じゃない感」は増大し、それに比例して「店に入るときに必要なテンションポイント」も増えるから、「絶対に髪を切りに行かない」と意固地になってしまう。


もちろん、実際にはそこまで恥ずかしいかと言うとそれほどでもなくて、「保護者会に行く」とか「卒園式で写真を撮る」とか、子どもの行事などで必要が生じた時に、「最低限の身だしなみはクリアしようよ」と自分を説得して、散髪には行ってきた。ただ、その頻度が半年に1度ぐらいになってしまっていた、ということ。


で、その「(強い理由がなければ)絶対散髪に行かないマン」である自分は、案外しんどいことなんじゃないのかな、と去年の冬ぐらいに思うきっかけがあった。NFLファンの観戦会のお誘いみたいなのをツイッターで見て、「ちょっと行ってみたい」と反射的に思った。僕は引っ込み思案だし、好きなスポーツは1人で見たい方だけど、それでもNFLについて心ゆくまで語り合ってみたい、という欲求は相当に大きい。


でも、結局引っ込み思案の方が勝ってしまった。そして、自分の中の「行かない派」の勝利に、「自分の見た目に対する自信のなさ」がかなり大きく貢献したような気がするのだ。「別にイケメンだともオシャレだとも思われなくていい。ただ普通の危なくない人、と思われるだけでいい。でも、そのためには散髪して、服や靴を買わなくては」みたいなことを思った。そして、そのことは僕にとっては気が遠くなるほど面倒なことだった。


そんな経緯を後から思い出して、「自分の引っ込み思案の性格は直せないし、直す必要もないと思うけど、散髪をサボることでその性格を加速させることもないのでは?」みたいなことを思った。個人年金の加入とか、新しいパソコンの購入とか、ただでさえ面倒なタスクがあったとして、「ああ、でもその前に髪を切らなくちゃ」みたいなことを思うのであれば、それは僕の人生に自ら科したハンディキャップだ。


性格は直すことはできないけど、髪型は直すことができる。しかも、10分、1200円ぐらいで(僕はアメフトファンなので、「QBハウス」を使わせてもらってます)。


そう思って、今年の目標は「散髪」にした。「具体的+達成可能」という、目標を立てるときのコツを完全に満たした、我ながらなかなかいい目標だ(「ポジティブに生きたい」とかは達成できたか曖昧、「ブログを1年で500記事書く」とかは難しすぎて逆にやる気を削いでしまう、みたいなアレ)、と思っていて、1月に髪を切った後には、「今年はイケる」みたいにテンションが上がっていたものである。


ところが、そこから9月になるまで、僕はずっと髪を切らなかった。なんでかっていうと、コロナが流行ったから。実際には、緊急事態宣言の時も理髪店は休業要請の対象から外れていたはずだし、緊急事態宣言の期間の散髪は避けたとしても、その後は行くことができたはず。コロナの感染(うつす/うつる)が怖かったから行かなかったわけでもない。


なんというか、「不急不要」というキャッチフレーズで自分の判断がバグった、というのが実感に近い。ただでさえ後回しにしてもいいことは後回しにしがちなのが僕なのに、それが世間的な風潮で肯定されたのだから、「散髪は面倒」という僕の揺るぎない信念が、ますます揺るぎなくなってしまった。それで、7ヵ月も経ってしまったんである。


(ひょっとしたら、僕みたいなコールセンター勤務(ドレスコードかなり緩い)+在宅での翻訳業、みたいな人間にとっては、散髪は絶対必要、ではないのかもしれないから、まだ自粛したほうがいい、という敬虔な自粛主義者の人もいるかもしれない。いるかな? もうほとんどいないかな?)


さて、7ヵ月ぶりに髪を切ったし、今朝はヒゲも剃った。午後には保護者会に行ってくる。世の中の感染拡大防止策は真剣なことだろうし、僕もそのうちの1人として責任を受け止めようとも思うけど、それとは別に、個人としては「面倒なことはとりあえず全部やらない」の果てしない恐怖にも対処していかなくちゃヤバい。だいぶ遅れてしまったけど、今年2回目の散髪ができてよかった。今年中に、あと1回行ったら、一応目標達成ということにしてしまおうと、思っている。

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