ツイッターで僕が無鉄砲につぶやいたことを、時々振り返って反省するコーナーです!「最近」と言っても、もはや半年以上前のツイートをほじくり出して語り直しているわけで、我ながら悠長な話です。
久しぶりの更新となります<前回分はこちら>。ここのところSwitchのゲームのスプラトゥーンにハマっていて、中年男の滑稽でみっともない日常を私小説として描く<スプラトゥーン日記>をずっと書いていて、それで僕の執筆欲が満たされてしまって、コラムを書くのをサボってました。でも、「パラレルワールドに迷い込んでしまったかのようなコロナの世界」から、それ以前の世界で自分がつぶやいたことを見直すのも面白いかな、と思って更新してみます。
今回はこんな感じ・・・
何で麻雀やってポエムしてるんだよ
何をツモるかで勝負の行方は大部分決まるけど
— 鯖缶 (@savacanmemo) July 14, 2019
何を切るかしか決められないのが人生だろ
不条理に立ち尽くすのが勝負の醍醐味だから
運も不運もせいぜい楽しめよ
(麻雀やって、楽しかったです)
麻雀で人生を例えるなんて。端的に言ってかなりダサいんだけど、去年7月の僕はそれをやってるし、それをまたこうやって取り上げるんだから、恥ずかしい。自分で気に入ってるのかよ、と。
恥を上塗りしているのを承知で、何を言ってるのか説明すると、「配牌」や「次にツモってくるもの」はプレーヤーにとって選べないこと。プレーヤーが選べるのは、「それをどうやって待つか」の部分だけ。人生も同じだろ、という。
それぞれの人に配られる「幸運」や「不運」。そのタイミングや回数、種類を僕らは選べない。与えられた条件のなかで、できることを選んで、それを楽しむしかない。
いちいち説得しないでもよくない?という話
演劇見に行ったら、「携帯電話の電源はお切りください」と、柔らかい口調でキッパリと言い切っていて好きだった。
— 鯖缶 (@savacanmemo) July 15, 2019
「スマートフォン等の音の出る電子機器は」
「ほかのお客様の迷惑になる場合がありますので」
「電源をお切りいただくか、機内モードなど音の出ない設定に」
とか、まわりくどい。
演劇なんて、演じる側と観客の信頼関係がなきゃ成立しないんだから、お客を信用して、シンプルにリマインドするだけでいいと思う。
— 鯖缶 (@savacanmemo) July 15, 2019
観劇の際に、携帯の電源OFFをリマインドする注意が開演前にある。僕が学生演劇を現役でやっていた頃は、「携帯電話、PHS、ポケットベルなどの音の出る電子機器は」などと言ったりした。僕は当時からこの回りくどい言い方が嫌いで、ものすごく違和感を感じていた。
「携帯電話はオフにしてください」とお願いして、観客の中に「じゃあPHSは電源オンのままでいいんですね?」と言ったり思ったりする人がいたとしたら、その人はそもそも演劇を楽しむつもりなんてないよ。「携帯の電源を切ったか確認」と言った時に、「腕時計のアラーム機能も同じ」という文脈を理解できない人が、演劇を観るだろうか?
「ほかのお客様の迷惑になる場合がありますので」「演出の妨げになりますので」という「理由の説明」も嫌いだった。果たして演劇をわざわざ見に来るような観客の中に、「携帯の音や光が興ざめだ」と思わない人がいるんだろうか。まあ、少しはいるのかもしれない。でもそんな人が、理由を説明されたら納得するんだろうか。
僕は上演する側としては「観客は集中して作品を見てくれるもの」と信じて芝居を始めたい。実際に集中して見るのかどうかは観客の自由だけど、それは演じる側が考える問題じゃない。「気を散らさずに見てください」というのに、理由を付け加える必要なんて、ないじゃないか。
(東京で演劇ができるようになるのはいつのことか。僕は演劇の志から逃げた方の人間だから、現役の演劇人には嫉妬の念を持っている。たまに見に行っても、「大した才能もないのに、勘違いしてつまんない芝居をもったいぶってやりやがって」ぐらいのことは思ってる。でも、そこに劇場がなく、観客を集めることができなければ、勘違いすることも、勘違いだったと気づくチャンスもないじゃないか。それはツラいことだ)
他人の思考停止とは戦えない
無知、無関心、思考停止、盲信は民主主義の敵なのは多分間違いないと思うんだけど、「敵」っていってもみんなで協力して戦えるタイプの敵じゃない。それぞれの個人が、自分の内なる思考停止と戦うしかない。
— 鯖缶 (@savacanmemo) July 15, 2019
ツイッター上で意見対立のケンカがある時に、「陣営Aが階段の一段目で思考停止していることを、陣営Bが指摘して嘲笑する」みたいな光景をよく見かける。それで、陣営Bは相手を攻撃できたことに満足して、階段の二段目で思考停止してしまう。
もちろん、僕だって同じ穴のむじなであることを否定できる自信はない。「相手陣営の間違いを探して、さらして、いい気分になって終わり」みたいな態度を見て、村上春樹的に静かに怒って、「やれやれ」と思ってそれで終わり。ごめんなさい。時々思い出して反省します。
その他のツイート
今日、子ども2人連れて電車に乗って。OL風のお姉さんが、僕ら親子が隣に座れるように、席を移動してくれたのね。笑顔だけど無言で会釈だけして。2駅ぐらいしたらそのお姉さん「難しい手術を終えた外科医」レベルで爆睡してた。「最後の力を振り絞って移動してくれたのかよ。クールすぎるぜ」と惚れた。
— 鯖缶 (@savacanmemo) August 2, 2019
6歳息子「すいかの種がすばしっこいんだよ」と落とした種を拾わない言い訳をして。分かったよ、どんどん次を食べてくれ。
— 鯖缶 (@savacanmemo) August 4, 2019
後輩「最近、小説とか読んでるんですよ」
— 鯖缶 (@savacanmemo) August 26, 2019
僕「いいじゃん」
後輩「おすすめの作家教えてください」
僕「太宰治?」
後輩「わかりました。調べてみます」
僕「今さらおすすめする必要ないでしょ、ってツッコんでくれよ!」
後輩「え、おすすめじゃないんですか?」
僕「おすすめだよ! 全部!」
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