鯖缶@3rd&forever

2児の父のエッセイブログです。子育て、英語ネタ、コールセンターあるあるなど。

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スプラトゥーン日記(009)

(僕のスプラトゥーン修行を題材にした私小説です。95%実話ですが、あくまでもフィクションです。1つ前の日記はこちら↓)

 

スプラトゥーン日記(008) - 鯖缶@3rd&forever

 

4月11(土)

今日は翻訳仕事をやりながら。20分作業して、スプラ動画を1試合(上手い人の勝ち試合はノックアウトも多いので、3分~5分ぐらいか)見て、また作業みたいに回す。


思えば、英語の勉強の合間に「気分転換&ご褒美」みたいな意味で見て、NFLにハマったんだった。それとか、ポーカーの動画もよく見たな(自分でオンラインポーカーとかするわけでもないのに)。アメフトもポーカーも自分ではできないので、いくら動画を見ても見るだけだったけど、スプラトゥーンの場合は見てるとやりたくなるのが悪いところ(もちろん、いいところでもあるんだけど)。


仕事がある程度進んだら、ガチマッチもやった。ガチエリア(B+)4勝2敗。ガチアサリ(B-)2勝1敗。ガチヤグラ(C+)1勝1敗。ガチヤグラは、C帯に落ちたこともあって、迷走中。かつ、色々試してみても面白い気がしてきてる。それで、スプラローラーを持ってやってみた。僕はローラーに憧れがあって、どんな編成が来ても、試合中どんな場面になっても対応できそうな「できることの幅広さ」と、他のブキとは使い勝手が違う「職人っぽさ」を何となく感じている。だから使ってみようとずっと思ってたんだけど、目先の負けが惜しくて、使ってなかったのを、このタイミングで投入。


イメージとしては、ヤグラに向かってくる敵をセンプクして待ち、武骨に倒していく。アメフトで言えば、クオーターバックを守るオフェンスラインマンだ。


と、かなりの思い入れを持って投入したスプラローラーだけど、当然のことながら全然ダメだった。練習しろよ、って話。とは言え、勝った1試合は延長の攻めのターンでカウント80稼いでの逆転で、僕もはじめて4連キルを取れてさすがに大興奮した(ヤグラを奪えば試合終了と焦る相手を、縦振りで仕留めた)。また使いたい。

 

4月12(日)

朝、さすがに3時起きして翻訳。出勤前にメドは立てておきたい。「センセーショナルな人物を描いたドキュメンタリー」「あの事件の裏側」みたいな内容なんだけど、もはや新型コロナ関連のニュースやウワサの方が刺激が強いので、はたしてウケるんだろうか。


そういえば、僕は翻訳した後のものが誰にどう扱われるかはあんまり興味がなくて、「自分が(100%は難しいけど)内容を理解した」と思えた時点で、後は僕自身の問題じゃないし、みたいな感覚がある。


でも、例えば、明らかに差別的で、しかも明らかに嘘の内容の映像があったとして、それを翻訳する仕事が回ってきたら、翻訳を拒否したりするんだろうか。多分しない気がするけど、拒否すべきなんだろうか。あんまり考えたことなかったな。「不安を煽るドキュメンタリー」の翻訳は、センセーショナリズムへの加担なんだろうか。そうかもしれない。でも人は、何かに加担せずにはカネを稼げない。ならば、少しでもマシな加担の仕方を探すべきなのかも。どうだろう。


今日は出勤日。隣のチームのスタッフのおしゃべりが止まらない。「家族が感染して、それで休んだ人いるらしいよ? え? 〇〇さんは違うでしょ、あの人独身」「でもさ、もし自分が感染したとしたら、ここでの第1号には絶対なりたくないから、会社には来ないけど、報告するのちょっと遅らせたくはなっちゃうよね」「ちょっと咳しただけで睨んでくるおじいちゃんとかいるんだけど。こっちはマスクしてるのに。そんなに気になるんなら家にいればいいのに」とか。全部の気持ちは45%ぐらい分かるんだけど、いちいちちょっとずつ差別意識が言葉に含まれてる。思ってるだけにしろよ。口に出さないほうがいいことがある、みたいなことを思う。


不安になるとよくしゃべる人と、不安になると人の話を聞きたくなくなる人、その両方がいる。僕はその人の話は聞きたくなかったけど、自分の不安を理由にして他人の言動を制限したくない。僕に意見を求められているなら、たしなめるような答えもできるけど(できるかな?)、隣のブースの雑談だ。黙れ、というわけにもいかない。こんなイライラ。


思えば、本当は今日は麻雀をするつもりだった。3月にあった飲み会(その時は、僕も「イメージだけでコロナを必要以上に怖がるのは悪手」と思っていた)で、麻雀やろうよ、と決めた日程が今日だった。4月に入ったぐらい(外出の自粛要請が出ていて、緊急事態宣言の前)に、「ごめん。コロナ怖すぎるんで麻雀延期でお願いします。老人と子どもと同居してるので察してください~」みたいラインを流して断った。卓を囲むはずだった友人たちもすぐ賛同してくれたんだけど。


この「ごめん」というのが今振り返るとちょっと滑稽だな。僕としては、誘われた麻雀を断るのは、今までほとんどしたことがなかった。バイト仲間で最年長だったので、自分から麻雀を誘うことは禁じていたんだけど(我ながらフリーターのくせに妙にコンプラ意識が高くて笑える)、その分誘われたら先約がない限りは断らない、と決めていた。麻雀は、対局する4人のテンションがあってこそ楽しいのであって、一度やることに決めたのをキャンセルするのは、僕としては「リスペクトに欠ける行為」みたいで抵抗があった、というニュアンスでの「ごめん」だ。


結局、「緊急事態宣言」がその後出たので、やりたくても出来なかったので、僕の「麻雀を断りたくない」という思いからくる逡巡は、単純に無駄だった。もはや「今までの常識」「今までの自分ルール」で物事を判断すべき段階じゃない(っぽい)。


帰宅してからスプラトゥーン。ガチアサリ(B-)0勝3敗。一度も勝てなかった。当然もうちょっとやりたかったけど、「やめる」を押せたのが唯一のささやかな勝利。


4月13日(月)

朝4時に起きて、だいたい終わってた翻訳仕事のチェックして、そのまま納品。かなり気分がいい。子どもたちが7時前に起きてきたので散歩に出る。近所の児童公園。息子、いつからブランコの立ちこぎができるようになったのか。覚えてない。子育てのこと、全部があっという間で、ほぼ何も覚えてない。娘が自転車に乗れるようになった瞬間は覚えてるけど、息子の場合は見逃した(ストライダーで練習して、ほぼ乗れるようになってた状態で、練習場でレンタル自転車借りたら、ちょっと目を離した隙に乗れるようになってた)。トイレトレーニングも大変だった(主に、キレずに根気強く応援するのがツラかった)。いつから子どもらは自分で靴が履けるようになったのか。


娘は、肘で抱え込むようにしてブランコに乗ってた。ふざけてるのかと思って、一瞬後に気づく。そうか、ブランコの鉄の鎖を手で触らないように気をつけてるんだ。さすがに切なくなる。


「衛生観念がしっかりしてるから偉い」なのか。「手で握らないと危ないから手で握りなさい」と注意すべきなのか。「余計なものはなるべく触らない」はもう今後は「生活の基本」みたいになるのかもしれないし、それはまあしょうがない(しょうがないというか、むしろいいことなんだろう)。じゃあ、子どもにとっての遊具は「必需品」なのか「余計なもの」なのか。今後ずっと鉄棒にもブランコにもジャングルジムにも触らずに生きていくわけにはいかない。遊びながら体を鍛え、他の子どもとルール(順番を守る、とか安全に遊ぶ、とか)を学んでいくために遊具は必要だろう。「前後にしっかり手を洗って、その上で思い切り遊んでいい」と個人的には思うけど、あまり自信ない。


「怖がらずに無闇に遊ぶ子どもの姿」を親としては見たいけど、娘ももう3年生。「怖いけど、怖がりながら、けれども、だって、だからこそ工夫して楽しく遊ぶ」ようにしていくしかないのかもしれない。


スプラトゥーンもかなりやった。昨日までは一応仕事があって、その合間にやってたけど、今日はスプラの合間に他のことをするんだ。コールセンターバイトの勤務回数を減らしてる分、翻訳仕事の依頼があったらなるべく引き受けるつもり。ということは、仕事がない日にはまとめてスプラをやっておかないとまずい(どんな理屈だ)。


ガチエリア(B→B+)4勝1敗。カウントをある程度見られるようになってきた(なんともレベルの低い話だ)。


ガチヤグラ(C+)7勝1敗。スプラシューターベッチューで、「なるべくデスしないようにする」→「マルチミサイル撃って、位置を把握してから、マーキング着いた敵を倒しに行く」みたいなシンプルなやり方がうまくいって面白かった。思うんだけど、動画を配信しているような名人たちのスーパープレーも、「知識とスキル、読み」によって「難しいことをシンプルにできてる」ということなんじゃないか。意識をシンプルにしなければ、できることもできないんじゃないか。


ガチホコ(B)5勝6敗。ヤグラでうまくいってたのでスプラシューターベッチューを採用してみるも、3連敗。なぜだ。さっきまで成功してた理由も、今失敗した理由もいまいち分からない。これをいちいち(分からないなりに)分かっていくと強いんだろうけど、すぐ次の試合を始めてしまう。ボールドマーカーに持ち替えたら好調だった。


楽しかった。左手の親指のマメの痛みがここちよい。

 

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(スプラトゥーン日記、第1話はこちらです↓) 

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