鯖缶@3rd&forever

2児の父のエッセイブログです。子育て、英語ネタ、コールセンターあるあるなど。

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スプラトゥーン日記(001)

2020年3月3日朝

2ヵ月ぐらい前から、「スプラトゥーン2」にハマっている。だいたい、寝ても覚めてもインクをぶちまけることばかり考えてる。


今日も起きてすぐに、ウデマエXの人たちの動画を見ていた。ラッパーっぽい口調の人とか、自虐っぽい笑い方の人とか、AIの機械音声の人とかの実況が、最初は「理解できないものを軽く拒絶してしまう防衛意識」でちょっと嫌いだったんだけど、そんなやっかみからの嫌悪感なんて、一瞬でなくなる。というか一瞬でヤミツキになって、朝から動画を見てる。


まずい。これは異常な事態だ。子どもにSwitchを買い与えた1年前の時点で、何かのゲームにハマってしまうことは想像できたし、別にそうなっても構わないとは思ってたけど、それにしても異常だ。


何が異常なのかと言うと、この男(僕のことだ)、コントローラーを持ちながらゲーム名人たちの動画を見ているのである。どういうことか。この男(繰り返すが僕のことだ)、C帯のクセにテーマを持って集中して動画を見ているのだ。


将棋やアメフトが好きな僕は、「動きの連携」や「攻守の手筋」が大好物。だからこそスプラトゥーンにハマってるし、「自分が取るべき最善の行動を瞬時に判断し、それを遂行する」というプレーに憧れてる。でも、実際の自分は、撃ったり逃げたりに精一杯で、戦況把握がまったくと言っていいほどできない。


そこで、動画を見る時に、コントローラーを手に持って、なるべくキャラの操作をコピーしようとしながら、同時に「味方や敵の位置、人数、スペシャルがたまったかどうか」を把握する練習をしている、という。マジメか。


もう1つ異常なのは、この男、3時に起きてそれをしているのだ。修行僧並みの早起きで動画サイトを見る40代のスプラ初心者。それが僕のことだ。


さて、そんな僕がにいかにしてスプラ修行に取り組んでるかをメモすることにした。それがこの「スプラトゥーン日記」だ。現実の僕の生活を題材にした、私小説になる予定。あくまでもフィクションである。「中年の危機」を正直に吐露した内容になると思う。繰り返すけど、あくまでもフィクションだ。

 


2020年3月4日朝

昨日は、子どもたちが小学校も幼稚園も休校初日で、事実上の春休み開始だった。ガチマッチはいろいろ負けまくったな。動画に影響されて、それぞれのルール、フィールドに合ったブキを試したくなって、でも実際にやってみると(ただでさえ初心者なのに)不慣れなブキでは、なにもできず足手まといになることが多かった。


「強くなるには1000回負けろ」と、子どもたちが通う将棋教室の先生から聞いてきた。その先生も、強い人から聞いた名言らしい。僕も1000回負けよう。ただ、偶然組んだ味方には申し訳ない。なるべく新しいブキは、ちょっとでも勝算を感じる状態まで練習してからバトルで使うことにしよう。


スプラトゥーンの合間に、チェーホフの「ワーニャ伯父さん」を読んだり、確定申告の準備(昨日は1年分の経費がまとめ終わった)をしたりした。確定申告など、本気でやれば2時間もかからないタスクだとわかってる(何しろ、収入も経費もそんなにたくさんあるわけじゃない)けど、グズグズしてる。


2020年3月4日夜

バイトから帰ってきてから、ガチヤグラを数試合。ガチヤグラは、ウデマエBまで上がってたのが連敗でC+まで下がっていた。


「ヤグラにスプリンクラーをつけると、ヤグラが進む分だけ塗れるから、スペシャルたまりやすい。ヤグラの柱につけてもいいし自陣側の側面につけても相手から壊されにくくてアリ」みたいな戦法を娘と一緒に考えて、これは天才なのではないかと思ってやってみたけど、まあ別にそれほどでもない。


一応は3勝1敗だったので、気をよくして「サーモンラン」をやる。僕は、実生活では7年ぐらい前に時給が上限に達した「でんせつバイトリーダー」だけど、「サーモンラン」でも「たつじんバイトリーダー」として日々活躍してる。


今日は支給ブキの構成が難しかった。キャンピングシェルターは使ったことなかったし、ダイナモローラーも前に一度だけ使って「重たすぎて動けない」と思って諦めてたブキだ。(他の支給ブキはわかばシューターとデュアルスイーパー)


ダイナモローラーは「塗りも射程もエグい」ので初心者向けなのかと思いきや、一度使って見ると「逃げられないし、振る前に倒されるし」でかなりクセが強い。むしろ「距離を取って死ににくい場所を確保」しつつ「戦況を把握して相手の動きを先読み」しつつ「狙いを外さず一発で仕留める」みたいな、かなり上級者っぽい動きが必要な気がする。いかにもガサツで無骨なブキっぽいのに、繊細に使わないと意味がない。なんだそれ。人生かよ。


案の定、サーモンランでダイナモローラーは難しかった。イクラの回収は仲間に任せて、ある程度遠くからシャケの数を減らす感じ? 生存優先で動いて、倒された仲間を遠くからでも狙う感じ? よく分からない。


キャンピングシェルターも、「あ、これ香車を下段から打つみたいに、前に出る前に傘を放つイメージが正解なのか?」と気づくまで時間がかかった。(そして、この気づきが正解なのかもよくわからない)


だいたいwave3でゼンメツして、クリアしたのは6回やって2回ぐらいだったか。僕が下手すぎた。申し訳ない。「でんせつバイトリーダー」への道は遠い(サーモンランにそんなランクはない)。

 

2020年3月5日朝

また朝から動画を見てる。

 

戦況把握の練習になると思って動画を見てたんだけど、あんまり戦況把握の精度が上がってない気がしてきた。自分でプレーする時、敵味方の位置がまるで分からないので動画を見てるのに、動画を見ていても、敵味方の位置どころか生存人数すら把握するのが難しい。


そこで考えた。トレーニングのつもりで動画を見るんなら、いろんな動画をダラダラ見るよりも、何度も同じ動画を見た方が効果があるのでは、ということだ。


英語のリスニングを鍛える時と同じだ。よく分からないスピーディな英語をただ聞き流すよりは、一度読んで意味を把握した教材を、何度も聞き直す方がリスニングのコツがつかめてくる。そうか、コントローラーを手に持って、操作をなるべく追いながら動画を見るのも、英語のシャドーイングみたいなものか。なるほど(何が「なるほど」なのかは我ながらよくわからない)。


2020年3月5日夜

この3週間ぐらい気分を塞がせる原因となっていた確定申告の書類作成が終わって、午前中税務署に。みんなマスクしてる。列は8人待ちで、待ち時間6分で終了。気分が晴れるかと思ったけど、まあそうでもない。確定申告は終わっても、確定申告みたいな作業を面倒に感じるダメな自分は終わってない。


今日は、ガチアサリ(ウデマエC+)で0勝2敗、ガチヤグラ(C+)でも0勝2敗だったけど、ガチホコで勝ちが集まり、BからB+に上がった(5勝2敗)。ガチホコだけウデマエが上なのは、結構理由がはっきりしている。ガチホコバトルがアメフトのキックオフリターンの攻防に似てるからだ。


ガチホコを持った人がアメフトで言えばリターナーで、他のプレーヤーはガチホコの通る道を作っていくブロッカーの役目。


なんとなく展開が読めるので、自分のやることがはっきりして、迷いが少ない。プレーの巧拙は変わらないはずなのに、迷いなくプレーすると結果が変わってくる。ということは、他のルールでも迷ってしまう(というか何をやったらいいのかわからなくなってしまう)時間を減らしていけば、自然と勝率が上がるのではないか。なるほど。


あと、サーモンランも10回ぐらいやった(多分5割ぐらいのクリア率)。バトルの方が面白いのに、サーモンランには不思議な中毒性がある。いろんなブキを試せるし、もうちょっとやりそう。


2020年3月6日朝

やっぱり実況動画を見る。昨日考えたとおり、同じバトルを繰り返し見ることにした。そして、繰り返し見るだけでなく実況者の名人プレーヤーがやってることをメモした。


・敵味方の編成をチェック→ありそうなゲーム展開をイメージ→自分の立ち回りをイメージ
・初動でフィールドの中央に向かいながら、マップを見る
・味方の撃つマルチミサイルで敵の位置を把握
・デスした時にマップで戦況把握→どの味方の位置に飛ぶか(飛ばないか)判断
・仲間のナイスにナイスを返す
・味方が敵を倒したことに気づく
・相手を全落ちさせたら、前に出てセンプク(相手が来そうなルートは事前に把握)
・味方のスペシャルのタイミングを予想
・味方のカモンに気づく(それを生かす)


メインやサブ、スペシャルの使い方以外の、「戦況把握」に関係ありそうなところだけ書き出したけど、結構絶望した。どれも簡単にはできそうにない。


でも、メインのエイム精度を上げるのはかなり練習が必要だけど、例えば、「スタート地点へのスーパージャンプ」は操作としては難しくない。「味方と敵の編成の把握」は操作ですらないから、やればできるはずなんだ。(やればできるはずのことが難しいのが人生)


僕がここ最近興味があるのは、「ナイスを押すこと」なんだけど、ナイスを押すの、めっちゃムズくないか? 共感してくれる初心者が7億人ぐらいいると思う。ナイス、ムズいんすよ。ただでさえ下手くそで、逃げたり撃ったりするのに忙しいのに、立ち止まってナイスを押すのか? それってナイスじゃなくないか? 「お前、ヘタはヘタなりに黙って塗ってろよ」って話じゃないか?


でも動画を見ると、キャラを移動させながらナイスしてる。指が足りなくないか? 調べてみたら、左手ではなくて右手の親指で押しているらしい。(右手人差し指派もいるっぽい)


なるほど。やってみると、確かに移動しながらナイスができる。これはいい。サーモンランで、ナイスしまくろう。あ、というか、サーモンランで、シャケにやられたら「ヘルプ」を押すのは、バトルで「やられた」を出す練習なのか。よくできてるな。


できることからやってみることにしよう。(できることからやるのが難しいのが人生)

 

2020年3月6日夜

ガチヤグラ(C+)2勝5敗、ガチアサリ(C+)も2勝5敗と不調。ナイス全然押せなかった。必死で逃げようとしてる時に押したつもりないのにカモンを押しまくったぐらい。


ガチアサリは僕にとって特に難しい。相手がどこにいるかを見るのに精一杯なのに、アサリを拾ってる余裕がない。アサリを拾ってると、相手がどこにいるか分からなくなる。それは周りのC帯の人も同じようで、たまに僕でもスラムダンクの流川のように無双出来る時がある。逆に、相手にうまい人がいるとまったく止められない。(※追記:「無双」というのは、敵を連続して倒しまくることを言うことを知りませんでした。僕が言いたかったのは「あっさりとワンマン速攻を決められる時がある」ということです)

 

2020年3月7日夜

今日は絶好調だった。ガチアサリは昨日負けがかさんでたこともあってウデマエダウンしたもののトータル4勝2敗(C+で1勝2敗でCにウデマエダウン、その後は3連勝)、ガチヤグラは10勝2敗ウデマエアップ(C+→B-)、ガチエリア(C)は負けなしの5連勝。


自分で勝因を分析すると、「試合前にゲームプランを立てて、自分のやるべきプレーをシンプルに決めた」というもの。昨日までメモを取りながら、自分ができそうなこととかを考えたりしてたのが生きた。初心者こそ、「やるべきこと」を整理して、そのことに集中した方が(ヘタなりにも)精度があがるんだな、と。


「オーバーフロッシャーデコ」を使ったんだけど(ようやく慣れてきた)、「バシャ、バシャ、バシャと3回撃ってインク補充」と、行動のパターンを事前に決めてしまう。もちろん、本来ならその場面に適したインク補充のタイミングがあるんだろうけど、正直僕にはよく分からないので、それなら事前に決めてしまって、その分相手の位置や塗り状況を見ることに自分のメモリを割り当てる。


もう1つは、フィールドの中で「自分が行きたい場所」を事前に決めておく。「高台で優位に立てる」とか、「遮蔽物があって比較的安全」みたいな場所を順番に決め、「A地点から塗り広げる」→「行けそうならB地点へ行く」→「行けそうならCへ」という感じで、「どこに行くべきか」に迷う時間を減らすイメージ。


ガチヤグラでは、「なるべくヤグラに乗る」と決めた。ヤグラに乗るとめっちゃ狙われるから当然デスするんだけど、よくよく考えると一応高台だし、一応遮蔽物あるし、「無計画に降りてキルできない」よりは「ちょっとでもカウント進めてデス」のほうがマシな局面が多そう。


もう1つやったのが、なんでもいいから「ナイス」を押しまくる、ということ。初動時にイカで移動する時や、安全な位置でインク補充する時とか、ナイスを押せそうな時はとりあえず押す。スーパージャンプで飛ぶ前とかはナイス連打だ。これはテンションあがる。ひょっとしたら仲間はウゼエと思ってテンション下がってるかもしれないけど、どちらかといえばテンション上がる人の方が多いんじゃないか。


つまり、どうでもいい時でもナイスを押さないと、押したい時に押せない、ということ。慣れてきたら本当にナイスな時に押せばいい。というか、これは右手の親指を自由に使うための練習で、戦いながら適時マップを開くための準備でもある。


同じゲームプランがBでも通用するかは分からない(ガチヤグラがBに上がったタイミングでやめた)けど、「事前にやるべきことの整理を終えて、試合中は状況把握に集中」は多分どれだけレベルが上がっても同じだろう。

 

(NFLとの比較で言えば、「実力」も「ゲームプラン」も拮抗していたら、あとは「ゲーム中のプラン修正力勝負」になるんだろうけど、まあそれは今の僕には心配しても無駄なことだ)

 

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