鯖缶@3rd&forever

2児の父のエッセイブログです。子育て、英語ネタ、コールセンターあるあるなど。

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子育ての中で、ありがたかった言葉

 
子どもが何かの遊びに夢中になっているとき。ままごとでも、コップを積み重ねるおもちゃでも、ティッシュを裂くのでも何でも、同じパターンのことを繰り返してやって、その間は親の都合で動いてくれない。だけれども、やりきって満足する瞬間がちゃんとくるから、急かさずに見守って、という。


僕も本当にそう思う。子育てとは、待つことだ。子どもが夢中になれるものを探してきて用意する。あるいは夢中になれそうな遊びがある場所に連れて行く。そして、子どもがその遊びに夢中になってくれるかは分からないけど待ってみる。そして遊び始めたら、飽きるまで待つ。危険が及ばないように見守る。その繰り返し。


でも、幼稚園の先生に、「とはいえ家庭では難しいこともある」と言われて僕は救われた、と半年前に書いている。これは、たぶん娘4歳、息子2歳の頃で、僕が一番テンパってた時期だった頃の話で、僕は「そうなんすよぉぉぉぉぉ。難しいんですよぉぉぉ」とかの思いが脳内で爆発して、すごくほぐれた、というか。


親としては、さっさと風呂に入ってほしいし、さっさと風呂から出てほしいし、さっさとメシを食ってほしいし、さっさと公園に行きたいし、さっさと公園から帰りたい。そんななか、「急かさずに待つ」のはなかなか常人には到達できない境地だ。


「うまくいかない日もある」と認めていいんだよ、と励まされ、慰められた気がしたのを覚えてる。ありがたかった。


他に覚えているのは、「夫婦は二人三脚じゃなくていい」という言葉。これは以前別のエッセイで書いた。

 

夫婦は二人三脚じゃなくていい - 鯖缶@3rd&forever


「二人三脚」は、足を縛っていて、危ないから競技として面白いわけであって、実際の生活では夫婦でいつも歩調を合わせようとしなくていい。むしろ、夫婦の意見や感覚が違ったほうがうまくいくことだってある、というようなこと。


他に思い出すのは、「感情に罪はない」という言葉。これは、「赤鼻のセンセイ」、副島賢和さんの講演(娘の小学校で特別授業があった)で聞いた。


副島賢和さんは、病気やけがで長期間入院する子どもたちに学びの場を提供する「院内学級」の先生で、ピエロの赤鼻で道化を演じ、子どもたちを笑わせようとするから、「赤鼻のセンセイ」。


その、院内学級で出会った子どもたちとのやりとりや、子どもたちが書いた詩を紹介する特別授業だった(小学校の体育館に、子どもが集められ話を聞く。学校公開の日で、保護者も傍聴できた)。


「人間には、いろんな気持ちがある。その中には、うれしくない気持ちだってある」「子どもたちには、自分をダメだな、って悲しくなる気持ちや、誰かを叩きたくなる、怒る気持ちだってある」


「親や先生は、「そんな気持ち、我慢しようね」「そんなこと、思っちゃいけない」と言うかもしれない。でも、どんな感情にだって罪はない。イヤだ、嫌いだ、憎たらしい、悲しい、だって思っていい。大事なのは、その気持ちの伝え方」


「こんなこと思っちゃいけないんだ、って感情にフタをしてしまうと、その感情と向き合えない。その感情を伝えるやり方を試行錯誤できない」「親や先生に何ができるか。そばにいることです。その感情を責めるより前に、そばにいるよ、と子どもに伝えること。感情にフタをさせずに、そんな感情を持った子どもを肯定すること。まずはそこから、その気持ちをどう表現するか、どう伝えるかを考える」

 

これは、子どもへのエールであると同時に、親としても大変勇気づけられる言葉だ。「幼稚園に行きたくない」とシクシクしたり、きょうだいゲンカで大声で泣く子どもたちに、「元気になれ」「優しくなれ」「上機嫌になれ」とついそう思ってしまう。ついそう言ってしまうことが多くて、でも、それは多くの場面でうまくいかなくてイライラが募るばかり。「感情に罪はない」「まずはそばにいること」と、一歩立ち止まって、ゆっくりその気持ちに取り組んでいけばいい。


(具体的には「感情に罪はない」とは違う言葉だったかもしれません。そういう大意の話に感銘を受けて、それを思い出すためのキーワードとして覚えているだけなような気もします。上に書いた特別授業の覚書も、僕が勝手に解釈してるもので、副島さんの話とはニュアンスが違うかもしれません)


(※記事リンクをいくつか貼っておきます↓)

インタビューvol. 10 副島賢和さん「安心・安全を子どもたちに」 | Project Adventure Japan's Media

第194回 副島賢和(2011年1月24日放送)| これまでの放送 | NHK プロフェッショナル 仕事の流儀

 

 (Amazonのリンクです↓)

 


僕は、子育ての中で、ちょっといい言葉に触れると、すぐに泣いてしまう。「感動した」ということではなくて(いや、感動してるんですけど)、子育ては緊張の連続だから、ふとリラックスできるタイミングで、涙腺がゆるむからだと思う。


これからも、好きな言葉や考え方に出会ったら書き留めていきたい。

 

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