鯖缶@3rd&forever

2児の父のエッセイブログです。子育て、英語ネタ、コールセンターあるあるなど。

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「絶対正しい」は単なる思考停止かも知れない


「満場一致の評決は無効。偏見か興奮によるものだから(日をまたいで再審する)」っていうのが好き。(「ユダヤの古い慣習」だったとする記述に、それは誤った解釈、との批判があるらしいです。僕としては由緒は分からないけど、その考え方の中心にある感性が好き)


僕が翻訳をやっていて、解釈を間違う時はだいたい作業の過程で「ここは正しい」と思い込んでしまった箇所で誤訳する。知らない用語や言い回しだったら調べるけど、「分かってる」と思い込んでることは調べないからだ。


職場でも同じ。仕事熱心でマジメな人ほど、業務ルールを間違えて覚えていることがある。2回か3回のパターンでだけ当てはまった法則、を100回でも変わらない、と信じてしまう。


どうしたらいいか。結構難しいな。①休む ②体を動かしてリラックス ③複数の視点から見直す ・・・とか? どれもピンとこない。だって、「絶対正しい」と思ってるんだから。


最初にあげた「満場一致の評決は無効」みたいに、法則化してしまうのは1つの知恵っぽい。僕は字幕原稿を作ったら、逆から読む(終わりの方の字幕からさかのぼって見直す)というのをやっていて、こうすると誤字脱字に気づきやすい(順方向で見直すと、「話の流れ」に注意がいきやすいので。出版社、編集者マンガ「重版出来!」では、校正の人が「作家から受け取った原稿を、原稿用紙の逆から読んでチェック」というのをやっていて、「これだよこれ!」とか思った)。


もう1つ、まあまあ重要な対応策を僕は知ってる。「ミスを指摘された時、ミスに気づいた時にそれを素直に認める」だ。これだってかなり難しいけど、「絶対に正しいと思ってることを疑う」ことに比べれば簡単だ。「人は間違うもの。自分はなおさら」「ミスを認めるのはかなりかっこいい」と自分に言い聞かせる。「ミスだった時に訂正しやすいように、自分では正論だと思ってることも小声で言う」というのが、せめてもの対応策かな、と思ってる。

 

 

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