小説家の森博嗣が、なにかの対談かエッセイで将棋の棋士をたたえて、「現代の人間が江戸時代に飛ばされたら、おそらく大抵の人は何の役にも立たないけど、数学者とプロ棋士は江戸時代でも生きていける」というような主旨のことを言っていた気がする(例によってうろ覚えです。間違えてたらすいません!)。
うろ覚えなりに覚えてるのは、妙に腑に落ちたからだ。自分の頭で考えるということは、肩書きだとかに依存しない価値であり、それは時代を超えるものだ、といようなことじゃないかと、勝手に理解した。
僕が16歳から18歳ぐらいの頃に、(恋愛的な意味で)憧れていた女性の先輩がいて、「知性っていうのは、1人でも退屈せずに過ごせることだよ」というようなことを言っていて、これもよく覚えている。(中島らもの言ってることの引用だった気がするけど、やはりうろ覚え・・・)
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僕が今何を言いたいのか。
「将棋を指す喜び」、「強い人の対局を鑑賞する喜び」は、人生においてなかなか得がたい、貴重なものかも知れない、というようなことだ。
それで、僕は「将棋王にオレはなる」というシリーズを始めることにした。タイトルに、マンガ「ONE PIECE」の「海賊王にオレはなる」を安易にパクったのは、それだけ長く続けたい、みたいな願掛けのようなものだ。
さて、まずは旅の目標を決めることにした。目標を立てるコツとして、
・できるだけ具体的
・実現可能だけど夢がある
・実現したい、と自分でも腑に落ちる
を意識して、ずっと考えて、ようやく目標を決めた。
「50歳になるまでに、プロ棋士に2枚落ちで勝つこと」である。これを最終目標にして、あとは細かい目標を刻んでいきたいと思う。
将棋を指さない人に分かるようにこの目標を例えると、マラソンで言うところの「サブ3」ぐらいと想像する。(いや、マラソンやらないので、「サブ3」がどのくらい難しいのかいまいち想像つかないので、この例え無駄なんですけど!)ゴルフで言えば、「ハンデシングル」か。(いや、ゴルフやらないから・・・以下略)
端的に言えば、かなり難しい。というか、どの程度難しいのか、将棋でも僕自身イマイチ想像がつかない。
アマチュア初段ぐらいの実力の人が、プロに指導対局を受けるときのハンデが「2枚落ち(=強い人が、初期配置に飛車と角を除いて対局する)」。いい勝負になるためのハンデだけど、おそらくプロ棋士が本気を出せばアマ初段ではなかなかプロに勝てないだろう。
でも、この目標には夢がある。将棋の実力はもちろん、「僕はプロ棋士に指導対局を受ける資格がある。それだけ真剣に将棋に打ち込んだ」と、自分で信じられるほど、努力したい、ということだ。
なかなか忙しくて実際に将棋道場に行くどころかネット対局や将棋ソフトとの対局すら出来ていない現状ではあるが、少しずつ進んでいきたいと思っている。
(「将棋王にオレはなる」では、40歳越えてから再び将棋にハマることを決意した僕の軌跡をレポートします。999回まで続けようと思って、通し番号は3ケタでつけています。続きをお楽しみに!)
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