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2児の父のエッセイブログです。子育て、英語ネタ、コールセンターあるあるなど。

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超私的!アラフォー世代が思わず涙ぐむ「あの頃」のJ-POPベスト10(5位~1位)

僕の実年齢は41歳。そんな僕が、思春期の頃のJ-POPを思い出して、個人的に必ず泣いてしまう曲を10曲紹介します!「好きな曲」「いい曲」というより、「泣いちゃう曲」の個人的なベスト10です。

 

※10位~6位はこちらです↓

超私的!アラフォー世代が思わず涙ぐむ「あの頃」のJ-POPベスト10(10位~6位) - 鯖缶@3rd&forever

 

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・5位:「千年メダル」(THE HIGH-LOWS)

千年メダル

千年メダル

 

 

大変恥ずかしながら、僕も結婚した時に披露宴を催した。そこで、長年の友人であるKに、1曲歌ってもらうようお願いした。リクエストしたのは、THE BLUE HEARTSの「歩く花」で、優しくシンプルなラブソング。Kにとっても大好きな曲だった。

 

しかし、Kは僕のリクエストを断ったのである。はっきり言って、披露宴で新郎のリクエストを断る友人など、前代未聞ではないか。彼曰く、「お祝いで歌うわけだから、歌う俺が心を込められるように、歌いたい曲を俺が選ぶべきだ」と。なるほど。よくわからんが、そこまで真剣に言うんなら任せるよ。

 

結局Kはエレファントカシマシの「笑顔の未来へ」を歌ってくれて、それはそれで大満足だった。Kはギターの弦を切り、縁起が悪いと友人たちは口々に言って、「ギターの弦がお開きになった」と婉曲に言うようにしたという。

 

さて、この私的ランキングに入れたいのは「千年メダル」。ヒロトとマーシーは、今でも僕の憧れで、どの曲を思い出しても泣けてくる。

・4位:「Baby Cruising Love」(Perfume)

Baby cruising Love

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  • アーティスト: Perfume
  • 出版社/メーカー: 徳間ジャパンコミュニケーションズ
  • 発売日: 2015/04/29
  • メディア: MP3 ダウンロード
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 Perfumeを好きになったきっかけが、「雀荘で流れてたから」という人は案外多いんじゃないかと推測する。Youtubeで「作業用」のやつがたくさんアップされているように、電子音のダンスミュージック的なサウンドは、麻雀(永遠に繰り返す営み)にマッチするからだ(そんなわけないのはわかってますごめんなさい)。


そんなわけで、僕のipodに、Perfumeはちゃんと入っていた。1番好きだったのはこの曲だ。でも、僕はタイトルを知らなかった。ツタヤでレンタルして、パソコンに取り込むときに、いちいち曲名とかを入力(かつてはそんなことをしていた時代もあったのですよ、若者たち)するのが面倒だったので、「トラック4」とかのままにしておいた。だから僕の中ではこの曲は、「ポリリズムが入ってるアルバムの4曲目」である。

 

この曲を知ってからたぶん7~8年ぐらい経った頃。久しぶりにこの曲に運命的な出会いをしたことがある。

 

昔やっていた劇団の付き合いで、イベント的な公演のスタッフを頼まれたときのこと。ネタのうちの1つに、「Perfumeのライブを1人芝居で再現」というネタがあった。(柳沢慎吾さんの、「ひとり甲子園」の、「Perfume」バージョンを想像してもらうとだいたい合ってます)

 

そのネタで使う曲を、演者の女優さんが選び、20分ぐらいの無理やりミニライブを作る。僕は、劇中映像の編集を担当していた。

 

Perfumeは好きなので、楽しく準備をしていたのだが、1つだけネタに不満があった。「ポリリズムが入ってるアルバムの4曲目」を使ってないのである。この僕が1番好きな名曲なのに。なんでこの曲を使わないんだろう、と思いながらリハーサル当日。進行役だった僕は、リハーサル前に、ネタのきっかけを口頭で確認していく。手書きの台本を読み上げて「ではまず、登場は曲きっかけで、Baby Cruising Loveがかかります。曲が入ったら照明フェイドインして、そのあと役者さん入ります」とか。この時点で、僕は「Baby Cruising Love」が「「ポリリズムが入ってるアルバムの4曲目」であることをまだ知らない。段取りを説明し終わってから、キューを出し、その2秒後。「大好きだったあの曲のあのイントロ」が大音量で鳴ったのだ。人知れず、胸をわしづかみにされていたのは言うまでもない。

・3位:「キャノンボール」(中村一義) 

キャノンボール(Live 2016.05.31)

キャノンボール(Live 2016.05.31)

 

 

 今までの人生で、どのアーティストのライブもほとんど行ったことのない僕だけど、100sのライブには行ったことがある。そんなに客層がオシャレじゃないんだろう、となんとなく予想してたんだけど、行ってみたら実際そのとおりだった。当時、中村一義はメンバー内で唯一素人っぽくて、「ヘタレ男子の星」という感じ。アンコールで「キャノンボール」のイントロが流れた時には、さすがに拳を突き上げたな。

 

なんでこの曲を思い出すと泣けるかといえば、20代の終わり頃、僕が思春期の総決算として作った自主映画の時に、友人Aと3ヵ月ほぼ車中泊のドライブ旅行をして、その途中に行ったライブだから。三重のあたりで、「ライブに行こうよ」みたいにAと話し合って、「チケット取れますかね?」「いや、車と時間だけはあるんだから、ツアーのどっかのチケット取れればいけるっしょ」みたいに思いついていったライブだから。三重にいながら福岡のライブのチケットを取るなんて、かなり自由を謳歌してる、と気をよくしたものだ。Zepp福岡。死ぬまでにもう1回ぐらいは行けるかな?

・2位:「ミルク」(CHARA)

ミルク

ミルク

 

 

3年前のある日。幼稚園に娘を送っていくとき、普段は自転車に乗せて行くのだが、気が向いたので歩いて行ってみることにした。

 

幼稚園への道中、後方から女性の声がする。やや声が大きくなってきた。どうやら、自分の子どもを責めてるようだ。「あんたが自分で歩きたいって言ったから歩いてるんでしょ? なんで泣いてんの? メソメソするな!」みたいな。僕はすぐに状況を察知した。僕の娘も同じようにダラダラ歩いて、僕もムカついてたからだ。

 

幼稚園までは子どもの足だと30分くらいかかるので、途中で飽きてグズりだす。親としては、事前に予想して心の準備をするなり、早めに出て多少のグズグズを許容するなり、出る前に子供を言い聞かせてその気にさせるなり工夫すべきなのだが、「まあなんとかなるでしょ」みたいな感じで家を出て、やっぱりうまくいかなかった、みたいな状況。僕も、後ろのお母さんも、「こっちだって泣きたいわ!」という気持ちだったんだと思う。

 

後ろのおかあさんは、やがて歌いだした。「うみはーひろいーなーおおきーいなー」と。かなり大きな声で。あまり関わり合いにはなりたくない気もするが、同じ幼稚園に向かってるようで、いつまでも後ろからついてくる。でも、大声で歌うのは悪くないかもしれない。どうしても怒りたいなら、子どもを責めずに歌で吐き出す、みたいなことかも。 がんばれ、子ども、がんばれ、お母さん。

 

お母さんは、1曲歌い終わっても、歌うのをやめなかった。次の曲で僕に衝撃が走る。

「なけない女の」 (これはまさか?)

「やさしい気持ちを」 (やっぱり?)

「あなたがたくさん知るのよ」 (CHARAキター! あの、ささやき声でシャウトするあの歌姫な! 同世代ですよね、子どもが同じ幼稚園ですもんね)

 

後ろのお母さん、自分が歌いたい歌を歌い始めちゃって、それはなんかいいな、って思った。(朝の時間帯に大声で歌っていい歌かどうかは疑問ですが・・・)

 

CHARAの歌の中で、僕が好きだったのは「ミルク」。もう、「うんざりするような あきれかえるような やる気のなさでごめんね」って、それを歌にしてくれただけで救われるって思って、すごい回数繰り返して聴いてた。


・1位「TSUNAMI」(サザンオールスターズ)

TSUNAMI

TSUNAMI

 

東日本大震災のとき、妻のお腹には娘がいて、生まれてもおかしくない週数に差しかかっていたから、余震が続く度に、東京の僕でも心臓を掴まれるような気持ちにさせられた。実際に被害にあった人たちには申し訳ないけど、僕は妻と娘のことだけが心配だった。

 

妻も娘も無事に出産を終えて、娘は無事に成長した。娘は年中のときから新体操を習い始めて、半年に1回発表会がある。妻がママ友に誘われて、申し込んできた新体操。最初は、「いいじゃん、やらせれば」と安易に言ってたけど、新体操のある木曜日に妻が働くことになって、送迎は僕がすることになった。

 

もうすぐ発表会、というある日。いつものように迎えにいき、体育館の裏に自転車を停める。中から発表会で使う曲が聞こえてきた。

 

「TSUNAMI」だ。

 

シンセサイザーバージョーンみたいなやつ。「津波」っていうワードの意味って、2011年の前と後とでは変わってしまったのかな、とか思う。「悲しさ」の例えに、「津波のような」と言っていいんだろうか? でも、ひょっとしたら、あの悲しさはやっぱり、「津波のような」悲しさなんじゃないか。

 

サザンオールスターズ。大学生の頃は好きじゃなかった。なんでかって言うと、誰でもみんなが好きだったから「サザンが好き」とか言うとバカと思われるんじゃないかと思ってた。

 

でも、今は違う。「誰にでも伝わる言い方で」「誰でもわかることを伝える」ことの困難と勇気を、大人になると尊敬するようになるからだ。

 

2011年のこと、サザンも好きになれた自分への驚き、無事に育って娘が新体操を習っている奇跡、娘たちは「津波」を知らないこと、そのすべてが押し寄せて、不意に感傷に圧倒された。今でも思い出すと涙ぐんでしまう。

まとめ

普段ほとんど音楽を聴かないから、曲のよしあしとか、どのアーティストのベストの曲は○○だよね、とかの話は僕にはできない。でも、思い出してみたらいくらでも好きな曲があって驚いた。流行歌に思いを馳せるのは、自分のその頃を思い出すことなんだな、と思う。

 

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