鯖缶@3rd&forever

2児の父のエッセイブログです。子育て、英語ネタ、コールセンターあるあるなど。

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国立科学博物館(上野)の思い出

今週のお題「ゴールデンウィーク2018」

※今年のゴールデンウィークは、ずっと仕事です(涙)なので、去年の思い出話を書きます・・・

 

いわし(=息子)は鳥や魚やトーマスの図鑑が好きなので、科学博物館は喜ぶだろうと思って、ゴールデンウィークに連れていったら、やっぱり喜んでくれた。思い出して書きたい。

国立科学博物館 National Museum of Nature and Science,Tokyo

 

コールセンターアルバイト勤務である僕にとっては、休日、祭日は「休み」「遊び」ではなく「仕事」「稼ぎ」なのであって、それはゴールデンウィークも同じだ。なので、基本的にはゴールデンウィークに出かける人たちのことをやっかんでいて、ニュースで「渋滞」などの文字を見るとニンマリする。

でも、「遊びに行くなら平日でしょ」という強がりも、子どもが幼稚園に上がってからはそうも言っていられなくなった。彼らの休みは土日なんである。ゴールデンウィーク、どこかに出かけねばなるまい。

科学博物館がいいな、と思い出した。僕は中学のころ、自治体の主催するバードウォッチングのクラブに入っていて、そのクラブで毎年1回は行っていた。月に1回ぐらい、バスで山や川に出かけるクラブなのだが、「雨が降った場合に行く場所」が科学博物館だったのだ。だから、僕の中で科学博物館は、「エースがケガした時のときの控え」的な存在であり、「穴場」的なイメージを勝手に持っていて、ひいきに思っていた。久しぶりに行ってみたい。

それで、こはだ(妻)とあじ(娘。当時6歳)、いわし(息子。当時4歳)に提案したのだ。「パパ、いい場所知ってるよ」と。前日にサイトを見て予習する。哺乳類の標本が並んでるところを見るのが楽しみ。「もののけ姫」の例を出すまでもなく、「シカ」って超常的な存在感があって、ちょっと怖くて、「いろんな種類の角」が同時に目に入ると、「進化の偶然と必然」みたいなことを理屈でなく直接理解させられそうで、ゾワっと体が浮くような興奮がある。子どもに味あわせたいし、僕まで楽しみになってきた。

サイトを見ていると、「親と子のたんけんひろばコンパス」というのがあって、「子ども(とその保護者)のための展示の部屋」らしい。なんだかわからないけど、多分標本やらレプリカやらに触れたりして、子どもを飽きさせない工夫があるんだろう。4歳~6歳が対象(12歳までが入れるようです)と書いてある。あじといわしの年齢にピッタリ当てはまる。完璧じゃないか!

こはだと、プランを立てる。開館時間の9時に現地に着いて、まずこの「コンパス」の整理券をもらう。そのあと、シアター360(球形ドーム映写された映像を、ドームの内側にかかる橋から見る不思議体験ができる。元々は「愛・地球博」の展示物だったようです)に行って、地球館見て、「コンパス」行って、メシを屋上テラスかレストランで食べて、13時ぐらいには撤収しよう。どんなに面白くても、子どもって飽きちゃうし、早めに撤収でいいだろう。うん、いい。こはだは14時から仕事なので、家に連れて帰るのは僕1人の予定。あまりにも子どもが体力を使い果たすと、眠くなって不機嫌になる。帰りの電車内で騒がないか心配だし、サクっと帰ろう。

当日の朝。ニュースの画面には高速道路の車の列と、「渋滞」のテロップ。盛り上がる僕のテンション。「ゴールデンウィークにわざわざ高速使って、皆さん、おつかれさまです!」と、内心ほくそ笑む。「わが家は、隠れた名所的スポットにお出かけしますで、ごめんなさい」と。コーヒーが美味い。

 

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だが、この時の僕はまだ知らなかったのである。

「国立科学博物館」だって、十分人気スポットだったのだ!僕の中では勝手に「控え投手」の位置づけにしていたけど、確かに近くにある上野動物園(先発、エース)よりはややマイナーかもしれないけど、「一軍中継ぎ投手」として十分年棒をもらっているクラスのピッチャーだった!

開館時間に着き、他の展示には目をくれず「コンパス」の整理券に並ぶ、というのが当初の予定だった。でも、油断してた僕らは、「博物館の入口に9時」ではなくて「上野に9時」に着いてしまう。トイレに連れていくだのなんだのして現地に着いたのは9時20分。

「コンパス」の整理券、もう午前中の分は配布終了していた・・・

完全に予想外の展開である。そして、13時から入室分の整理券が、10時から発行されるらしい。その分の行列が既にできている。あと、40分かかるが、もう並ばざるを得ない。

僕が並んでる間に、こはだと子ども2人で近くの展示を見ればいいんだし、それはまあいいとして、「午前中に一通り見て、13時にはサクっと撤収」のプランは、完全に無に帰したわけである。

そして、地球館3階の「大型哺乳類の標本そろい踏み」の展示はすばらしく、シアター360は「怖かったら目をつぶってね」とか言って、ドキドキしながら見たし、それでもやはり、子どもたちは飽きてきた。もはや、「コンパス」頼みなんである。壁状のパネルで囲んでいて中がすべて見えるわけでないが、ティラノサウルスの標本の周りを、立体的なアスレチックや滑り台が囲んでいるっぽい。中の子どもたちは大騒ぎしている。早く、13時になってほしい。

「ねえパパ、コンパス行こうよ」
「いや、さっきチケットもらったけど、時間が決まってるんだよ。まだ入れないよ」
みたいな会話を6回ぐらいして、ようやく12時30分。屋上のテラスで、腹ごしらえもした。もうすぐ入場のための列に並ぶ時間だ。

 

さて、ここまで読んでくださった皆さんに、クイズが1問あります。
「屋上のテラスで昼食がわりのスナックを食べ終えたわが家。ここで、父親である僕がした大失敗とは?」

 

ヒント① 屋上テラス
ヒント② 整理券のチケット
ヒント③ 風の強い日

 

皆さん、分かりましたか?
想像しましたか?

 

最終ヒント 風の強い日

 

 

そうです!整理券を、風に飛ばされてしまったのです!Gone With the Wind!

 

1年経ってもあの時の絶望感は忘れられません。子供たちにメシを食べさせ、ようやく一息着いた僕が取った行動は、整理券を確認すること。心に余裕が出てはじめて、「あれ?チケットどこにしまったっけ?」という心配が生じたわけである。財布にしまった整理券を確認しようと取り出して、その時なぜかはわからないんだけど(ペットボトルのジュースを子どもに渡そうとしたとかそういうとっさのこと)、チケットから一瞬手を離したら、Gone With the Wind!「パパ、ばか」と叫ぶ子どもたち!

普段だったら、子どもからなんか文句を言われたら2倍にして怒り返す僕ですが、この時は、あまりのことにややウケてしまいました。

結局、整理券の発券所のスタッフさんに泣きそうになりながら再発行をお願いしたところ、僕のことを覚えていてくれた。(大人1人、子ども2人の予約をして、「お母様の分は?」「いや、妻は途中で帰るので」と人数確認をしたからだと思います)「人数をカウントしているので、行列の最後に並んで、他にどなたもいらっしゃらなかったらご入場ください」と対応してくれた。(感謝します)

コンパス内では、子どもたちは十分に興奮して遊んでくれたので、大満足。(近所の児童公園のすべり台でも興奮して遊ぶので、それとどこが違うか、といえばあまり変わらない、とも言えますが・・・)

皆さん、風の日の屋上には、くれぐれもお気をつけください!

※2018年7月1日以降、コンパスは土日、休日、夏休みなどは事前予約、有料になるらしいです※

https://www.kahaku.go.jp/learning/compass/

※2018年のお出かけは、「多摩六都科学館」(ギネス認定の、世界一星の数をたくさん映写できるプラネタリウムが名物)に、妻と子どもが行きました。入場時に予約するプラネタのチケットはなくさなかったようです※

多摩六都科学館―プラネタリウムと観察・実験・工作でDo!サイエンス (東京都西東京市)

 

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