鯖缶@3rd&forever

2児の父の雑記ブログです。子育て、英語ネタ、コールセンターネタ(クレーム対応)などが中心です。

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ジダン、ブッフォン、レッドカード

僕にとって、スポーツ観戦の醍醐味を無理やり言葉にすると、「見てはいけないもの、見ていられないものなのに目が離せず、ついつい最後まで見てしまう興奮」みたいな感じが近い。


例えば最近だと、「平昌五輪での羽生くん」とかがわかりやすい例だろうか。僕の羽生結弦選手へのイメージは、「負けず嫌い、どうしても勝ちたい」のレベルが凡人とは違いすぎて、負けず嫌いが「さわやかなスマイル」に昇華してしまった、あるいは、「業がありすぎて悟らざるを得なかった天才少年」みたいな感じ(ファンの皆様、安易な言い方ですみません)。

そんな人が、「大会前にケガをしてぶっつけ本番」なんて、「見てられないけど目が離せない」ではないか。結果、勝利した羽生くんは「運命に克った」という感動を与えてくれた。もし仮に負けていたとしても、それはそれで「運命の残酷さ」みやいなのを感じて、カタルシスがある。


昨日の早朝、僕はこんな記事を書いていた。

 

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 チャンピオンズリーグの準々決勝(レアルマドリード対ユヴェントス)2ndレグをライブで見ながら、そういえばサッカー観戦って、昔結構好きだったな、などと思いながら書いていたんである。

でも、途中から記事が書けなくなった。

試合が面白すぎたからだ。

 

以下、昨日の記事の続きを書きたい。

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2006年ワールドカップ。ジダン現役最後の試合

 

2006年ワールドカップ。ジダンが現役最後の試合で、「頭突き」によってレッドカードを貰って退場したとき、一瞬何が起きたかわからなかった。多分、世界中の誰もが、そうだったと思う。

イタリア代表のディフェンダー、マテラッツィに、母親のことを性的な言葉を使って挑発されて、キレた(みたいなことらしい。真相は僕は知らない)。純粋なる暴力としての頭突きである。「見てはいけないものを見てしまった」と思った。

ジダンは、フランス代表でワールドカップとユーロを連勝し、レアルマドリーで銀河系軍団として銀河系的なことを成し遂げ、要するに「選手として得られるすべて」を勝ち得た選手だ。

たぶん、サッカーの神様が彼にふさわしい花道を用意した。現役最後の試合が、ワールドカップの決勝である。決勝前の投票で、大会MVPも決まっており、まさに「有終の美」である。あとは、イタリアとの決勝に勝てば優勝。そんな試合の、延長戦でのレッドカードなんである。

 

気が遠くなる。何回も同じ言葉になるけど、「見てはいけないものを見てしまった」としか言えない。

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ジダンの頭突きを、審判に猛アピールしたのはイタリアのブッフォン。すごいダッシュで審判に駆け寄り、訴える。そしてレッドカードが出る。ブッフォンも、この残酷な結末に圧倒されていた気がする。ブッフォンとジダンはもともとユヴェントスでチームメートだった。ピッチを出ていくジダンの肩を無言で抱くブッフォン。ごめんなんて言えない。でも、審判に訴えたのは、君が憎かったからじゃない。
(すみません、うろ覚えなので、細かいディテールは僕の妄想というか記憶違いがあるかもしれません)

 

僕は当時、なにか得体の知れないカタルシスを味わった気がする。運命のめぐり合わせとか、感情というもののパンチ力というか。
「すごい舞台ですごいことが起きた。ストーリーの教訓はよく分からない。でも、間違いなくなにか密度の濃いものを飲み込まされた」というようなことを感じて。

 

ブッフォンの(もしかしたら)CL最後の試合

 さて、サッカー観戦などここ数年していなかった僕が、久しぶりに見た今季のCL準々決勝。ブッフォンは現役を続けていた(正直言って驚いた。上にあげたワールドカップの時点でも、十分経験を積んだベテランだったと記憶している)。どうやら、今シーズンでの引退が濃厚らしい。負ければ、チャンピオンズリーグ最後の試合になる。

(その後、PSGへの移籍が噂されており、現役続行も十分考えられる状況のようです2018/5/25追記)


ジダンは、レアルの監督になっていた。昨シーズンも、その前も欧州制覇して、今季は3連覇を狙っている。

1stレグを3-0で落としていたユヴェントスが、この試合3点を入れて合計スコアをふり出しに戻す。こうなったらもうどちらに転ぶかわからない。

試合はアディッショナルタイムに。ユーヴェゴールを襲うクロス。レアルのシュートはヒットせず、ボールはブッフォンが抑える。ピンチを防いだかに思えた瞬間、主審はペナルティスポットを指している。PKだ。ボールを抱きしめたまま、審判に猛烈に駆け寄るブッフォン。目をひん剥いている。主審の手が胸ポケットに吸い込まれる。そこから出されたのはレッドカード。スタジアムの興奮は沸騰する。怒号は意味を失い、静寂とほとんど変わらない。ロナウドのPKは、まるで最初からその位置に収まることが決まっていたかのようになめらかにゴールに吸い込まれる。監督のジダンは、ガッツポーズすらせず、後ろに両手を組んだまま、凍りついた表情で自分のチームの勝利を見る。

 ・・・いやあ、興奮しました。

youtu.be

 

「ジダンの頭突き」のほうが事件としてのインパクトは強いんだけど、ボールのないところのことだったので最初は何が起こったのかわからなかった。でも、ブッフォンのレッドカードは、ずっと画面上で起こったことなので、目が離せないシーンを、スローモーションで見るような興奮があって、よく分からないけど、シビれました。
「運命の残酷さ」と「それに抗おうともがく英雄たち」。まるでシェイクスピア演劇(よく知りませんが)を強制的に頭に詰め込まれたような衝撃で、1日半経った今でも、頭がクラクラします。

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