鯖缶@3rd&forever

2児の父のエッセイブログです。子育て、英語ネタ、コールセンターあるあるなど。

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羽生善治さんリスペクト

ファン心理、みたいなことが10代~20代にかけてあんまりピンとこないままおっさんになった。「この人のことを崇拝して尊敬する」「応援して、ハラハラと活躍を見守る、ていうか目が離せない」みたいな気持ちがあんまりよくわからなかった。

芸能人、マンガ(キャラとか作品とか作者とか?)、スポーツ選手など、なんとなくフォローしてる人はそのときどきでいたけど、「○○さんのファンです」と自分を意識したことはなくて。

ところが30代の半ば頃から、将棋の羽生さんへの崇拝を抑えられなくなっている自分に気がついた。

 

決断力 (角川oneテーマ21)

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永世七冠 羽生善治

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ニコニコ動画や、リアルタイムの棋譜中継(盤面の画像と解説が、手が進むごとに更新される)を見て、ハラハラしながら羽生さんの勝利を心待ちにするのである。

羽生さんの勝率はだいたい7割ぐらい(トーナメントでシードされたり、タイトルに挑戦されたりする一流棋士としては異常な高勝率)だけど、逆に言えば3割は負ける。負けた対局のうちには、「最終盤で詰み手順を逃して逆転負け」「秒読みに追われてミス」なんかもたまにあって、そんな日は「ひいきチームが負けた昭和の野球ファン」のように落ち込む。羽生さんが勝てば自分が得するわけでもなく、羽生さんが負けると自分が損するわけでもなく、というかだからこそ勝手に思い込んでいるんだろうけど、なぜに一喜一憂するんだ、自分でも不思議。

でも、「必要以上の思い入れを持って誰かを応援するのってクソ楽しい」とは思うので、自分的には「アリ」にしています。

なので、羽生善治さんの素晴らしさについて語ります。
(国民栄誉賞までもらった人のことを僕のような缶詰ごときが解説するのもおこがましい(というか無意味)とは思うのですが、それでもアレコレいうのがファンなので仕方がないです)

①相手の得意戦型を受けて立つのがスゴい

将棋にはいろんなタイプの戦い方があって、「攻めvs攻め」「攻めvs守り」「守りvs守り」の3種類に、それぞれ「派手」「地味」をかけ合せた6種類ぐらいの戦いのタイプがあるとします(便宜上の区分です)。それで、それぞれの棋士には、自分の一番得意な「型」があって、大事な対局は当然自分の「型」で戦いたい、と思うもの。
であれば当然、「相手の得意な型では戦わせない」と考えるのが勝負術というものなのでしょうが、羽生さんは「相手の得意な型を受けてたつ」ことが多くて、インタビューでも、そう意識していることが語られているらしいです。

で、僕がグっとくるのは、「横綱たるもの」「一人者たるもの」というような精神論だけでそうしてるんじゃなくて、「相手の得意な戦型を避ける」→「自分に苦手が生まれる」→「そこを狙われるようになる」→「長期的には自分が損」というような、経営者的な発想というか、理性的な判断でそれを選択している、というところです。

なので、いつでも必ず美学優先というわけでもなく、ちょっと流れの悪いシリーズの勝負局なんかでは、相手の裏をかくような戦型選択もあったり。勝負師らしさもあわせもっていて、そんなところもシビれます。

 

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②指し手がスゴい

将棋には「攻める手」「守る手」があって、それぞれに「直接的な手(=狙いがわかりやすい手)」「間接的な手(=潜在的な狙いのある手)」がある。また、「理にかなった本命の手」と「相手の読みをはずす変化球的な手」というニュアンスもそれぞれにあったりします。

羽生さんに限らず一流棋士は、そう言った手を読む「深さ」「広さ」「正確さ」を合わせ持っているのですが、羽生さんの場合は手の組み合わせが「スゴい」ような気がします。

「鋭く斬り合ってる最中に、目をつぶって深呼吸するような静かな手」
「ものすごい精密な模型を作った直後に、直感的にババっと色を塗っちゃう」
「AメロとBメロがマニアックだったのに、サビが王道」

みたいな感じで、盲点となるような指し手の組み合わせを出すことがある。
将棋の奥深さを存分に引き出してくれるので、強いだけでなく対局内容が面白いんです。


③寝グセがスゴい

天才だったら大人でも寝グセはアリなのか?はちょっとわかりませんが、面白いのは昼から夕方にかけてなんとなく収まっていた寝グセが、夜の勝負どころになると出てくることがあって、ファンたちは「アンテナキター!」とか言って喜びます。僕も喜びます。

好きなものを紹介するのはやっぱり楽しいですね。
また書きます。

 

 

 

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