鯖缶@3rd&forever

2児の父のエッセイブログです。子育て、英語ネタ、コールセンターあるあるなど。

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安野モヨコさん、「バイリンガルニュース」のマミとマイケルへのファンレター

僕はかつて、ファンレターを本気で書こうと思ったことが2回ある。

1回目が、マンガ家の安野モヨコさん。

「日記書いてる場合じゃねぇよ」という本人のブログをまとめ直した本を出していて、これを読んだ僕は激しく感動した。

 

 「ハッピーマニア」で大ヒットを飛ばした安野さんが、自身の人気に決しておごらず、もがき苦しみながらマンガと向き合ってる姿がアツすぎて泣けた。なにしろ、「手塚治虫だったら今この瞬間も仕事をしているはず」みたいなことを、ネタではなく本気で自分に問いかけていることが伝わってくる。

 

当時、演劇少年だった僕は感銘を受け、そのことを伝えたくて、メールを書き始めた。でも途中で、「メール書いてる場合じゃねえよ!」「俺は、俺の、俺だけの作品を本気で作る!」「それが、俺にとってのファンレターだ!」みたいなことを急に思って、結局やめた。

 

ハッピー・マニア 1巻 (FEEL COMICS)

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2回目が、Podcastで「バイリンガルニュース」を配信している、マミとマイケルの2人。

 

「バイリンガルニュース」は、Podcastの(英語のカテゴリーじゃなく)総合で1位の番組なので、ひょっとしたら平均的な芸能人ぐらいの知名度はあるのかもしれない。(そんなことないか。Podcastは、興味のある人しか聞かないので、「好きでもないし興味もないのにこの人知ってる」というレベルの有名人とは少し違いますね)

 

あらゆる種類のニュースを、英語(マイケル)と日本語(マミ)で紹介し、そのあと自由にコメントをする、という内容のもので、取り上げるニュースも2人のコメントもすごく面白い。

 

マミは、先入観を持たずに物事を見て、直感が鋭い。多分自分でも「直感で物を語るタイプ」とわかっていて、「でも別の見方もあるよね」と、ものすごく慎重に考え直す人。マイケルはいつもテンションが低く、落ち着いてる印象だけど、「考えが足りずに愚かな判断をし、そのことに自分で気づいていない人」のことは本気で許さない、静かな正義感を持った人。

 


僕が覚えているのは、クルム伊達公子さんが、東京での試合中のオーディエンスのリアクションにキレた「ため息ばっかり!」のニュースを紹介したエピソード。

 

クルム伊達 ため息に切れた/テニス - テニスニュース : nikkansports.com

クルム伊達公子 「シャラップ!」「溜息ばっかり!」 東レ・パンパシフィック・オープン 2013 - YouTube

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マミは、「国際的なスタンダードでは、テニスの試合中に漏らすため息はマナー違反だったとしても、そのスタンダードを知らないテニスファン以外(つまり普通の日本人)の無知を嘆くのでなく、テニスの魅力を伝えるのが本来」みたいなコメント(すみませんうろ覚えなので間違ってるかもしれません。かつ、もっと面白くて上から目線ではないコメントだったと思います)。ただ単に伊達公子さんの軽い炎上を面白がるんじゃなくて、そこで起きたことを整理し直して公平に紹介していた。

 

そこでマイケルが、「でも、かわいくていいじゃん。スポーツ選手って、ものすごく負けず嫌いだから、それが素直に出ただけじゃない?」という主旨のことを言ったのが印象的だった。


多分、「ため息ばっかり!」が話題になったのは、「みんながイメージする伊達公子像=おしとやかで好感度が高い」からズレていて、驚いたからだと思う。「観客にキレるのは確かに褒められた姿じゃないかもしれないけど、少なくとも驚くようなことじゃないでしょ」という視点を提示してくれたのだ。

 

僕は、このエピソードに限らず、2人の「ものの見方のゆがみのなさ」に、救われる思いがしていた。相当盛り上がって、一度それを伝えようと思ったことがある。結局、安野モヨコさんの時の自分を思い出して、やめた。

(とはいえ、最近の2年ぐらいは聞いていないのですが・・・今も、「あのときのまま」でいてくれてるんだろうか・・・)

(※追記:この記事を書いたあと、再度聴き始めることにしました。英語に興味がある方なら、一度チェックしてみて損はないと思います!2人の話し方、話す内容が気に入れば、最高の教材になるはず!というか、単に面白いです。)

bilingualnews.jp

 

 

ブログは、いろんな人へのファンレターだ。感動を届けてくれたその人にそれを伝えるというよりは、隣にいる友達に伝える、というのはしっくりくるので、思い出して書いてみた。

 

 

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