翻訳の仕事のコツを考えていたら、料理に置き換えて考えると、すごくスッキリ伝えられるな、と思ったので、書き留めておきたい。
①贅沢言うな(手に入る食材で勝負しろ)
最高の素材を、最高の時期に、最高のレシピで調理したい、とついつい願ってしまう。でも、そんなこと言ったら、いつまでも料理は始められない。まずは、入手しやすい食材で技を磨こう。
翻訳も同じ。「好きな分野」「得意なトーン」以外の仕事を断れるわけじゃない。まずは目の前の仕事を仕上げよう。
②調理道具をリスペクト
プロの料理人でも、家庭の料理でも、道具を粗末にしていると、いざという時に困ることに。使ったものは片付けて、すぐに出せるようにするだけでも料理の出来は変わってくる。
翻訳も同じ。辞書やツール、ソフトの使い方を理解して、常に最適化できれば翻訳に集中できる。「道具の管理も仕事のうち」。
③段取りを整え、下ごしらえをしっかりする。
作る料理が決まって、食材を手元に揃えたら、完成までの段取りを十分にイメージしよう。材料を火にかけてから調味料を探してたりしたら風味を損なったりするかもしれない。
翻訳もそうだ。背景の理解、過不足のない調べものの事前準備がないと、訳し始めてから焦ることになるかも。
④味見しろ!
料理の上手な人ほど、最後にちゃんと味見するもの。自分の作ったものの完成度をしっかり確かめてから食卓に届けよう。
翻訳も推敲とチェックが命。自分のセンスを信じて、納品前に見直しをしたい。
⑤食えればOK!
最高の食事を追求する前に、最低限食べられる料理を、時間通りに作ることが最優先。
翻訳でも、仕事はとにかく続けることが大事。気力と体力が充実している時には完璧主義者になるのもいいけど、毎回完璧を求めると嫌いになってしまうかも。大きなミスを避けながら、「最低限のクオリティ」を少しずつ上げていけばいい。
いかがでしょうか? 1つでも参考になるものが混じってたらうれしいです。
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