鯖缶@3rd&forever

2児の父のエッセイブログです。子育て、英語ネタ、コールセンターあるあるなど。

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嫉妬は、当たり前の生理現象

僕は今まで、「嫉妬心を持つのは、人間として未熟で、恥ずかしいことだ」と何となく思ってきた。誰かが褒められてるとうらやましくて、自分をみじめに感じて、でもそんな気持ちがやっかいだから、「自分でも気づかないフリをしてスルー」みたいに対処してきた。

 

でも、子育てをするようになって、少し考え方を調整した。

「嫉妬は、誰にでも埋め込まれた、反射的なプログラム。気持ちというより、生理現象に近い」

2人目の子供が生まれて、上の子はそれまで独占してきた母親を奪われて混乱する、みたいなことはよく聞いたし、なんとなく想定していた。そして、やっぱりうちのこもそのとおりだった。

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でも、まあまあ大きくなっても、「嫉妬」的な気持ちは、毎日だいたい起こる
姉のしてることを、弟はマネしたくなる。弟が持ってるものを、姉も欲しくなってしまう。

2人に1つずつ袋入りのお菓子を食べさせて、僕が油断してスマホかなんかをいじってると、弟のほうが泣いている。何が起きたのかと姉に聞けば、お菓子を食べたあとの袋に息を吹き込んで遊んでいたが、弟はもうゴミ箱に捨ててしまったから、泣いてるのだと言う。
弟はうらましくなって、袋を貸してと姉に訴えるが、姉はそう言われると、貸したくないような気が芽生えてくる(うらやましがられると、反射的に独占したくなる!)。

 

なんだこれは。ああ、人間と言うものの面倒さよ。

 

でも、この習性はひょっとしたら、生物として生き残るために必要不可欠なものなのかも知れない。言葉もそうだし、食べること、遊ぶこと、全部「うらやましくてマネしたくなる」ことで、子供らは習得していく。

だから、嫉妬は心の未熟さではなくて、脳みそにプログラミングされた、生理現象、みたいな感じに近いのかな、と思った。

 

なんでこんなことをわざわざ書いているかと言うと、「自分の心の問題(悔しさ、とかプライドとか)」と、「頭での認識」を分けることが苦手な人が、結構多いような気がするからだ(僕もそうである)。

「年下の上司のことが気に入らない(嫉妬する)」のはある程度仕方がないとして、「気に入らない上司の実力を不当に低く見る」「どの上司を抜擢した管理者のことをクソだと決めつける」「そんな上司には相談したくない→仕事をこじらせる」とかはよく起こりそうで、かつ不毛である。

 

「自分が認められなかったこと」の悔しさを無視して、「気づかないフリ」を無理やりしようとすると、自分でも気づかないうちに物事の認識にバイアスがかかる気がする。
でも冷静になって考え直したほうがいい。

 

「タイミングやめぐり合わせの問題で自分にはチャンスが回ってこなかっただけ」なら慌てる必要はない。「自分に実力が足りない」なら頑張るだけ。冷静に考え直して、それでも「会社に見る目がない」が結論なんだったら、むしろ感情的になる必要はない。認めさせる方法を考えるなり、しっかり給料をもらいながら、別の会社を探すなりしてやればいい。

 

「あ、今僕は嫉妬してるな、でもそれは、条件反射的な生理現象なんだろうな」と思ったほうが、冷静になれる気がする。冷静になれば、腹が立っていたはずの大抵のことは、「自分のやるべきことの選択とは、あまり関係ない」となるのではないか。どうだろうか。

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