鯖缶@3rd&forever

2児の父のエッセイブログです。子育て、英語ネタ、コールセンターあるあるなど。

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他人をやる気にさせるのは難しいが、他人のやる気を削ぐのは簡単

「部下のモチベーションを最大限に引き出す」と書いてあるマニュアルを見つけたら、今すぐシュレッターしていいと思う。

 

4月や10月。ちょっと出世して、人を管理する立場になる人もいるだろう。そこで、「部下を管理するための各種ツール」を習ったりする。そしてなぜか、「管理者としての心構え」とかもマニュアルに書いてあったりする。

 

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「部下のモチベーションを最大限に引き出す」は、2つの意味においてナンセンス。

 

① 1回か2回モチベーションあげたら、そのあとどうするの?ずっとモチベーション上げ続けるの?そもそもモチベーションって、他人にあげてもらうものなの?

 

ことわざにもある。「馬を水場まで連れていくことはできても、馬に水は飲ませられない」と。水を飲むかどうかは、馬の問題なのだ。喉が渇いていなかったら、馬は水を飲まない。無理やり飲まそうとするのは、相当難しい。

 

表面的なアメとムチで、誰かの気持ちを動かそうと思っても無理がある。それに、大人なんだからモチベーションぐらい自分で保てばいい(「モチベーション保つのも仕事のうちなんだから、それは大人として当たり前のこと」と僕は思ってるし、そういう態度で上にも下にも接するようにしている)。他人にモチベーションをあげてもらうものじゃないし、誰かのモチベーションをあげてやる義理もない。 

 

② もし、部下のモチベーションが上がらなかったら、それは自分の責任なの?

どうしても最低限のやる気すら出てこない部下がいたとする(きっとどの職場にも、少しはいるだろう)。または、どうしてもやる気が出てこない日や、苦手な時間帯が誰にでもある。そんなとき、「部下のやる気が出ないのは自分が無能だから」なんて感じてたら、それはさすがに自分がかわいそうだ。「達成不可能なタスク」を自分に与えてはいけない。

 

上司にできるのは、「やる気を出しやすい環境を用意する」「やる気を見せる部下が具体的なことを言ってきたら、それに応える」ということだけだろう。まあ、たぶん、管理者マニュアルを作った人も、そんなような意図で「モチベーションを引き出す」という言葉を使ったんだろうけど。

 

さて、人がやる気を出すかどうかは自分の責任じゃないし、逆に言うと自分の手柄じゃないから、まったく頑張らなくていいと思う。

 

逆に、「部下のやる気を削がないように全力で気をつける」は、念仏のように繰り返してもいいと思う。

 

① 部下にやる気をなくさせるのは簡単。余計なことをしないよう気をつける。
② 余計なことをしないように気をつけるのは、十分「達成可能」なタスク。

だと思うのだ。

 

これって子育てでも同じだな、と思った。

子育ての場面で、それができるといいのにな、と思う。子どもにやる気を出させようと親が焦っても、なかなか子どもはやる気にならない。逆に、親が焦って何かを覚えさせようとしても(トイレトレーニングとか、自転車に乗る練習とか)、子どもは萎縮して、やる気をなくしてしまう。

 

子どもは、ほっとけばいろんなことに興味を持つので、親としては焦らずに、「子どもがやる気を出しそうな状況を用意する」のがいいはず。子どもがうまいことやる気を見せてきたら、いいタイミングで手助けする、みたいな意識でいると、ちょうど良さそう。

 

・・・・結構ムズい。(やきもき、イライラ、しちゃいますよね?)

 

(女流棋士の貞升南さんは、「教室で他人の子供に将棋を教えるのはできても、自分の子供にはイライラして教えられない」というようなことおっしゃってました。なんか、すごく記憶に残りました)

 

部下の立場としては・・・

部下のやる気を引き出そうと、すり寄ってくる上司がいたとしたら、要注意だと思う。部下の仕事の習得や仕事の成果を、自分の「手柄や、やりがい」にすり替えようとしてるだけの無能な上司である可能性が相当高い。

対応策は難しいけど、「発想が単純」な人が多いから、挨拶だけしっかりしておけば案外それが楽かも。あと、「メモ取っていいですか?」が有効。そうすると上司は、「話が通じた」と実感できるので、あんまりしつこく同じことを言ってこなくなるからだ。

 

(最後まで読んでくださってありがとうございます!)

 

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