鯖缶@3rd&forever

2児の父のエッセイブログです。子育て、英語ネタ、コールセンターあるあるなど。

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英語、翻訳

【映像翻訳】日本語表現を磨くエクササイズ

翻訳者に求められるのは英語力(外国語力)だけではない、とよく言われます。セリフを作るための発想力、ベストな案を採用するための推敲力、言葉選びのセンスが必要でしょう。日本語表現のセンスを磨くための練習法、考えてみました。 仕事や勉強の合間に気…

【映像翻訳】愛着のある訳文をボツにする話

昔、「翻訳は減点法で評価される」と思った時があって、それに気づいた瞬間に、僕の実力はちょっと上がったかもしれないな、と思い出した。 スクールに通い始めた頃、プロの原稿と自分の原稿を見比べて、「そんなに負けてないんじゃないか」とよく思った。「…

【考察】なぜ字幕には句読点を使わないのか

映画やドラマにつける字幕には、句読点を使わない。映像翻訳の学習では、スクールの最初の授業で習うルールだ。 僕自身も、知人に映像翻訳の話をする時に、よくこのルールの話をする。「意識したことはなかったけど、そういえばそうかも」というリアクション…

「誤訳なんてありえない」という翻訳者を、僕は信じない

映像翻訳の話。「プロたるもの、誤訳をしてはならない」みたいなことを聞くと、「無茶言うなよ」と思う。ただの翻訳者じゃないか。神じゃない。おごるな。 昔見たドラマのこと。リビングでテレビを見ている主人公のアップ。どうやら、スポーツ中継を見てるら…

【コラム】映像翻訳者が好きなシーン、嫌いな登場人物

「どんな作品を翻訳したいですか?」と聞かれることがまれにある。翻訳者としてはある意味自己アピールのチャンスなんだけど、たいていちょっと迷って、「いえ、どんな素材でも挑戦したいです」とか、「最近はコメディが続いてますね、楽しいです」とか、無…

【映像翻訳】仕事のスピードを4倍にするまでに僕がしてきたこと

英日の映像翻訳者になって5年目。新人の頃と比べて、「4倍」のスピードで仕事をこなせるようになった。そのために僕がしてきたことをメモしておきたい。 (もくじ) 英語力を上げる 手順を固定化する とりあえず着手する とりあえず“ゼロ稿”を上げる やらな…

映像翻訳者のギャラが安すぎる件

僕は、映像翻訳をやっている。英語のドラマやドキュメンタリーに、日本語の字幕をつける仕事。僕のもらってる翻訳料が安すぎて絶望してるので、書き出して心を落ち着かせたい。 (もくじ) 時給換算するといくら? 「お金=リスペクト」というのも真実 これ…

「女性言葉」の翻訳について考え中

映像翻訳で、女性言葉の翻訳について、迷うことがあって、断続的に考え続けている。特に結論はないんだけど、自分なりに整理してみたい。 「お電話ありがとうございます。こちら、クレーム専用ダイヤルの、きくみみ・なしお でございます」「話にならないな…

「絶対正しい」は単なる思考停止かも知れない

・「性格は穏やかで、偏った思想も偏見もなく、理解力も十分にある常識的な人間だと自分を信じてる人」→ヤバい・「偏狭でひがみやすく、知識も勉強の意欲もなく、常識も知らない自分を自覚してる人」→ヤバくない — 鯖缶 (@savacanmemo) 2019年5月5日 「満場…

自動翻訳の精度が上がったら映像翻訳者の仕事はなくなるか?

「自動翻訳の精度が上がったら、もう英語を学ぶ意味なくない?」「え、でも自分で理解して、自分で翻訳した方が楽しいじゃん」 — 鯖缶 (@savacanmemo) 2019年4月14日 僕が映像翻訳(ドラマやドキュメンタリーの字幕を作る)をやりたいと思って、スクールの説…

環境問題についての翻訳ブログを始めた個人的な理由

先日から、「鯖缶・英文多読ナビ」という姉妹ブログを始めました。ここでも紹介させてください。 (こちらです↓) eng.savacan3rd.com どんなブログ? 僕が興味を持った英文ニュースを紹介します。タイトルと、最初の1段落を訳します。いろんなニュースを取り…

最近気づいたこと(2019年2月)

ツイッターで僕が無鉄砲につぶやいたことを、時々振り返って反省するコーナーです!(タイトルに「2月」と入れてますが、去年の年末から1月にかけてのツイートを、2月に振り返ってます) 今回はこんな感じ・・・ とりあえず7分だけやってみる クーポン券な…

翻訳の面白さ

20代の頃、コールセンター夜勤バイトの最中に、隣にいた先輩が、「子犬って何キロぐらいあるか知ってる? 体重5キロだと重いのかな、軽いのかな」と聞いてきた。僕には見当もつかなかったから、「さあ…」と答えるしかなかったんだけど。 普段無口なその先輩…

思い込むことと、思い込まないことの両方が大事

職場(コールセンター)で電話対応をしている時に、「思い込むことと、思い込まないことの両方が大事」と、エッセイのタイトルを思いついて、電話対応が終わってからメモした。 20年コールセンターで電話対応をしている僕は、いろんなキャラを演じながら電話…

今週気づいたこと(2018年8月①)

ツイッターで僕が無鉄砲につぶやいたことを、週に1回反省するコーナーです! 今週はこんな感じ・・・ ネタばらしの得意な友人 知識量なんて大事じゃない(やっぱり大事?) 言葉の意味は常にインフレする 無益の益 ネタばらしの得意な友人 僕って影響されやす…

翻訳と調べ物

翻訳と、調べ物は切っても切れない関係にある。翻訳スクールでは、「調べ物」だけを切り取った特別授業が組まれたりするし、翻訳者同士でたまに会ったりすると、「調べ物の苦労話」で延々と話し続けることができたりする。 僕も、調べ物の苦労話などを紹介し…

ポジティブは根性じゃなく発想(英語の勉強に使えるアイデア⑨・最終回)

英語学習者には、様々な状況の人がいると思う。目標とするレベルも、達成へのモチベーションも、環境も適性も様々。でも、すべての人に共通していることがある。それは、ある程度のレベルの英語力を習得するには、膨大な時間がかかるということ。 僕が読んだ…

ドストエフスキー読みが通勤電車で偶然向かい合った話

伊集院光さんの深夜ラジオ(「深夜の馬鹿力」)が好きで、10年ぐらい前からよく聴いている。毎週全部聴くような時期もあれば、忙しい時期には「オープニングのフリートークだけ」という時期もあった。熱心なリスナーとは言えないけど、伊集院さんの「本当の…

完璧主義は捨てろ!(英語の勉強に使えるアイデア⑧)

世界の英語人口は17.5億人。そのうちネイティブスピーカーは3.9億人らしいです。(言語習得者、学習者を数えるかどうかなどで数字は変わってくるようです) これってどういうことか?「カタコト英語が、ワールドスタンダード」ということ。「完璧主義を捨て…

「目的」と「手段」を柔軟に交換しろ(英語の勉強に使えるアイデア⑦)

英語の参考書とか、TOEIC対策本とかの実用書にも、大抵「前書き」はあって、大抵の場合「当たり障りのない良心的なこと」が書いてあって、あまり印象に残らなかったりする。 でもその中で、僕が印象に残っている言葉がある。「英語を学ぶではなく、英語で学…

辞書は使うな(英語の勉強に使えるアイデア⑥)

英語の勉強をする時に、辞書は引かなくてもいいと思う。その理由をまとめていきたい。 はじめに 辞書を引く=勉強ではない 単語は文の中で、文はストーリーの中で理解する。 教材選びには、時間をかけよう。 まとめ (スポンサーリンク) // はじめに 翻訳ス…

安野モヨコさん、「バイリンガルニュース」のマミとマイケルへのファンレター

僕はかつて、ファンレターを本気で書こうと思ったことが2回ある。 1回目が、マンガ家の安野モヨコさん。 「日記書いてる場合じゃねぇよ」という本人のブログをまとめ直した本を出していて、これを読んだ僕は激しく感動した。 「ハッピーマニア」で大ヒット…

コスパに振り回されるな(英語の勉強に使えるアイデア⑤)

「コスパ」=「コスト/パフォーマンス」を考える時に最も重要なのは、コストとパフォーマンスを正しく見積もることではないか。そうでなければ、コスパを考えることは無意味に近い。 例えば、通いたい英会話学校が2つあるとする。「必要な時間とお金」とか…

「まず得意なものを極めろ!(英語の勉強に使えるアイデア④)」

リスニングの勉強のコツを文章で伝えるのは難しいけど、1つだけ簡単に伝えられる真実がある。 「速読力を鍛えると、リスニング力が上がる」だ。 少し考えると結構当たり前のこと。英語の内容が聞き取れない時には、「RとLの聞き分けが難しいから、内容が…

ヤル気スパイラルを回せ(英語の勉強に使えるアイデア③)

僕自身が、しばしばハマってしまう状況に、「焦りスパイラル」という状況がある。その逆の、「ヤル気スパイラル」に自分や状況をコントロールしていけるように、思い出してメモしておきたい。 焦りスパイラルとは、こんな感じ。 ①重要な仕事(最優先タスク)…

翻訳のコツは料理と同じ

翻訳の仕事のコツを考えていたら、料理に置き換えて考えると、すごくスッキリ伝えられるな、と思ったので、書き留めておきたい。 ①贅沢言うな(手に入る食材で勝負しろ) ②調理道具をリスペクト ③段取りを整え、下ごしらえをしっかりする。 ④味見しろ! ⑤食…

目覚まし用の合言葉を作れ!(英語の勉強に使えるアイデア②)

目覚まし時計が、自分を起こすんじゃない。自分の目を覚まさせるのは、自分のモチベーションだ。 英語でもなんでも、大人になってからの勉強の一番のコツは、「勉強時間の確保」だと思う。勉強の「質」を上げることももちろん大事だけど、同時に「量」の確保…

僕が映像翻訳者になるまで(転機なんてなかった)

映像翻訳をやっている。ドラマやドキュメンタリーに、字幕をつける仕事だ。どんなふうにしてここに至ったのか、振り返ってまとめた。 10代の頃。死ぬのが怖くなって、作家か教師になりたいと思った。誰かに影響を与えて、覚えていてもらえれば、少しは死ぬの…

タイマーを使え!(英語の勉強に使えるアイデア①)

30歳の時、「映像翻訳者」(英語の映像素材に、日本語の字幕をつけたりします)になることに決めた。中学生レベルの英語力しかなかったのに、「本気出して勉強したらなれるんじゃねえ?」となぜかそう思って、独学で英語を学び始めた。 そしたら、本当になれ…

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